これまでの放送

「自分が自分でなくなっちゃう!?」解離性障害

放送日

5月21日(木)「カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~」をもとにした記事です

出演者

ミルクボーイほか

「自分が自分でなくなっちゃう!?」解離性障害
今回のバリバラは「解離性障害」! 一定期間の記憶が失われたり、いくつもの人格が自分のなかで入れ替わるなど「自分が自分でなくなってしまう」のが症状だ。「多重人格」として知られてはいるが、世間の理解はほとんどなく、専門医も少ない。そのため、病気の症状だけでなく、無理解から来るさまざまな壁にぶつかってしまう。前編では、カイリはどんな症状で、どんなときに起こるのか?当事者たちが赤裸々に語り合う!

内容

カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~ 写真1

解離性障害は、いくつもの人格が入れ代わる、いわゆる「多重人格」で知られていますが、症状は人によってさまざまです。別人格に入れ替わる解離性同一性障害。一部分の記憶が飛ぶ解離性健忘。知らない場所に知らない間に行ってしまう解離性遁走。そして自分を離れて見ているような感覚の離人症など。それら複数の症状を併発する場合が多いといいます。この解離性障害は100人に一人の割合で発症する、というアメリカでの研究データもあるくらい、じつはありふれた病気だとも考えられています。

カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~ 写真2

■解離性障害、その症状とは?


今回は、解離性障害についてスタジオで交わされた意見をご紹介します。この障害当事者であるトキンさんは、まず「(解離性障害のある人は)特殊な人たちではなく、普通にみんなと同じ社会で生きているんだっていうことを知って欲しい」と語ります。

カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~ 写真3

「仕事はきっちりやれているんですけど、プライベートの記憶があまりなくて、飛んじゃうことが多くて」(もっさん)。会社でのストレスなどが原因で解離を起こすようになってしまったそうです。

カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~ 写真4

「夫とのコミュニケーションで問題が発生すると非常にバイオレンスな人格が出てきてしまって、それをコントロールできない」(綾子)

カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~ 写真5

「出勤しようと思って、街をさまよって、会社に行けなかったということがあったりして」(くわまん)。


くわまんさんは学生時代から、突然日常から離れ、記憶のない状態で遁走状態が起こるのだそう。併せて別人格が出てくる症状も。くわまんさんは、誰からも愛される人になろうと無理をし、そのために別の人格が必要になっているのだと言います。主人格の自分が頑張り過ぎる場面で副人格が現れるなど、解離を発症する人が多いようです。

カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~ 写真6

■理解されにくい解離性障害


専門医の岡野憲一郎さんいわく、「知らない間に“万引き”してしまったケースも聞きますね。自分が知らない間にネットで沢山買い物をして、注文が届くとか。それは自作自演ではないか、と誤解されてしまうことは結構多い」とのこと。症状の説明が難しく理解されにくい解離性障害、自分の意志と無関係に起こした出来事の後始末に苦しんでいる方も。岡野先生は、その原因は幼少期にある場合が多いと考えます。

「はっきりとはわかっていないんですが、おそらく、小さい頃に自分がとても直面できないような驚きとか恐怖とか不安とか、そういう体験をしたときに、心の中で、あるいは脳の中で別の人格状態が突然生まれて、その場を支配するということが、きっかけだと考えています」(岡野憲一郎)

カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~ 写真7

つまり、自己防衛で解離してしまうという話に関して、玉木さんは解離が必ずしもいけないことではないと指摘。


「身代わりを立てなければ耐えられないほどつらい体験をしてきたことを考えてもすごく意味のあることやと思う」(玉木幸則)

カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~ 写真8

■解離性障害の方へのアドバイス


「解離性の方には、物事をいい加減にできない、真面目にとらえてしまい、自分に100%責任を感じてしまって、というようなことがあるので、そういうときはちょっとだけ自分を許してもいいし、言いたいことを言っちゃうことができるようになると、別の人格が救いに来なくてもよくなる、ということはあると思うんです。いい意味での“ちょいワル”、いい意味での“いい加減さ”が大事だと思います」(岡野憲一郎)


※この記事はバリバラ 2020年5月21日放送「カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~」に関連して作成しました。情報は放送時点でのものです。