タリン動物園特別賞

翼を広げれば3メートル、飛ぶ姿は華麗だが、陸上では素早く動けないため、乱獲され絶滅の危機に瀕してしまった。そんなアホウドリを人の手で復活させようという計画が、8年の歳月を経てついに成功した。主な繁殖地である鳥島が噴火の危険があるため、350キロも離れた無人島に移住させようという壮大な計画だ。前例のない試みに、研究者たちは試行錯誤を続け、今年ようやく、人工飼育したアホウドリが2世を誕生させたことが確認された。小笠原の大自然を舞台に、愛くるしいアホウドリと、プロジェクトの悪戦苦闘のドラマを描く。