これまでの放送

バリバラブストーリー

放送日

6月20日(木)夜8:00

再放送6月23日(日)0:00(土曜深夜)

出演者

YOUほか

バリバラブストーリー
性別や障害を超えて、自分たちならではの愛の形を育んでいるカップルが登場。1組目は、2人ともほとんど体が動かない筋ジストロフィーと筋萎縮症のカップル。キスやハグも、「不自由だからこそ甘美」と語る2人を紹介。2組目は結婚後に女性になった“夫”、その夫を愛し続ける妻、そこに今の夫の恋人が加わってふしぎな絆をはぐくむ3人。2組の従来の形にとらわれない“結婚”や“セックス”のあり方を考える。

内容

出演者

  • YOUさん  (タレント)
  • 羽富拓成さん (筋ジストロフィー)
  • 美雨さん   (ウェルドニッヒ・ホフマン病・進行性筋萎縮症)
  • はっちーさん (羽富さんの介助者)
  • マキさん   (吉田義文さん) (トランスジェンダー/MTF)
  • みっちゃん  (吉田道男さん) (マキさんの夫)
  • 吉田孝子さん (マキさんの妻)

体がほとんど動かない同士のカップル

バリバラブストーリー 写真1

1組目に登場するのは、付き合って半年の羽富拓成さん&美雨さんカップル。
出会いは、二人がとあるファッションショーにモデルとして出演した時。音楽や服などのセンスがあまりにピッタリ合って意気投合し、つきあい始めた。二人は、キスも、抱き合うことも、自分たちだけではできない。「イバラの道ね♪」と笑い合ったという。そして今、「愛に障害はない」と言い切る。一体どんなカップルなのか?

不自由さはむしろ“甘美”?!

バリバラブストーリー 写真2

24時間介助を受けながら一人暮らしを楽しんでいる羽富さん。実は全身の筋力がだんだん衰える難病で、今は指先以外ほとんど動かない。明日自分の体がどうなっているのかは、自分でもわからないのだ。
ところが、そんな羽富さんの生活が、美雨さんと出会って一変した。毎週土曜日は朝5時半に起きて、大好きな彼女の元に通う。3時間もかけて!寒い冬は風邪でもひいたら命にも関わるのに、羽富さんは半年間通い続けている。

バリバラブストーリー 写真3

一方占い師の仕事をして一人暮らししている美雨さんも、難病で腕が上がらず寝返りもほとんどうてない。しかし二人は介助者の力を使って存分にデートを楽しんでいる。キスは、介助者に細かく指示して体勢を調整。唇が触れあうまで5分かかる。更に夜は40分もかけて布団で体を支え、車いすをギリギリまで近づける。介助者なしで触れあい見つめ合える体勢を整え、二人っきりで愛を確かめ合う。もどかしく大変そうにみえるこの状況を、二人はむしろ「不自由だからこそ甘美」だという。

愛に障害者も健常者も関係ない

バリバラブストーリー 写真4

ゲストのYOUさんは「普通あんなに一緒にいる時間を大事にしない」と賞賛。
美雨さんは、初めて羽富さんと出会った時の印象を「呼吸器を使っている姿までエロくて、もう最高!障害者とか健常者とかどうでもいい!」と思ったと言う。
そしてスタジオのみんなが意を決して聞いた「エッチはできてるの?」という質問に、「普通のカップルがするように、私たちも当たり前にしている」と答える二人。手助けする介助者も、「イヤだと思ったことはない。障害者だろうが健常者だろうが、それは二人の自由。そのつもりで、介助している」。

羽富さんも、介助者については「デリケートな問題なので、誰でもいいということではない」と、二人のことを理解している介助者の存在が大きいという。最後に「恋愛に障害を感じていない。これからも少しでも長く一緒に過ごしたい」と、力強く語った。

女性になった夫と、妻と、夫の恋人(パートナー)の不思議な関係

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二組目に登場したのは、結婚後に性別を変えた夫と、その妻と、夫のパートナーとの、不思議な関係の3人。
兵庫県尼崎市でニューハーフバーを営む、マキママこと吉田義文さんは、男性として生まれ、現在は女性として生きている。そんなマキさんのパートナーが吉田道男さん、通称みっちゃんだ。2人の出会いは、8年前。建築作業員だったみっちゃんが、マキさんの店に訪れて一目惚れ。猛烈アタックの末、5回目のプロポーズで言った「過去のお前はどうでもいい。今のお前が好きや」という言葉が、マキさんの心をつかんだ。30年ぶりに帰った田舎でもマキさんを女性として紹介したみっちゃんに、マキさんは「本当に女として扱ってくれる」と、幸せそうだ。2人は結婚式を挙げ、一緒に暮らし始めた。

マキさんの元を訪れる「本物の奥さん」

バリバラブストーリー 写真6

そんなマキさんの家を、毎月必ず訪れる女性がいる。それが、真樹さんが男性だった時に結婚した、妻・孝子さんだ。2人は今でも夫婦のままだという。

マキさんは、なぜ女性になったのか?

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マキさんこと、吉田義文さんは、母一人子一人の家庭で育った。20代でニューヨークに渡り最先端の美容技術を学んだ、腕利きの美容師だ。22歳の時、美容院の後輩だった孝子さんと出会い「授かり婚」。しかし、実はマキさんは子どもの頃から、ずっともやもやを抱えて生きていた。男性の自分に違和感があったのだ。

バリバラブストーリー 写真8

それにもかかわらず、女性として生きる決意をしたのは、45歳を過ぎてからだった。
「男性として立派に生きて欲しい」という母の期待を感じてきた義文さん。母親が亡くなって初めて、自分らしく生きていこうと思った。「母親には気づかれないように頑張っていたけれど、奥さんやったら理解してくれるんじゃないかと思って」。それから10年以上かけて女性に変わっていった義文さん。そんな夫を、孝子さんは「マキさんの中には今も義文さんがいる」と、受け入れた。

そしてみっちゃんが現れ、マキさんの提案で2人の養子になり、3人は家族になった。そんな自分たちの関係を、「人には分からないわなぁ」と孝子さんは言う。

孝子さんの本当の気持ち

バリバラブストーリー 写真9

今は、マキさんと離れて暮らす孝子さん。孝子さんはマキさんと別れようと思ったことはないのだろうか?本音が聞きたくて自宅にお邪魔した。
実は孝子さん、生まれつき髪の毛が少なく、常にウィッグを被って隠してきた。「結婚できないと思っていた私に『それは個性や』と言ってくれた人が義文さん。他にはいない」という。そして「理屈じゃない。なんでみんな奥の奥まで繋がらないのか、夫婦なのに」と、孝子さんは離婚する人の気持ちの方が理解できないと言う。

その一方で、マキさんとみっちゃんのことをどう思うか聞くと「結婚式、挙げたんですよ、あの二人。腹立つ!二重婚や」と、それは怒っている様子。しかし、この複雑な状況を丸ごと受け入れているのが、孝子さんなのだった。

真樹さん、孝子さん、みっちゃん 3人の絶妙なバランス

バリバラブストーリー 写真8

玉木さんが「性別に違和感があったのに、孝子さんに結婚を申し込んだのはなぜか?」と聞くと、マキさんは「当時は情報が無くて、自分自身のことが分からなかった」という。そんな中、一緒にいるだけで楽しくて波長が合う孝子さんと出会い、惹かれたのだそう。孝子さんも「義文さんは、優しくて頭がよくてアイデアいっぱいで、カットがまたうまい!」と、べた褒め。更に孝子さんは結婚直後に突然、重症筋無力症という難病で起き上がることもできなくなり、その間、家事や育児を義文さんが全面的に手助けし、夫婦二人三脚で生きてきた時間があったという。

一方で、みっちゃんは、早くに実の母親を亡くしたこともあり、今は、孝子さんのことを、本当の母親だと思って大切にしているという。そんな3人だからこそ、絶妙なバランスで暮らしていくことが出来ているようだ。

多様な愛の形

バリバラブストーリー 写真9

2組のカップルの愛の形を目の当たりにして、「結構マジでカルチャーショック!」と目を丸くしたYOUさん。カップル、夫婦、恋人、家族などの型にこだわらず、それぞれがそれぞれを大切に思う気持ちがあれば、愛は育み合えると、改めて感じた。
バリバラでは、これからも多様な愛の形を紹介していきます!

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「良いも悪いもない、いろんな生き方のひとつ」

吉田さんの3人の関係はお互いに信頼がないと成立しないはず。まず孝子さんの存在がすごいと思う。子どもたちや、周りや、自分の気持ちとか、いろいろ悩んで判断したことなんやと思う。みっちゃん(道男さん)のことも、もっと知りたかった。いい人には間違いないけど、どんな人なんか気になるわぁ。 羽富さんのカップルに関しては、介助者にキスのサポートをしてもらったり、リアルな部分に踏み込んで紹介できたことがよかった。(障害者は)性欲がないと思われることも多いけど、そうではない、ということも伝えられたと思う。 今日の2組はいろんな生き方のひとつやし、それに良いも悪いもない。バリバラでは、それを伝えていかなあかんと思う。