ノアのちょっとずつ猛進日記

多発性硬化症という難病で、視覚障害もある「バリバラ」レギュラー出演者ノア
(グレースより改名・現在アメリカに留学中)が、日々の生活の中で感じたことを綴っていきます。

まさか、コロナ感染!?

  • 2020年6月2日
日本ではコロナウイルスの影響による緊急事態宣言が解除されたようだけど、みんなどんな風に過ごしていますか?

私の住んでいるシカゴでは自宅待機命令が3か月目に突入し、感染者が減少するカーブすら見えない状況…。
外出できないのは辛いけれど、音楽を流して介助者とダンスをしたりと、いろいろな方法でなんとかストレス解消している~。

実は、そんな私に、なんと、コロナウイルス感染疑惑が!! 今回はその体験をご報告したいと思います。


それはある日のこと…
なんだかゾクゾク感が出てきたので熱を測ってみると、まさかの40度!!!

さらに、体のふしぶしが痛い!!!
まさかのコロナウィルスに感染したのか!?
とりあえず介助者には、私の介助に来ないようにと慌てて指示を…。

シカゴでは自己判断で「コロナかな?」と思ったら、トリアージナース(救急外来で患者の重症度を判断する看護師)が各病院にいるので、そこへ電話することになっている。

なので、私もさっそく電話をかけた…。

病院の回答は、かなりの確率でコロナウイルスに感染しているのではないかとのことで、早急に病院に来るようにとのこと。

でもコロナウイルスの影響で、車のない私には病院に行くための足がない!!
なのでタクシーを拾って行こうかと思い、その旨をトリアージナースに伝えると…

「感染の疑いが高いのに、タクシーで病院に来るということは、運転手にも別の乗客にもウイルスをうつす可能性があるからダメ。救急車で来るように」との指示。

しか~し、アメリカの救急車は日本の救急車のように税金でまかなわれていないので、医療保険で一部払ってもらえたとしても、私のところから病院までの距離なら自己負担額は5万~10万…。

金銭的なことを考えると絶対乗りたくない!! でも、他に病院に行く手段がない。そして、呼吸器を使っている私が感染したら、命に関わる!!

命はお金には換えられない…。

ということで、911(日本でいう救急車)に電話。すぐにガタイの大きな男性たちがストレッチャーと共にやってきた。

車椅子で移動したい私、思わず「車椅子で救急車に乗れないの?」と聞くと、救急隊の人達は「さすがに、男性2人で150kg以上ある車椅子と君を救急車に乗せるのは無理がある」と、四の五の言う私を無視。
あれよあれよと、二人がかりで、私を車椅子から移動し、ストレッチャーに乗せる~。


  • まさに搬送中の時の写真。救急車の中でストレッチャーに横たわっており、その下半身が写っている。足の上には白い布がかかっている。ストレッチャーに乗せられ横になると、ほとんど体の自由が効かない私。もはや救急隊のやりたい放題に荷物もまとめられ、移動することに

    <まさに搬送中の時。ストレッチャーに乗せられ横になると、ほとんど体の自由が効かない私。もはや救急隊のやりたい放題に荷物もまとめられ、移動することに>


移動中に熱、心臓の機械、そして血圧などを測り、点滴を入れらた状態で病院に到着。
病院ではコロナウイルス疑いの患者専用の隔離部屋があるICUに移動。

そして、すぐにウイルスキットで感染しているのか検査…。

と言っても、陰性か陽性か結果が出るのには2~5日かかるとのことで、状態は安定しているので、ICUからコロナウイルス専用一般病棟にさらに移動。
病棟に入ってくるナースや医師たちは防護服を2重、3重に付け、物々しい空気…。
  • 入院直後の様子で、病棟の部屋のベッドで寝ながらの自撮り写真。呼吸器マスクの上に、さらにマスクをしなければならないという厳重なコロナ対策。看護師も医師もマスク二重に手袋二重

    <入院直後の写真。呼吸器マスクの上に、さらにマスクをしなければならないという厳重なコロナ対策。看護師も医師もマスク二重に手袋二重>


さすがに発熱に身体をやられ、寝込んで2日目。
ようやく結果がやってきた…。

結果は、

「陰性」。

思わずホッと一息。

でも、なぜここまで高い発熱が????

医師たちも首をかしげながら、さらなる検査をしてみることに。
結果、呼吸器の加湿器から入ったばい菌がそのまま肺に入ってしまい、発熱や呼吸困難が引き起こされていると判明し、抗生物質と呼吸器の設定を変更。

5日程、抗生剤を受けると、あれよあれよと何事もなかったように熱も下がり、呼吸も楽に~。一週間ほどで帰宅することができた。

それにしても今回はラッキーでコロナウイルスに感染してなかったけれど、日常的に介助者が必要で、尚且つ、介助内容が移乗など介助者と密着する回数が多い私にとって、感染の確率はとても高いもの。

国全体にマスク、手袋、そして、ガウンがない状態でいつまでこの不安な状態が続くのか…。

不安は尽きないけれど、心配しても良いことはおきない!

ということで、今回のことを活かしつつアイディアを働かせて、ウイルス対策を頑張りたい私でした!

  • 人工呼吸器をつけながら、マスクとフェイスガードを着用している。微笑んだ表情で自撮りをした一枚