ノアのちょっとずつ猛進日記

多発性硬化症という難病で、視覚障害もある「バリバラ」レギュラー出演者ノア
(グレースより改名・現在アメリカに留学中)が、日々の生活の中で感じたことを綴っていきます。

はじめてのプライド・パレード

  • 2019年7月18日
アメリカの6月は、LGBTQSコミュニティーにとって特別プライド月間!!
「ニューヨーク・プライド・パレード」をはじめ
各地でLGBTQSの権利や支持を示すイベントが行われ、お祝いムード

  • 夜景もレインボーカラーに。ビルには電飾で「PRIDE 50」の文字が作られている。

    <ビルの明かりもレインボーに。>


  • 私が通っているアクセスリビングの中も「BORN THIS WAY(私はこのように生まれてきたんだ)」というメッセージの旗や、レインボーの旗で装飾されていた

    <私が通っているアクセスリビングの中も「BORN THIS WAY(私はこのように生まれてきたんだ)」というメッセージの旗や、レインボーの旗で装飾されていた>




どうして6月がプライド月間なのかというと
今から50年前の1969年6月28日にさかのぼる

当時のアメリカには
「ソドミー法」という「自然に反する性行為」を禁止する法律があったので
同性愛者への社会の偏見は強く、理由もないのに逮捕されるケースもしばしば…
だから性的マイノリティーの多くは、自分のセクシュアリティーや性自認にプライドを持てず
隠れるように生活する人がほとんどだった

そんな背景の中で起きたのが
マンハッタンのゲイバー「ストーンウォール・イン」での事件
警察が抜き打ちで立ち入り、店内にいた200名が、逮捕・連行されてしまった
その状況に常連客や店の周りに集まったアライ(LGBTQSを理解し支援する人のこと)が反発
やがて大きな反発運動市民権運動に広がっていった

これを皮切りに、アメリカのLGBTQSの歴史は大きく変わった
「ソドミー法」は廃止され、同性愛者の結婚が全米で認められるように
トランスジェンダーは性別適合手術なしで、戸籍の性別と氏名の変更ができるようになるなど
さまざまな権利獲得につながった!



そんな大切な6月だから、私も人生初のプライド・パレードに出かけました!
シカゴで1番有名なプライド・パレードは
100万人もの人が参加するので、車椅子の私にはちょっと危ない
だから、近所で昔から行われている「インターセクショナリティープライド・パレード」に参加することに(インターセクショナリティーとは、様々な差別や抑圧は「交差」しているという考え方。人種・宗教・性別・障害など様々なアイデンティティーが1人の中に混在し、それが差別を生む原因にもなるけど、そんなアイデンティティーがあってこそ、自分らしく生きていけるという概念)

  • レインボーに黒人とヒスパニックのプライドを示す黒と茶色の混じったフラッグを掲げ、パレードに参加する人たち

    <レインボーに黒人とヒスパニックのプライドを示す黒と茶色の混じったフラッグを掲げ、パレードに参加する人たち>



このパレードには、LGBTQSに限らず、人種や宗教も様々なコミュニティーが参加していた
また、私のようなアジア人系のLGBTQSや、障害のあるLGBTQSの方など
複数アイデンティティーをもつ人たちの団体が混ざり合って街を練り歩いていく

私は、大学のメンバーと一緒に
「多様なアイデンティティーの人が繋がって、社会を変えよう!」
「障害は社会の側にある! 自分に誇りを持とう!」
そんなメッセージを伝えながらマーチ

  • 私は大学が販売していたレインボーのプライドTシャツを着て参加。祖先がメキシコからの移民という友人は、中心がメキシコ国旗、両端がレインボーという旗を肩にかけている

    <祖先がメキシコからの移民という友人は、中心がメキシコ国旗、両端がレインボーという旗を肩にかけている>


  • セクシュアリティーセンターのスタッフ、友人たちと一緒に大学のバナーを持って歩いた

    <セクシュアリティーセンターのスタッフ、友人たちと一緒に大学のバナーを持って歩いた>


パレード中は、移民を取り締まる警察が来ても強制送還されないように
弁護士チームや警護隊がついていたり
比較的バリアフリーなルートを選んでくれていたり
子どもや、歩行に時間がかかる人を先頭にして、みんなが付いていけるペースをつくったり…
ちょっとしたことだけど、生きづらさを感じている人が取り残されない工夫がされていた

そんな様子を見て
『バリバラ』のコンセプトも「みんなのためのバリアフリーバラエティー」だけど
無意識のうちに「みんな」の中から排除されている人はいないかな?
改めて考えさせられた


沿道には、(移民が多い地域なので)祖先の国旗や、レインボーの旗を振りながら
「頑張って!」「愛してる!」と声援や手話を送ってくれる人たちの姿が!
肌の色、言語、宗教、性自認や性志向、職業
みんな違うけど、その違い尊重しあっているんだなと実感
「地元に根付いたこういうパレードもいいよね」って、友人と感想を話しながら
ここで繋がった人たちと、今後もコラボして何かできたらいいなと思った
パレードに参加したことは、とっても素敵な体験だった

  • トランスジェンダーで、大学の障害カルチャーセンター長でもある友人との2ショット。彼の胸には手術の跡がかすかにある。ゴールの公園で撮影

    <大学の障害カルチャーセンター長でもある友人と。ゴールの公園で撮影>



だけど…
現在シカゴは夏まっさかり!!
炎天下の中マーチしたから、日焼け止めクリームも意味なし! 肌が焼けまくった(泣)
特に、車椅子ユーザーにはあるある「膝だけ」やたら真っ赤に…

  • 私の足の写真。膝の部分だけが、日焼けして真っ赤になっている。

トホホ・・・・


今月末には、小麦肌になった私で日本に帰ります~! 楽しみ!!

  • シカゴのビーチにて。遠くに見えるダウンタウンを持ち上げているようなポーズで撮ったトリック写真。