これまでの放送

教えて★マーシー先生 1限目

放送日

7月4日(木)夜8:00

再放送7月7日(日)0:00(土曜深夜)

出演者

田代まさし たこやきレインボーほか

教えて★マーシー先生 1限目
テーマは“薬物依存症”。相次ぐ、有名人の薬物使用による逮捕。世間から「意思が弱い」「自業自得」と批判の声が上がる一方、薬物の使用経験がある人からは「やめたくてもやめられなかった」「病気だということも分かってほしい」と理解を求める声も。そこでバリバラでは、元タレントの田代まさし氏を講師に招き、薬物依存症についての特別授業を開講!薬物をやめられずに苦しんだ、マーシー先生の実体験を赤裸々に語ってもらう。

内容

出演者

  • 田代まさしさん (元タレント/薬物依存症・薬物をやめて5年)
  • たこやきレインボー(アイドルグループ)
  •  堀くるみさん・清井咲希さん・彩木咲良さん
  • 近藤恒夫さん  (薬物依存症リハビリ施設「ダルク」 創設者)
  • 松本俊彦さん  (精神科医)

薬物使用 あなたはどう思う?

教えて★マーシー先生 1限目 写真1

有名人の薬物使用による相次ぐ逮捕。街の人たちからは「自業自得」、「意思が弱い」など厳しい意見が。こうした声について、薬物の使用歴のある人は「自分の力だけではやめられない“依存症”という病気。世間に理解してほしいけど、難しいのが現状」と複雑な胸の内を語る。「依存症の人も社会の仲間です!」「誰もがかかります!」――5月、京都で薬物依存症やアルコール依存症への理解を求めるパレードが行われ、病気からの回復には社会の支援が必要だと訴えた。

教えて★マーシー先生 1限目 写真2

そこでバリバラでは、薬物依存症を正しく理解するための授業を開講!講師は、歌手やタレントとして華々しく活躍していた最中、覚醒剤取締法違反などで3度逮捕され、計7年間の刑務所生活を経験した、マーシーこと田代まさしさん。大阪が生んだアイドルグループ「たこやきレインボー」のメンバーたちも、若者代表としてマーシー先生の話に興味津々だ。

どうして薬物に手を出した? マーシー先生の場合

教えて★マーシー先生 1限目 写真3

週に12本ものレギュラー番組を抱え、シャネルズとして出したシングルはミリオンヒット。CMにも引っ張りだこと“人気者”の田代さんだったが、真面目な性格ゆえ、「面白いことを言わなければ」と、プレッシャーに押しつぶされそうになっていた。そんな時、知人に勧められたのが違法薬物だったという。「犯罪やからアカンって思わなかったの?」という素朴な質問に対し、「思ったよ」と即答するマーシー。しかし、苦しみから逃れるため、何かにすがりたかった。「芸能界という荒波を必死に泳ぎ続けて、このままだと溺れ死んでしまう…と思った時に、『違法です』って書かれた浮き袋が流れてきた。死にたくないから、『また離せばいいや』と思ってつかまってしまった。自分でやめられる、って思ってたから。」と当時の心境を語る。

教えて★マーシー先生 1限目 写真4

実際、リハビリに取り組む人たちに薬物に手を出した理由を聞いてみると「上司のパワハラから重度のうつ病にかかり、精神安定剤代わりに」、「親子の関係がうまくいかず居場所がないと感じていた時に、優しくしてくれた子からもらって」など、しんどさを紛らわすために手を出してしまい、それが心の隙間に深く入り込んでしまったという声が多く聞かれた。なかには、違法薬物だけではなく、家族の介護のつらさから市販薬を大量に飲み続けた結果、依存症になってしまったというケースも。

「やめたくてもやめられない」コントロールできなくなる依存症

教えて★マーシー先生 1限目 写真5

「やめなきゃ、と思っても自分をコントロールできないのが依存症」と語る。そのメカニズムについて、精神科医の松本俊彦先生は「薬を使うと、脳に快楽がインプットされてしまう。その快楽を強く感じるのは、よりつらい状況にある人。その人が置かれている状況も無視はできない。誰でもなる可能性がある」と説明。さらに、「依存症の人は薬物を繰り返し使用する間に体質が変わってしまっている。薬を使っていない時は普通の人に見えるので、病気に気付かれにくい」と、治療に結びつくのが難しいという問題点も指摘した。

教えて★マーシー先生 1限目 写真6

3度の逮捕を経験した田代さんは、逮捕されるたびにクスリをやめようと堅く決心するも、刑務所の中では「クスリやりてえ!」という気持ちに支配されていた。刑務所のなかで薬物を断っていてもその気持ちが消えることはなかったという。それはなぜ?「クスリを『使えない』じゃなくて『使わない』にならないとダメなんだ」と言うマーシー先生。「二度としませんと言いながら、心の奥では『やめられるかなぁ』と不安だった」と振り返る。自分でコントロールできない依存症、その恐ろしさを松本先生は「将来の夢とか、健康とか、家族とか・・大事なものの優先順位が全部狂って、一番がクスリになってしまう」――その結果、どんどん孤立し、また薬物を必要とする悪循環に陥っていくのだ。

救世主現る! ダルクの存在

教えて★マーシー先生 1限目 写真7

そんな当時の田代さんを救ったのは、薬物依存症の人たちが回復を目指すリハビリ施設「ダルク」の創設者、近藤恒夫さんだ。自身も薬物依存に苦しんだ経験から、仲間同士で助け合う場所が必要と考え、利用者に共同生活の場を提供。また、仲間同士で悩みや弱音を吐き出せる場として、1日3回の「ミーティング」をおこなっている。34年前に始まったダルクは今では、全国で約100ヶ所近くまで広がっている。

教えて★マーシー先生 1限目 写真8

2014年の出所時、社会に居場所がなく、仕事も家もない状況だった田代まさしさん。近藤さんに「うちにおいで」と声をかけられ、ダルクにやってきた。すでに最初に逮捕されてから13年の年月がたっていた。それは、自らが「薬物依存症」だと認めたくない弱さがあったからだと田代さんは言う。しかし、ダルクで自分が依存症であることを認め、不安な気持ちを仲間と共有できたことで、今は「薬物に頼らない1日」を着実に積み重ねることができている。「ひとりでやめられないから仲間が必要」と近藤さんは、孤立させないことが回復に繋がると話す。

教えて★マーシー先生 1限目 写真7

1限目を終え、「気持ちが弱いからやめられないんだと思っていたけど、そうじゃないんやと知った」という堀さん。次週も引き続き、マーシー先生による特別授業! 2限目は、薬物使用に関するメディアの取り上げ方についても考えていきます。

教えて★マーシー先生のダイジェストはこちらから

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「逃げ道がたまたま薬物だっただけ」

薬物をやる原因は孤立とかストレスとかいろいろあるだろうけど、その逃げ道がたまたま薬物だっただけなんやと思った。たまたまお酒になる人もいるし、たまたまひきこもりになる人もいるだろうし。あと印象的だったのは、ダルクの近藤さんが言ってたけど(薬物をやめることは)強制できることではない、ということ。ミーティングでみんなの話に重なるところに共感して、そのやめ方をみんなで話して決めていく、と。それで「今日はやめておこう」と、薬物をやらない感覚を掴んでいくしかないんやと思った。でも考えたら、薬物でお金を儲けてた売人が一番悪いはずやけど…ニュースではあんまり出てこないのは疑問!