グレースの難病女子日記

多発性硬化症という難病があり、視覚障害もある番組出演者・大橋グレースが、恋愛、仕事、
そして進行していく自分の障害のことまで、日々の中で感じたことを綴っていきます。

私だけのコミュニケーション

  • 2017年12月15日
皆さん、「バリコレ2017」見てくれましたか~?
3度目になる今年は世界都市・京都の平安神宮前で開催しました~!!



当日は、台風が近づいていて、あいにくのお天気
朝からが降ったりやんだりで、どうなることかとヒヤヒヤ

でも、私の出番の時は、雨もやんで気持ちよくランウェイを歩くことができた!


「バリコレ」では、これまでも自分の気持ちファッションで表現してきた

1回目は、「障害者の概念を打ち破る」ことをテーマに
呼吸器やチューブなど、医療的なものを奇抜かっこよく見せ、あえてさらけ出した





2回目は、「ありのままの自分」を受け入れ
障害者として羽ばたいていきたいという気持ちを表現した







そして今年、私が伝えたかったこと、それは…


ファッションを通して、人とは違う形のコミュニケーション
“私だけのコミュニケーション”ができるということ


私には自閉症スペクトラム障害という発達障害があり
聴覚過敏や、パニックになりやすいという特性がある
そのため、パニックになってコミュニケーションが難しくなったり
脳が疲れて、声が出なくなくなることもしばしば…

自分の気持ちが、うまく相手に伝わらない“もどかしさ”を感じていた
でも、そんな私の状態をファッション解決することができたら…?

そう思って、文化服装学院の先生であり、チームのデザイナーでもある足立さん
このアイディアを実現してもらうことにした!



足立さんには、私の障害特性
普段どのようにコミュニケーションをしているのかを見てもらい
声が出ないときは、旗を使ってヘルパーに気持ちを伝える工夫をしていることも話した

でも、この旗には問題も…
外出時は荷物になるし、うっかり持っていくのを忘れることも
それにちょっとダサい!


「だったら、旗を車椅子に取り付けて、人工筋肉を使って動くようにすればいいんじゃない?
旗をかっこよくするのは任せて!」
と足立さん

「服は大人エレガントにしたいよね~」
と、オシャレにも抜かりなし!


私ももうすぐ30歳
かわいいだけじゃなくて、大人エレガントな雰囲気にもチャレンジしてみたかったので大賛成(^^)/




そうこうして出来上がったのがこの衣装



ポイントは「大人のグレース」をイメージしたエレガントなデザイン
東京工業大学が開発した「人工筋肉」の力で
ヒラヒラとたなびくロングスカートがオシャレ~~!!

それから、肝心の“私だけのコミュニケーション”の部分も
人工筋肉の装置を応用してカッコよく仕上がった!!
空気の圧縮で動くシンプルなシステムなので、見た目もスッキリ
旗のスイッチも、少しの力で楽々と押すことができる

赤は「話しかけないで」
黄色は「そろそろヤバイ」
青は「今は元気」
この3色の旗を使い分けることで
声を出さなくても周囲へ意思表示ができる~



脳内の状態を可視化できる装置があると
それだけで安心できて、落ち着いていられた
旗を車椅子に取り付けたことで、外出時も忘れる心配がない♪




でも、最後にちょっとだけ思ったこと…
みんなが相手のことを考えて、普段から“どうしたらいいかな?”って想像しあえる世の中になれば
旗の出番もなくなるのかもしれない

もしかしたらそれが一番バリアフリーなのかもしれないな
今年のバリコレを通して、そんな風に思ったグレースでした♪