グレースの難病女子日記

多発性硬化症という難病があり、視覚障害もある番組出演者・大橋グレースが、恋愛、仕事、
そして進行していく自分の障害のことまで、日々の中で感じたことを綴っていきます。

驚きと発見のアメリカ

  • 2018年10月19日
アメリカに来て、あっという間に2か月が経ちました
「そっちの生活はどう?」と聞かれることが多いですが
私にとってのアメリカは、自分のルーツのひとつ
大切な場所に来た気分です

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今は、大学で「人間と障害の発展学」について勉強しながら
自立生活センターの研修生として、障害のある高校生を対象にした
「GET READY PROGRAM」というプログラムに取り組んでいます
このプログラムは、高校生が社会に出ていく上で、障害に対する向き合い方を一緒模索していくというもの


最近特に思うのは、「もっと時間が欲しい!!」ってこと

毎日、学生みんなで
「障害って何?」
「障害者って言葉はどうして生まれたの?」
「障害をからかうのは差別?」ってことを、ディスカッションしている
こんな環境は日本には無いし、色々な人たちの意見を聞けて勉強になる

とにかく毎日刺激的なんだけど…

宿題の量がとにかく多い!!
1科目ごとに、予習課題がついてまわるので、毎日てんてこまい!!
常にパソコンとにらめっこして、特に週末は10時間越えの課題と闘っています

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そんな私は、学校に通うために様々な合理的配慮を受けている
それを一緒に考えてくれるのが「障害学生センター」

・机の高さの調整
・キャンパスを移動するための車の手配
・授業で使う資料はPCで読み上げ可能なものに変換して事前にメールで送ってもらう
・課題やテストは通常の2倍期限を延ばしてもらう
・授業中落ち着かなくなったら、申告して教室から出ることができる

など、入学前から色んなことを一緒に考えてもらったけど
実際に授業が始まってから気が付くことも

それは、授業に遅れてくる学生がいると、ドアを開け閉めする音が気になって落ち着かないということ

「私にとって大きい音はストレス。遅刻する学生がいることは仕方ないけど、音を消すための方法を一緒に考えてほしい

そう交渉した結果、教授のマイクとワイヤレスで繋げられるヘッドホンを提供してくれることに! おかげで集中して授業を受けられるようになった


学校の外へ出るとこんな発見も!
例えば、これ

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足でボタンを押すと開くドア
私のように、手を使えない人でも簡単にドアを開けることができる

市バスではこんな体験もした
バスに乗ろうとしたら満員
私も日本から来た介助者も「これは一本見送るしかないなぁ~」と思った
というのも、日本ではいつも「次に乗ってください」と運転手に言われてきたから

諦めて待っていると、なんと、運転手が

「車椅子のお客さんが乗ります。皆さん、一旦降りて~

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「なんだか、私のために申し訳ない…」そう思って、乗客に「すいません」と伝えたところ
「なんであなたが謝るのよ。みんな平等にバスに乗る権利があるんだから、申し訳ないなんて思っちゃダメ。それに、私が歳をとって、車椅子になってもバスに乗りたいしね、ウフフ」と!

なんだか、胸にドーンと響いた出来事でした


こんな風に、日本ではワガママだ、理解できないと言われてきたことも
アメリカでは、共に考え、工夫できる環境だということに感激

でも、色々サービスを受けるということは、他の人と同じステージに立っているということ
障害があるからという理由が通じません
だからこそ、今は大変な思いをしながら、勉学と闘っています


次回は、いいところばかりじゃない、アメリカの影の部分もお伝えしたいと思います~