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炎上、上等?障害者ユーチューバー バズらせの極意とは

放送日

9月10日(木)「ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!」をもとに作成しました

出演者

炎上、上等?障害者ユーチューバー バズらせの極意とは
人気の障害者インフルエンサー(世の中に影響を与える人)が大集合! 車いす女性の赤裸々セックストーク動画に、ひとりで焼き肉を食べるだけの動画。再生が数百万回以上の大ヒットコンテンツはいかにして生まれたのか、なぜ人を惹きつけるのか?車いすユーチューバーがバリアフリーの問題を発信して大炎上、一体何が?元祖炎上系(?)インフルエンサーの乙武さんも参戦し、世間に刺さる「マイノリティーの表現」を大激論する!

内容

ゲスト

乙武洋匡 / せやろがいおじさん / 山口周 / Maco / 寺田ユースケ / カミサマ / あそどっぐ


障害者が世界を変える時代!?

ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!

障害者などマイノリティーの中に、インターネット上で多くの人に影響を与える「インフルエンサー」が現れている。自分で動画を制作して配信する理由の一つが、障害者への偏見や差別をなくしたい、他の障害者に情報を届けたいということだ。ユーチューブを中心に発信を続ける障害者たちの人気の秘密と、世の中での“闘い方”に迫る。

人気の障害者ユーチューバー

ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!

山形で暮らすMacoさんは、2018年に転落事故で脊髄を損傷し下半身が動かなくなった体で、車いすの生活スタイル、性事情などを発信し話題だ。
脳性まひのある寺田ユースケさんは、他のおもしろい障害者との対談や、生まれたばかりの息子の子育て動画などで注目されている。
カミサマは、先天性多発性関節拘縮症という難病のある体で 、“やってみた”系のゆるい雰囲気の動画が人気を集める。
人気YouTuberのせやろがいおじさんによれば、「『マイノリティー(少数派)として誰も持ってないものがある』っていうのは、影響力を高めていくための大きな武器。マイノリティーとインフルエンサーは相性がいい」。

出る杭は打たれる? アンチやヘイトに向き合うべきか

ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!

配信した動画の再生回数が増えると、応援だけでなく、障害を誹謗中傷する言葉が書き込まれることがある。8年前から動画を投稿している、寝たきり芸人のあそどっぐ。視聴数が伸びたある動画をきっかけに「障害者なんか死ね」「キモい」「化け物」などの言葉が書き込まれ、コメント欄を閉鎖した。

ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!

山形で暮らすMacoさんにも同様の経験がある。
(Maco)「障害者になる前、地域の文化として、狩猟免許をとって熊を狩ったりしていたが、『生き物を殺していたから、神様が罰で歩けなくさせたんだ』とコメントを書き込む人がいた。旅行の様子を映した動画に対しては、『障害者年金、俺らの税金で遊びまわってる』というコメントも来た。

ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!

乙武洋匡さんはマイノリティーへのアンチコメントへ疑問を呈する。
(乙武)「障害があることで、社会の中で不便を感じ、不利益を受ける。でも、その障害を生かして仕事やお金につなげると、『障害を武器にするな』と言われてしまう。例えば、背が高い人はそれを生かしてモデルをしたりする。なぜ障害者は特性をビジネスにつなげてはいけないのか?」

(カミサマ)「障害っていうのは、個人のアイテム。そのアイテムを生かそうが殺そうが、本人たちの自由でいいと思う」
(せやろがいおじさん)「“アンチ”は何かひとつ引っかかっていることがあって、そこがポンと取れた時に一番のファンになってくれたりもする。ストレスのかかる作業ではあるけど、対話してみる価値は案外ある。」

炎上も、上等? 社会にメッセージを届けるために

ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!

過去に、車いすユーザーのMacoさんの投稿した動画が炎上したことがあった。東京を訪れたMacoさんが地下鉄を利用した際、地上へ出るエレベーターがなかったため隣駅まで地下道を移動し、その途中の階段を駅員が操作する昇降機で上がることに。しかし駅員が操作に不慣れだったため、安全レバーが外れ緊急停止を繰り返した。Macoさんはその様子を撮影した動画を公開、「使用頻度は少なくとも利用者のためにスムーズに使えるよう準備すべき」とバリアフリーの観点から問題提起をしたところ、以下のような批判がコメント欄に殺到した。

ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!

『事前に車いす行動をするならそこがどんな場所か調べるのは当たり前では?』
『助けてくれた駅員さんを攻撃する動画』
『人の善意を当たり前だと思わないで下さい。駅員さんは一生懸命やっています』

こうした批判をどう考えるか、議論が白熱した。

ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!

(Maco)「障害者は調べないと外に出れない部分も確かにあるけど、それを当たり前にするのは違うと思う」
(ユースケ)「知ってください、っていうスタンスが強いと損になることも。ケンカ姿勢に見えてしまうと、マジョリティーは話を聞こうとしなくなる」
(乙武)「基本的に、マジョリティーはマイノリティーの問題に興味がない。だから目を向けてもらうため、適度に過激なものも混ぜてバズらせる戦略は良いと思う。その一方で、雑な伝え方では反感を呼ぶだけなので、建設的な議論に導くには丁寧に問題定義しなければ。」

マイノリティーこそ問題提起を

ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!

思想家の山口周さんは、それでもマイノリティーは問題提起をし続けるべきだと話す。
(山口)「シンプルだが、問題はまず知らないと解決出来ない。そして問題はマイノリティーになればなるほど知る機会が減ってしまう。みなさんが『ここはちょっとおかしいんじゃない?』と言うことで、世の中の人たちが問題に気付ける。それはインフルエンサー皆さんだから果たすことのできる役割だ」

ブンブンブン!インフルエンサーは止まらない!

(玉木)「全員がインフルエンサーを目指さなくていいが、もし困ってることがあったら我慢せずに、いろんな方法で表現していこう。『お前何言うてんねん?』と言う人もいるかもしれんけど、言ってくれるっていうことは聞いてくれてるってこと。やっぱり諦めずに発信し続けていかなあかん」