これまでの放送

学校制服調査隊

放送日

5月2日(木)夜8:00

再放送5月5日(日)0:00(土曜深夜)

出演者

壇蜜ほか

学校制服調査隊
“体は女、心は男”の芸人・万次郎は、学生時代、学ランを着たかったが、心の性と逆のセーラー服を着るしかなく、20年たった今でも制服にトラウマを抱えているという。そこで番組では、「学校制服調査隊」を結成!調査を進めていくと、性的マイノリティーだけではなく様々な障害のある人たちの“制服事情”が見えてきた。さらに、現役の中高生による「未来の制服プロジェクト」を実施。果たしてどんな制服ができあがるのか?

内容

出演者

  • 壇蜜さん    (タレント)
  • あかたちかこさん(京都精華大学非常勤講師)
  • ふきさん    (高校2年生)
  • かこさん    (高校2年生)
  • しのさん    (高校2年生)
  • 田嵜ハヅキさん (トランスジェンダー/脳性まひ・知的障害)
  • 万次郎さん   (トランスジェンダー/芸人)

  • 【電話インタビュー】
  • ハムじろうさん、ゆめかさん

「学校制服」を考える!

学校制服調査隊 写真1

「体は女・心は男」トランスジェンダーの芸人・万次郎と、同じくトランスジェンダーで体は男性・心は女性の田嵜ハヅキさん。20年以上前、2人は心の性と反対の制服を着て学生時代を過ごしていた。今回、ずっと着たかった憧れの制服で街ぶらを楽しんだ2人。20年越しの夢がかなったが、心の中は複雑だ。当時、着たかった制服を着られていたら…。2人はいまだに制服に対してトラウマがある。そこで今回、同じ悩みのある学生のためにも、ハヅキと万次郎が立ち上がり「バリバラ・学校制服調査隊」を結成!

制服に対する素朴な疑問

学校制服調査隊 写真2

ゲストの壇蜜さんに、制服の思い出を聞いてみると・・・「ねずみ色のジャンパースカートに、学校名が入った大きなベルト。まるで変身ベルトみたいで、それはそれは可笑しかった。友達と“いつか絶対変身するよね”って(笑)」
制服について様々な疑問を感じている人は、少なくないのでは?今回は、現役高校生や、若者の性の相談を受けてきた大学講師、あかたちかこさんと一緒に「学校制服」についてみんなで考えていく。

学校制服調査隊 写真2

スタジオに来てくれた高校生は、かこさん、しのさん、ふきさんの3人。かこさんは「みんなが着られる制服を考えたい!」しのさんは「制服の規則が厳しすぎることに疑問」ふきさんは「心が女性と男性の間で揺れ動き、制服のスカートに違和感がある」という。まずはふきさんの話をじっくり聞くため、万次郎がふきさんの自宅を訪ねた。

ふきさんが制服のスカートをはきたくない理由

学校制服調査隊 写真3

高校生のふきさんは、中学2年の頃から性別に違和感を覚え始めたが、ずっと周りの友達に合わせて女の子らしい格好をしていたそう。ふきさんは当時を振り返り「女の子なのに、男っぽい格好をするのは変って思っていたし、ボーイッシュな服を着たくても着られなかった」と話す。そんなふきさんが「自分らしくいていいんだ」と思えるようになったきっかけは、高校1年の時に経験したイギリスでのホームステイ。人目にとらわれず自分らしい格好で過ごす外国人の姿をみて「素のままでいていいんだ」と思えた。

今では、兄のメンズ服を着る一方でメイクもする。ふきさんはメイクは女性がするものとは考えない。性別にとらわれず、自分の心の動きを大切にしながらファッションを楽しんでいる。しかし、制服のスカートだけはどうしてもはきたくない、と言う。「“絶対に女性のもの”なので、女としてまとめられて、押し付けられている感じ。着ると、ぞわっとする。」

学校制服調査隊 写真4

VTRを見たしのさんは「制服に男女2択しか無いのはおかしいし、学校生活を制限している感じがする」と、多様性を認め合う社会なのに、学校がそれと違う環境であることに違和感を覚えるという。若者の性の相談を受けてきたあかたさんも「文部科学省から性的マイノリティーの学生に配慮するようにという通達があって、制服を選択できる学校が増えてはきたが、先生によっては柔軟な対応ができないところもある」と現状を指摘した。

障害のある人それぞれの制服事情

学校制服調査隊 写真5

スタジオでは、番組に届いたメッセージからクイズを出題。マイノリティーが制服に抱く思いをみんなで想像する。
1問目「統合失調症で幻聴や幻覚があったハムじろうさんは、学生時代、制服のおかげで助かったそう。なぜ?」
玉木 「採寸して体にフィットするから安心できた?」
壇蜜 「選ばなくていいからよかった?」
ふき 「みんなと一緒だから安心できた?」

ハムじろうさん本人に理由を聞いてみたところ、「自分に自信がなかったので、私服だと幻聴に悩まされたと思う。制服を着ていると、みんなと同じでいられて安心できた」という答えが。「じゃあ、制服がなくなった今はどうしているの?」という質問に対しては「職場でスーツを着ることで、制服と同じような安心感を得ている」のだそう。

学校制服調査隊 写真6

2問目「4月から中学生になる車椅子ユーザーのゆめかさんは、制服のスカートが苦手。なぜ?」
答えは「車いすでずっと座っていると、スカートのひだの部分が肌にあたって、痛くなるから」。
ゆめかさんは、憧れだった制服を着て登校するのを楽しみにしているそう。そこで、みんなが着られる制服を考えてみることにした!

みんなが着られる制服を考えよう!「未来の制服プロジェクト」

学校制服調査隊 写真7

かこさん、りささん、よっしー、ゆめかさんの4人で「みんながハッピーな気持ちになれる制服」を考える「未来の制服プロジェクト」を結成!
まずは、制服への疑問や不満を書き出してみる。すると、「男と女しかない」「袖のボタンが邪魔」「通気性が悪い」「発達障害など感覚過敏のある人は制服独特の生地が苦手」などの意見が…。そんな不満を解消するため、さらにアイデアを練っていく。果たしてどんな形になる?

学校制服調査隊 写真8

完成した「未来の制服」がスタジオにお目見え。和服の「和」と、みんなを繋ぐ「輪」の意味を込め、「わニフォーム」と名付けられた。上着の形は「和服」をヒントに、男女兼用のデザイン。下は、面テープを切り離せば、長ズボンからミニスカートまで6つのスタイルに変化させることが可能!

学校制服調査隊 写真9

このほかボタンのかわりに面テープを使い、袖口のチャックで温度調節を可能にするなど、様々な工夫をこらした。
完成した制服を見て「性別関係なく、気分によって形を変えられるところがいい」としのさん。「自分で好きな形を選べるところがいい。こういう制服があって、プラス私服が選べたら、悩んでる人たちもだいぶ楽になるんじゃないかな」とあかたさん。

学校制服調査隊 写真9

玉木さんは「みんなが着られる制服を考える過程は大事だけど、そもそも、今日は何を着ていこうかな?と自分で決めていけるようになったらもっと格好ええんちゃうかな」壇蜜さんも「(自分たちのように)与えられたものを着ているだけだと思考停止になる。そうなってほしくないな」と語った。

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「自分にしっくりくる形を考えるきっかけに」

今回は制服を変えていくことがテーマやったけど、自分にしっくりくる形、勉強の仕方、暮らし方、生き方を考えるきっかけになればいいと思う。小さい頃から何を勉強しようか?とか、もっと自分に合う形はなにか?とか、大人と対話を繰り返すことで主体性や自主性が芽生えてくる。だから今日のテーマは制服のことだけではない。高校生たちから“制服によって私たちは管理されてるのかもしれない”という言葉が収録中に出てたけど、高校生たちはそのことをもう分かってるねん。多様性を考えると、今はもうそういう社会じゃないよね、っていうことを伝えられたと思う。今はもう「制服着て学校来い」、というのが平等じゃない。