NHKコンクール受賞番組

2009.6.19

ギャラクシー賞で大賞含め22番組が受賞。

コンクール概要

ギャラクシー賞

日本 (2009年6月19日)

ハイビジョン特集
「“認罪”~中国 撫順戦犯管理所の6年~」
2008年11月30日放送 109分

テレビ部門

大賞

1950年7月、ソ連から中国に“日本人戦犯”969名が移管された。帰国を夢見ていた元日本兵たちにとって、新たな苦難の始まりだった。6年後、彼らは自らを戦犯と認め、裁判にのぞむ。しかし起訴されたのは、移管された日本人の中では28名のみ。死刑は一人もなかった。有罪とされた者も、その後全員釈放。いわゆるBC級戦犯裁判の中で死刑判決を出さなかったのは、中華人民共和国だけといわれる。
しかしそこに至るまで、元日本兵たちは、先行きの見えない不安の中で苦しんだ。シベリアとは比べものにならないほど待遇は良く、拷問は無かったが、罪状を自ら書かされ(認罪)、何度も書き直しを求められた。死刑の恐怖の中で、戦争中の自分の行為を見つめ直すことを強いられた。
一方、撫順戦犯管理所の中国人は、日本人の人格を尊重し暴力を禁止するよう命令されていた。肉親を殺された恨みを押し殺しながら、戦犯の思想改造につとめた。元日本兵と中国人職員が向き合った「認罪」という極限状態。精神に異常をきたす者も出る一方、罪を認め、敵味方を越えた関係を築く者も現れた。元戦犯と管理所職員の証言などによって、管理所で何が起き、なぜ中国側が死刑判決を回避したのかを明らかにしていく。

制作者から

特集ドラマ
「お買い物」
2009年2月14日放送 73分

テレビ部門

優秀賞

田舎の農村でのんびり暮らしているおじいさんと、おばあさんのもとに1通のダイレクトメールが届く。東京で開かれる高級スチールカメラの見本市を知らせるものだ。カメラが趣味だった若かりし頃を思い出したおじいさんは、一念発起して、20年ぶりに東京へ行こうと言い始める。東京へ「お買い物」に出かける事はふたりにとっては大冒険。東京に着いたふたりは、高価なカメラを買ってしまいホテル代が無くなり、孫娘の家に泊めてもらうことになる。孫をも巻き込んだ珍道中で、ふたりのこれまでの人生が、浮き彫りになっていく。

制作者から

ETV特集
「シリーズBC級戦犯」
(1)韓国・朝鮮人の悲劇
(2)“罪”に向きあう時
2008年8月17・24日放送 89分

テレビ部門

選奨

2006年、韓国の「強制動員被害真相糾明委員会」はBC級戦犯の被害認定を初めて行った。それまで対日協力者とされ、過去を語ることも許されなかった元戦犯が、戦後60年を経て、ようやく名誉回復を果たしたのである。ついで2007年2月「韓国元BC級戦犯者遺族会」が発足。これまで口を閉ざしてきた元戦犯や遺族が重い口を開き始めた。一方、彼らを裁いた法廷の記録が研究者の手でオランダ、イギリスから発掘され、韓国人BC級戦犯の真実が明らかになろうとしている。
第1回では東南アジア各国で捕虜監視員として働かされた朝鮮人の実態を証言と裁判記録で明らかにする。
第2回ではBC級戦犯裁判では何がどう裁かれたのかについて、元BC級戦犯とその遺族たちの声から考えてゆく。

制作者から

NHKスペシャル
「戦場 心の傷」
(1)兵士はどう戦わされてきたか
(2)ママはイラクへいった
2008年9月14・15日放送 59分・49分

テレビ部門

選奨

(1)兵士はどう戦わされてきたか
イラク帰還兵たちにPTSD(心的外傷後ストレス障害)が多発している。戦場の兵士の心に何が起きているのか。第一次大戦以降の戦場精神医学の歴史を辿り、「兵士の心が壊れる」という形で繰り返された戦争の悲劇を描く。
(2)ママはイラクへいった
アメリカ軍はイラクなどに、総兵力のおよそ11%にあたる19万人の女性兵士を送り込んできた。その3分の1は子供を持つ母親兵士だ。イラク人の復興を支えたいと行ったイラクで見た厳しい現実。番組は、家族との葛藤に苦しむ元母親兵士の姿を通して、多くの女性が“前線”で闘うという、これまでにないアメリカの戦争の闇を描く。

制作者から

「名ばかり管理職」キャンペーン

報道活動部門

選奨

十分な権限や待遇もないのに「管理職」として扱われ、残業代もないまま過酷な長時間労働を強いられる「名ばかり管理職」。企業を支える重要な立場だったはずの「管理職」を名目に、企業にとって都合のいい労働力として扱われ、限界まで働かされる人が増えている。労働現場に広がるその過酷な実態と、それに依存して成り立つ日本社会のゆがみに迫る。
キャンペーンでは「名ばかり管理職」の実態と背景などを、ニュースの特集や「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」などの番組で、改善を求める動きなどのフォロー取材も含めて、多角的、重層的に報道した。

制作者から

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