これまでの放送

ヘルパーのお仕事① オシゴト大解剖 アンコール

放送日

10月8日(木)夜8:00

再放送10月11日(日)0:00(土曜深夜)

出演者

大島美幸(森三中)ほか

ヘルパーのお仕事① オシゴト大解剖
障害があっても、好きな場所で好きな人と暮らしたい!障害者が、施設や病院ではなく、地域で“ふつうに”暮らしていくために欠かせない存在が「ヘルパー(介助者・介護者)」だ。この20年で制度的には大きく充実してきたが、現場は深刻な人手不足。そもそも、障害者が地域で暮らしている実態や、そこでのヘルパーの仕事・役割が知られていないのだ!寝たきり芸人・あそどっぐのヘルパーに密着、その奥深さに触れる。

内容

出演者

  • 大島美幸さん  (芸人・森三中)
  • 渡邉琢さん   (ヘルパー・コーディネーター/介助者の労働環境などを研究)
  • 江島光男さん  (寝たきり芸人「あそどっぐ」のヘルパー)

寝たきり芸人「あそどっぐ」のヘルパー

ヘルパーのお仕事① 写真1

バリバラではおなじみ、寝たきり芸人・あそどっぐ。難病で顔以外はほとんど動かすことができない。熊本で24時間介助を受けながら一人暮らしをしている。今回の取材に協力してくれたのは、バリバラのロケやスタジオ収録に最も多く来ている、ヘルパー歴10年の江島光男さん。ある日の夜勤に密着させてもらった!

ヘルパーのお仕事① 写真2

江島さんのお仕事をのぞいてみると・・・思ったよりも動きがない!自分から気を利かせて掃除をしたり洗濯をしたりすることもない上、あそどっぐがパソコンで映像の編集をする横でスマホを取り出した・・・!どういうことなの?と、スタッフがあそどっぐに尋ねると、「自分がやりたいけどできないことを、自分がやりたいときに手助けする“指示介助”がヘルパーの基本。勝手にやられるのは困る・・・」とのこと。あくまで障害者主導で動くことが大切!深夜に夕飯を食べたいと言われても、あくまで本人の意思を尊重し手助けするのだ。たんの吸引など、寝ている間もあそどっぐの指示に応じて介助が続く。こうした生活を、約15人のヘルパーが、かわるがわる支えている。

言われたとおりにやるだけじゃない! ヘルパーの仕事の奥深さ

ヘルパーのお仕事① 写真3

もう1人、1年前に働き始めたばかりのヘルパー・山口浩司さんを取材すると、この仕事の難しさも見えてきた。例えば、あそどっぐの体を動かす介助。1つの指示で、ある程度あそどっぐが納得する位置まで的確に動かす江島さんに対し、山口さんはどうしても時間がかかってしまう・・・。マニュアルや教科書はなく、仕事をしながら利用者の体のことややってほしいことを理解していかなければならないという。ただ言われたとおりにやるだけではない、奥が深い仕事なのだ!ヘルパー歴10年の江島さんともなると、「朝は静かに過ごしたい」という本人の希望もくみ取って生活の雰囲気を作る。24時間他人(=ヘルパー)と暮らす利用者が快適に過ごせる環境をどう作っていくか、ヘルパーの仕事の極意が垣間見えた。

ヘルパーさんってどんな人たちなの?

ヘルパーのお仕事① 写真4

江島さんにヘルパーになったきっかけを聞くと、「子どもができたこと」だとか。以前はパチンコ店の店員・引越し屋・キャバクラのボーイなど様々な仕事を転々としていて、福祉を専門に学んだこともなく、また障害者を見たこともほとんどなかったらしい。ヘルパーの働く環境について詳しい渡邉琢さんに話を聞くと、異業種からヘルパーにという人は意外に多く、さらに「ヘルパーとして重度訪問介護に携わるための資格は、2日半くらいで取得できる」という情報も!資格のハードルは低くし、実際にヘルパー先での先輩の指導や利用者との関わりの中でスキルアップしていくことが重要なのだという。介護業界の中でも給与は低い方だという在宅のヘルパーのお仕事だが、ここ数年は国から処遇改善の手当が出て少しずつ収入もアップする傾向にあるとか。

その人らしい暮らしを支えていく“やりがい”

ヘルパーのお仕事① 写真5

あそどっぐのやりたい暮らしを支える江島さんたちヘルパー。その様子を見た渡邉さんは障害者の多くが病院や施設で暮らしている現状をふまえ、「まだまだこうした例は全国でも少ない。病院や施設では消灯時間が決められていて、夜中にインターネットはおろか、お腹が空いたからご飯・・・ということがまず無理」と語る。1対1で手厚く支援ができる環境を、どうやって作っていくかが大きな課題だ。あそどっぐがお笑いをやる前からヘルパーとして関わってきた江島さんは、仕事のやりがいを問われ、「少しずつ知名度が上がって、営業にも行くようになって・・・という変化を見てこられたこと」だと語るも・・・「それ、マネージャーじゃないですか(笑)」と大島美幸さんからツッコミが!利用者がいきいきとその人らしい生活を送り、それを自分が支えていると感じられることが、ヘルパーという仕事の醍醐味かもしれない。