ノアのちょっとずつ猛進日記

多発性硬化症という難病で、視覚障害もある「バリバラ」レギュラー出演者ノア
(グレースより改名・現在アメリカに留学中)が、日々の生活の中で感じたことを綴っていきます。

重大決断の年

  • 2020年1月29日
遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます!

皆さん、年越しはどう過ごされましたか?

私はクリスマス直前から新年三が日までを、親戚の家のあるアリゾナ州のツーサンという所で過ごしました

  • 車椅子に乗ったノアが自撮りで、ツーサンの風景を撮影した一枚。巨大なサボテンが数多く生えており、遠くには広大な山々が広がっている

    <漫画のような巨大なサボテンがあちこちに!>


アリゾナ州は土地の大半が砂漠のため、シカゴより断然天候も良く、気温も暖かい~!!!

ツーサンは、シカゴの障害者団体「ADAPT」で仲良くなったスコットという友人が引っ越した場所でもあり、自然の豊かさと、親戚の温かさと、友人からの刺激…と、いろんな経験を一気にした一週間でした!

  • 友人のスコットとノアのツーショット。スコットはコメディアンのように人を笑わせるパワーがあり、いつもちょけているため、私もいつの間にか笑顔になっちゃう。今回は、ジョークの合間合間に人生論を語り、人とのつながりの重要性を熱く語った。車椅子に乗ったノアが自撮りで撮影しており、2人とも満面の笑みでカメラを見ている。

    <友人のスコット。スコットはコメディアンのように人を笑わせるパワーがあり、いつもちょけているため、私もいつの間にか笑顔になっちゃう。今回は、ジョークの合間合間に人生論を語り、人とのつながりの重要性を熱く語った>


その中でも、一番の想い出はスコットとの年越し

アリゾナ州がメキシコとの国境に大変近いので、
「ねぇ、スコット。メキシコで年越しできたら最高じゃない?」
と2人でノリノリで思いつきの計画を

スコットの友人のバリアフリーな車で1時間かけて国境へ向かい、
そこから文字通り、”国境を渡る”ことに~!!

  • メキシコへ車で移動中、山を越えたところで下車すると、雪がふりつもる山が見えた。雪が積もる山を背景にして、ノアとスコットが笑顔で自撮りをしている写真

    <移動中、山を越えると雪が降り積もっていた!>


ただ、目的地のメキシコは物価が大変安いが、治安は非常に悪い!

念のため、事前に親戚からメキシコ情報を集めてみると…

①バックはもっていかない
②お金は5千円以上もっていかず、肌身から離さない
③自分の背後に気をつける

こんな答えが返ってきた!

そんなことを言われたもんだから、「入国検査とかあるのかな~」なんて気にしながら国境警備のドアを開け、警備員をじっと待っていたら…

「なにしてんねん。早く動かんかい」
と、遠くから警備員にスペイン語で言われ、頭上にハテナマークが…

すると、後ろからスコットに「入国審査はあってないもんなんだよ」とささやかれる(笑)
ということで、車椅子でそのまま進み、国境線を超える~!

  • ノアとスコットが自撮りで撮影した、国境ラインでの一枚。頭上には、“ウェルカム メキシコ”と書かれた看板がある

    <ウェルカム トゥ メキシコ”と書かれた看板の下で記念撮影>


その後は、2019年最後のバリアフリーチェック(歩道と歩道の間に段がないか、お店に段がないか、レストランが車椅子でも快適に過ごせるかどうか、などなど)をスコットと行い、そのままバーのあるレストランへ~

  • 車椅子優先段差なしの歩道の乗り上げ場所の前で、ノアが車椅子に乗っている。四角形に塗られた青色の地面に、白色で車椅子が描かれたマークのあるところは、歩道が段差なしの歩きやすい道になっていた

    <車椅子優先段差なしの歩道の乗り上げ場所。このマークのあるところは、歩道が段差なしの歩きやすい道になっていた>


しかし、私もスコットもスペイン語が初心者レベルな上に、スコットは障害上、拡大鏡がないとメニューの字が読めないという状況~(笑)

  • 店内での、ノアとスコットの自撮り写真。2人の手前には、ドリンクに刺さっているビール瓶の上部のみが写っている

ということでなんだか分からないけれど、シェフお任せの料理と、なんとも斬新なお酒を飲みながら、2人で人生論を語るという楽しく白熱した時間を過ごしていると…

  • フローズンマンゴーマルガリータにビール瓶が刺さっている驚きドリンク。飲み進めるとビールが徐々に混じり、いろんな味を楽しめる。普通なら縁に塩が付いているけれど、これは七味と塩をミックスした赤の塩(笑)!

    <フローズンマンゴーマルガリータにビール瓶が刺さっている驚きドリンク。飲み進めるとビールが徐々に混じり、いろんな味を楽しめる。普通なら縁に塩が付いているけれど、これは七味と塩をミックスした赤の塩(笑)!>


突然、お店の音楽が爆音になり、2020年の1分前からカウントダウン!
あわただしい新年の始まりを感じつつ、あっという間に1分が過ぎ…
スペイン語でお店のDJがノリノリの新年を伝える~

お店にいるお客を含め全員が、見知らぬ全員とハグとキスをしながら「明けましておめでとう」と伝えあい、なんだか明るい気持ちになった2020年の幕開け

  • 代替テキスト<レストランの店内で、立って抱き合う男性と女性のお客さん

そんな幕開けでスタートを切った2020年の私の目標は、「健康に卒業」!
大学で履修登録した単位の計算上、この学期で私は卒業する……はず!

だけど、前学期も一か月程体調を崩してしまい、今も集中リハビリを受けている状態

さらに、スコットとも出会ったADAPTという障害者団体のシカゴリーダーを任されたり、学生団体の代表もしたりと、学業と同時に、さまざまなネットワークやワークショップ、イベントの企画、準備、ミーティングなどで忙しい日々になりそうな予感…

そんなバタバタな毎日を過ごしている中でも、
私の一番の心配ごとでもあり、楽しみでもあるのは“私の将来”のこと

大学を卒業するということは、今後の私の人生をどうするかを決めるという重大な決断が待っている

卒業後どうしていくのかは、まだ自分の中でも揺れ動いている
いろんな選択の中から「自分が一番幸せ」で、同時に「みんなへの恩返しができるもの」って何だろう??というところを模索中

ということで、2020年は、私にとって人生の分かれ道であり、決断の年!!!

皆さんも、私がどんな決断をするのか、どんな人生を選択するのか楽しみにしていてくださいね~!!!

  • 代替テキスト<ノアの自撮り。夜の街で、人工呼吸器をつけた状態でニット帽をかぶり、カメラを見て微笑んでいる