NHKコンクール受賞番組

2009.5.29

放送文化基金賞で本賞、優秀賞ほか各部門で受賞しました。

コンクール概要

第35回 放送文化基金賞

日本 (2009年5月29日)

NHKスペシャル
「解かれた封印~米軍カメラマンが見たNAGASAKI~」
2008年8月7日放送 49分

テレビドキュメンタリー番組部門

本賞

ある30枚の長崎の写真 -それは、元アメリカ海兵隊カメラマン、ジョー・オダネルが、原爆投下直後の長崎を軍に隠れ自分のカメラで撮影した写真であった。彼は帰国後、悪夢の記憶に精神をさいなまれ、写真を屋根裏のトランクに入れ封印してしまう。しかし43年後、彼は突然トランクを開け、原爆の写真を公表し始めた。なぜ彼は、周囲の批判的な声を浴びながらも母国を告発したのか? 
オダネルの死後その足跡を追う息子が、遺品の中に残された録音テープを発見した。そこには、核の驚異にさらされる現代に戦争の本当の現実を伝えようとするオダネルの強い信念が告白されていた。

制作者から

ハイビジョン特集
「ヤノマミ~奥アマゾン原初の森に生きる~」
2009年2月26日放送 109分

テレビドキュメンタリー番組部門

優秀賞

アマゾンの最深部に1万年以上、独自の文化・風習を守り続けている部族がいる。欧米人に“最後の石器人”と呼ばれているヤノマミ族だ。現在、ヤノマミ族は2万人。40~200人で一つの集団を作り、ブラジルとベネズエラにまたがる広大なジャングルに分散して暮らしている。
私たちはその一つ、ワトリキ(風の地)と呼ばれる集落に150日間同居し、彼らの言葉を覚え、彼らと同じモノを食べながら撮影を続けた。森の中、女だけの出産、森の精霊が憑依し集団トランス状態で行われるシャーマニズム、集団でのサル狩り、大らかな性、白蟻に食させることで天に送る埋葬…。そこには、私たちの内なる記憶が呼び覚まされるような世界があった。
笑みを絶やさず、全てが共有で、好きなときに眠り、腹が減ったら狩りに行く。そんな原初の暮らしの中で、人間を深く見つめてゆく。

制作者から

NHK特集
「職業“詐欺”~増殖する若者犯罪グループ~」
2009年2月9日放送 49分

テレビドキュメンタリー番組部門

番組賞

急増する振り込め詐欺。被害額は累計1300億円を超える。
実行犯は暴力団など既存の組織に属さない若者たち。
これまでにない新たな犯罪者層が生まれていると、警察は危機感を強めている。勝ち組・負け組がはっきり2極化していく格差社会。その病巣は裏社会で更に顕在化し、新たな「勝ち組の犯罪集団」が生まれるという不気味な動きが広がっている。「職業詐欺」と悪びれずに語る若者たちが生まれているのはなぜなのか。若者たちの転落の軌跡。

制作者から

ハイビジョン特集
「“認罪”~中国 撫順戦犯管理所の6年~」
2008年11月30日放送 109分

テレビドキュメンタリー番組部門

番組賞

1950年7月、ソ連から中国に“日本人戦犯”969名が移管された。帰国を夢見ていた元日本兵たちにとって、新たな苦難の始まりだった。6年後、彼らは自らを戦犯と認め、裁判にのぞむ。しかし起訴されたのは、移管された日本人の中では28名のみ。死刑は一人もなかった。有罪とされた者も、その後全員釈放。いわゆるBC級戦犯裁判の中で死刑判決を出さなかったのは、中華人民共和国だけといわれる。
しかしそこに至るまで、元日本兵たちは、先行きの見えない不安の中で苦しんだ。シベリアとは比べものにならないほど待遇は良く、拷問は無かったが、罪状を自ら書かされ(認罪)、何度も書き直しを求められた。死刑の恐怖の中で、戦争中の自分の行為を見つめ直すことを強いられた。
一方、撫順戦犯管理所の中国人は、日本人の人格を尊重し暴力を禁止するよう命令されていた。肉親を殺された恨みを押し殺しながら、戦犯の思想改造につとめた。元日本兵と中国人職員が向き合った「認罪」という極限状態。精神に異常をきたす者も出る一方、罪を認め、敵味方を越えた関係を築く者も現れた。元戦犯と管理所職員の証言などによって、管理所で何が起き、なぜ中国側が死刑判決を回避したのかを明らかにしていく。

制作者から

広島発特集ドラマ
「帽子」
2008年8月2日放送 88分

テレビドラマ番組部門

優秀賞

舞台は、世界で最初の原子爆弾が落とされた広島市の隣にある小さな町・呉。
帽子職人の高山春平は、腕は良いのだが、最近注文が減り生きる意欲を失っている。そんなある日、警備員・吾郎が置き忘れていった手紙から、吾朗が、幼馴染の世津の子供で、世津が、胎内被爆者として差別や病気の不安と戦ってきて、今ガンに侵されていることを知る。春平は、世津にとっては兄のような存在だった。しかし、最後は世津を支えきれず、世津は春平の元を去ってしまう。その記憶は今も春平を苦しくさせている。
春平は、吾郎を連れて、世津に会いに行く。 40年ぶりに再会した世津は、ずっと心の支えにしてきたという小さな「帽子」を春平に見せる・・・。それはかつて春平が作ったものだった。
健気に生きる世津に、逆に励まされた春平は、生きる誇りを取り戻し、帽子を作り続けようと決意する。

制作者から

特集ドラマ
「お買い物」
2009年2月14日放送 73分

テレビドラマ番組部門

番組賞

田舎の農村でのんびり暮らしているおじいさんと、おばあさんのもとに1通のダイレクトメールが届く。東京で開かれる高級スチールカメラの見本市を知らせるものだ。カメラが趣味だった若かりし頃を思い出したおじいさんは、一念発起して、20年ぶりに東京へ行こうと言い始める。東京へ「お買い物」に出かける事はふたりにとっては大冒険。東京に着いたふたりは、高価なカメラを買ってしまいホテル代が無くなり、孫娘の家に泊めてもらうことになる。孫をも巻き込んだ珍道中で、ふたりのこれまでの人生が、浮き彫りになっていく。

制作者から

ハイビジョン特集
「築地市場 A to Z」
2008年9月7日放送 109分

テレビエンターテインメント番組部門

本賞

江戸開府以来400年の歴史と伝統を誇る、世界最大の魚市場「東京築地市場」。和食・寿司ブームに乗って、今やその名は日本にとどまらず世界中に知れわたっている。中卸780軒が巨大な一つ屋根の下にひしめきあい、まるで一つの生き物のように休むことなく活動している。番組はハイスピードカメラやCG、再現ドラマなどを駆使して、築地の複雑かつ重層的な世界を多角的に描いていく。

制作者から

サウンドスケープみなと三景音楽散歩
「ィヨコハマ湾岸ソウルフルワールド」
2009年1月1日放送 50分

ラジオ番組部門

番組賞

2009年は日本が「開国」して150年の記念の年。
日米修好通商条約により1859年に横浜・函館・長崎が開港し、追って神戸・新潟が開港、5つの港によって日本は世界に向けて歩み出していく。
歴史ある三つの港町の情景や人々を音で訪ね、その街ゆかりのいかした音楽もたっぷりと楽しみながら旅する港町散策。
その街出身のナビゲーターがふるさとへの愛情たっぷりにお届けするゆったりトラベルの第1夜として、“横浜を知りつくした男”クレージーケンバンドの横山剣さんが、軽妙なトークで港町・ィヨコハマを案内する。

制作者から

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