これまでの放送

地域に飛び出せ!子ども食堂

放送日

5月30日(木)夜8:00

再放送6月2日(日)0:00(土曜深夜)

出演者

大島美幸(森三中)

地域に飛び出せ!子ども食堂
大阪にある子ども食堂が舞台。ここには外国ルーツやひとり親家庭の子、夜遅くまで親が働いている子など、多様な背景の子どもたちが集い、みんなで温かいごはんを食べて元気に帰っていく。この子ども食堂の悩みは、商店街の真ん中にあるものの、なかなか地域に知られていないことだ。そこでバリバラが、食堂と地域との距離を縮めるため、キッズシャウトフェスティバルを開催!子どもたちが、いま伝えたい悩みや思いを商店街で叫ぶ!

内容

出演者

  • 大島美幸さん (芸人・森三中)
  • 田崎由佳さん (子ども食堂「やんちゃま食堂」代表)
  • 青砥恭あおとやすしさん (全国子どもの貧困・教育支援団体協議会 代表幹事)

「子ども食堂」ってどんなところ?

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真1

今回の舞台となるのは「子ども食堂」。「聞いたことはあるけど、どんな場所?」と思っている方も多いのでは。そこで、大阪府松原市の商店街の中にある子ども食堂「やんちゃま食堂」に密着。抱える悩みが見えてきた。

「やんちゃま食堂」の悩み

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真2

ここに通うのは、幼児から高校生までの幅広い年代の子どもたち。ひとり親家庭の子や、親が夜遅くまで働いている子、外国ルーツの子など、様々な子どもたちの居場所として3年前にオープン。子育て支援のNPOが運営しており、寄付された食材をやりくりして食事を作っている。代表の田崎由佳さんは「地域の温かい見守りの目をもっと作っていかなければ」と考えているが、その活動は商店街の人たちにあまり知られていない。地域とつながりをつくることが課題となっていた。そこで、バリバラが得意のおせっかい企画を用意!

わたしたちの気持ちを聞いて!~キッズシャウトフェスティバル~

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真3

子ども食堂内に特設ステージを用意し、5組の子どもたちが商店街への熱い思いを叫ぶフェスを開催! 子どもたちの“人となり”を知ってもらうことで、距離を縮めることがねらいだ。ダンディ坂野さんが司会となり、会場を盛り上げる!

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真4

トップバッターは、けんたろう君としんじ君の兄弟。弟のしんじ君は、特別支援学級に通っている。落ち着きがなくて注意されることも多いしんじ君だが、ここの商店街では優しく接してもらえて、おつかいに行くのが楽しみになったのだそう。そんな2人のシャウトは「いつもニコニコしてくれて、ありがとう! 今度食堂で、一緒にごはん食べませんか?」という呼びかけ。これには、商店街の理事長も「ぜひ参加したい」と笑顔で応えた。

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真5

続いて登場したのは、小学5年生のけんじ君。日本人の父と、フィリピン人の母の間に生まれ、8歳までフィリピンで暮らしていたこともあり、日本語の「読み書き」が苦手。けんじ君が通う小学校では、週に1回通訳がついてくれるのだが、それだけでは充分とは言えず、授業についていくのが難しい。友達に教えてもらうのは「授業に集中しているのに邪魔しちゃうかも」と遠慮してしまうのだそう。そこで「だれか僕に、日本語を教えてくれませんか?」とシャウト! 漢字には自信があるという眼鏡店の店主や、元小学校教師が、一緒に勉強しようと手を挙げてくれた。

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真6

さらに、けんじ君のお母さんのカロラインさんも登場! 来日後に結婚したが離婚し、ひとりで3人の子どもを育てている。仕事が忙しく、帰りが遅くなる日もあり、子どもとゆっくり過ごす時間は少ない。「さびしい思いをさせているのでは」と子育てに悩む時もあるが、言葉の壁もあり、相談できる人は少ない。「私とママ友になりませんか?」という切実なシャウトに応えたのは、ブティックを営む平岡さん。「私も人生の先輩として相談に乗れると思うし、年齢の近いお客さんも紹介できる」とカロラインさんを応援した。

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真7

前半最後に登場したのは、食堂で食事をつくるおかんたち。「子どもたちに栄養バランスのとれた食事を作るため、食材サポーターになってくれませんか?」と、商店街の人たちに呼びかけた。焼き鳥店や、商店街理事長が前向きに検討してくれることになった。

子ども食堂と商店街 関係に変化はあった?

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真8

VTRを見て、ゲストの大島美幸(森三中)さんは「これがきっかけで顔見知りになれたことが大きな一歩」と、良い方向に関係が変化したことを喜んだ。また、若者の居場所作りに取り組む青砥恭さんは、「学校と地域が支え合って子どもたちを見守っていくことが大切」と話した。特に、忙しいお母さんに代わって校長先生が食堂までの送迎をしていた、けんじ君の例を見て「こういった支え合いが全国に広まれば」と語った。

キッズシャウトフェスティバル 後半戦 ~「やんちゃま食堂」への思いを叫ぶ!~

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真9

大盛り上がりのキッズシャウトフェスティバル後半。まず登場したのは、中学で特別支援学級に通う、まほさん。食堂で年下の子たちの世話をするうちに、周りの話を聞けるようになったり、自分から声がけできるようになったりと、変化が。「大人になったら、子ども食堂を手伝いたい」。思いあふれる叫びに、田崎さんも笑顔。やんちゃま食堂は、子どもたちの心の成長も育む場所になっているようだ。

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真8

ラストを飾るのは、食堂に人一倍思い入れがあるというはるかさん。両親が離婚し、父と祖父母とともに暮らしてきた。お父さんのしんじさんは、統合失調症と身体障害があり、体調が優れない日は、幼いはるかさんにいらだちをぶつけることも多かったそう。そんな彼女に「心の安らぎを」と知人が紹介してくれたのが、やんちゃま食堂だった。自分の気持ちを受け止めてくれる人と出会えたことで、はるかさんの笑顔は増えていった。次第に親子関係にも変化が生まれ、しんじさんがいらだつことも少なくなった。「私は、やんちゃま食堂に出会って心が元気になった。お父ちゃんも元気になってくれた。そんな素敵な食堂に、ぜひ遊びに来てください。やんちゃま食堂の皆さん、大好きです!」と愛のこもったメッセージ。「将来は保育士の資格を取って、子どもと関わる仕事がしたい」という彼女の夢を、大人たちみんなが応援した。

地域に飛び出せ!子ども食堂 写真9

最後に青砥さんは「単に食事を提供する場所ではなく、子どもたち一人一人と向き合い、課題を見つけて、サポートにつなげていくことができれば、子ども食堂は社会で大きな役割を果たすと思う」と語った。玉木さんも「運営する側にも覚悟が必要。しんどくなったら終わりではダメ」と、継続する重要性を訴えた。また、田崎さんは「子どもも、その親も、地域で丸ごとサポートできれば」と、これからも地域とつながって続けていきたいと力を込めた。

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「子ども食堂はあくまで入口。地域への広がりをどう作っていくか」

子ども食堂でのつながりだけじゃなく、例えば商店街で声かけてもらえたらうれしいやん? そういう地域でのつながりが持てるようになればいい。あの子ども食堂は月2回だから、他の日にあの子たちがどうしているのか? 観ている人にはそこにも思いをはせてほしいな。食堂が無い日にも、日ごろから支え合える、地域での関係づくりが大切。 だから、(子ども食堂が)増えることはいいことだけど、その質が重要。ただごはんを作ればいいわけじゃない。子ども食堂はあくまで入口。そこから地域への広がりをどう作っていくか、これから子ども食堂を開きたいと志す人たちには、ぜひ考えてほしいと思う。