ノアのちょっとずつ猛進日記

多発性硬化症という難病で、視覚障害もある「バリバラ」レギュラー出演者ノア
(グレースより改名・現在アメリカに留学中)が、日々の生活の中で感じたことを綴っていきます。

ホームレスの危機!?

  • 2020年4月1日
日本ではコロナウイルスでなんだか大変なようで…
アメリカではそこまでコロナウイルスは流行っておらず、平穏な日々
(※ブログ執筆当時の状況)

ところが、ブログを書き込んでいる間にあっという間にアメリカでもコロナが大感染中!!!

そんな様子はまた次回に書いていきたいと思います。


  • 大学で考古学の授業中。博物館にて、人間がどんな道具を使い、どんな風に進化してきたのかなどを調べるため、実際の氷河期の骨や古跡を元に授業を受けていた。ノアが車椅子に乗った状態で、博物館を背景に自撮りしている

    <大学で考古学の授業中。博物館にて、人間がどんな道具を使い、どんな風に進化してきたのかなどを調べるため、実際の氷河期の骨や古跡を元に授業を受けていた>



ここ最近の私はと言うと、5月の卒業式に向けてちゃんと卒業できるように必死に勉強している真っ最中
そして、卒業と共に発生するのが、家問題!
卒業式の次の日には学生寮を追い出されてしまうのである
ということで、大学院へ進みたい私。家探しを始めました!

だけど、シカゴでバリアフリーかつ安い住宅を見つけるのは思った以上に大変!!
私の住宅の条件は…
安全な家で、バリアフリーで安く、大学から近い距離
の3つだけ

でも、この3つの条件に見合う物件が見つからない~(汗)

かれこれ1か月近く、いろいろな障害者団体や知り合いに聞いて、実際に家を見に行ったけれど、なかなかバリアフリーとは言えないところばかり…

「もしや、このままだとホームレス!?」

そんなことも頭によぎりながらも考え方を方向転換し、アパートでバリアフリーのところを片っ端から見てみることに…

「車椅子は可能ですか?」と電話で聞くと、たいがい”車椅子不可能”という答えが返ってくる

ADA法(障害者差別禁止法)に基づいて障害による差別は禁止されているので、本来なら車椅子の使用は可能なんだろうけれど、車椅子が部屋を壊す可能性を大家さんが感じているのか、車椅子が入れない物件だといったら諦めてくれるだろうという思惑がプンプン…

ということで、車椅子ユーザーだということを伏せ、片っ端から手ごろな料金のアパートの物件を見せてもらうことに

しか~し!!
まだまだ壁があった!!!

料金が安いアパートは、洗濯機と乾燥機がないので近くのコインランドリーに行く必要があったり、治安がよくない場所だったり…

実はシカゴは、アメリカでもトップ3位に入る治安の悪さと殺人率の高い場所

  • 高層ビルが立ち並ぶ、シカゴの街の風景。街並みの遠くに見えるのは、通称、億ションと呼ばれるもの。美しい街並みだけれど、お金持ちしか住んでいない(汗)。建物が高ければ高いほど、値段も高いのだとか…

    <シカゴの街。遠くに見えるのは通称、億ションと呼ばれるもの。美しい街並みだけれど、お金持ちしか住んでいない(汗)。建物が高ければ高いほど、値段も高いのだとか…>


今年に入って、私の通っている大学のパーキングで学生が殺されたという事件もあったりで、一人で歩き回るには危険な状況

実は、日本で車椅子ユーザーが狙われることは少ないけれど、アメリカでは逆という現状

車椅子は走れる最高速度が決まっているため、乗っている人を追いかけ、お金を奪いとるには格好の的

そんな理由もあって、コインランドリーのために介助者を一人で外に行かせるのも責任重大だし、私自身、安全じゃないところで住むのも心配…

というわけで、治安が良く、洗濯・乾燥機があるという条件を加えて、家探しを再度チャレンジ!!

ところが、全部の条件を入れると19万円程の物件しか見つからない!
学業に集中していると収入がほとんどないので、高額の物件は手が出せない…(泣)

このままだと最悪の場合、ホームレスになるか、大学院を諦めて日本に帰国するだけかな~と諦めかけた時…

大学院のオフキャンパス(大学院の敷地から1km未満)のところに、大学院が支援しているアパートを発見!!

さっそくコンタクトを取り、実際にアパートを見に行くアポを取った~


アポを取れたのが1週間後だったため、「これは既に満室状態で、待機リストになっちゃうかな~」と不安に思いながら、実際に行ってみると…
4月末から5月はたくさんの学生が出ていくので部屋が空くとのこと!!

ホッとしながら、とりあえず審査のためアパートの申請
そして、アパート全体をガイドしてもらうことに…

実際にガイドしてもらうと思っている以上に素敵な物件!

アパートの1階部分にはラウンジがあって、天井にはミラーガラス、映画も観れる巨大なスクリーン、ビリヤード台まで…

そして、フィットネスジムも!(かくいう私には一切メリットはないけれど笑)

部屋には冷蔵庫、電子レンジ、食器洗い機、洗濯、乾燥機も完備。なにより、ベットなどの家具も既にあるから家具一式を買わなくても済むし、引っ越しも簡単?!

  • 部屋の様子。部屋の手前にはウォーキングクローゼットがあり、その奥には、机と椅子、ベッドがあり、外が見渡せる開放的な窓がついている。入口から段差が一切なく、ウォーキングクローゼットも車椅子が入れるようになっている。車椅子で十分動き回れる広さが何よりのポイント!

    <部屋の様子。入口から段差が一切なく、ウォーキングクローゼットも車椅子が入れるようになっている。車椅子で十分動き回れる広さが何よりのポイント!>


アパート自体は、3人の見知らぬ人とシェアするシステムで、自分の部屋にはシャワーとトイレがあって、キッチンとリビングはシェアスペースという造り

  • 共同スペースの風景。共同スペースには、黒と白で描かれた幾何学模様のカーペットが敷かれていて、テレビやソファー(黒色)などの家具付き。このスペースを中心として、それぞれ個人の部屋に行き来できるようになっている。みんなでテレビを見たり食事を食べたりできる上に、この空間も車椅子で動き回りやすいような造り。私のお気に入りは天井が高いところ!

    <共同スペースの風景。共同スペースにはテレビやソファーなどの家具付き。このスペースを中心として、それぞれ個人の部屋に行き来できるようになっている。みんなでテレビを見たり食事を食べたりできる上に、この空間も車椅子で動き回りやすいような造り。私のお気に入りは天井が高いところ!>



思っていた以上に完璧な車椅子バリアフリー住宅で、大学院にも近く、24時間セキュリティ対策もされていて、完全に一目惚れで、そのアパートに住むことを決定!!

唯一、ネックだったのは家賃で、希望よりも5千円ほど予算オーバー…
でも、ほかの似たようなアパートと比べたら、一番現実的な選択だったと思う

ということで、住宅探しを始めてから2か月!
なんとかアパート契約し、無事、ホームレスの危機を脱することができました~!!!

アメリカはADA法(障害者差別禁止法)があるから住宅なんてすぐ見つかるだろうと高をくくっていたけれど、早めに探しはじめておいて良かった~!

住宅も見つかったということでひと安心。このまま5月の卒業に向けて、魔の中間試験を頑張るために気合いを入れなおす私でした~

  • ノアの自撮り。目をつむりながら、顔をくしゃっとしているショット