これまでの放送

ラッパーあっこゴリラ×専門店“なんでコレ買ったの?”

放送日

2月18日(木)夜8:00

再放送2月21日(日)0:00(土曜深夜)

出演者

ラッパーあっこゴリラ×専門店“なんでコレ買ったの?”
▼視覚障害者グッズ、ハラルフード、ウィッグなどちょっと変わった専門店に買い物しに来た人へ気になることを聞いてみた!▼色を読みとる機械、木でできた歯ブラシ、自分が生まれ変わるためのかつら、何コレ?珍しいグッズが続々▼全盲の少年が海を見たいわけ、“ママ”に生まれ変わった父に娘がかけたことば。ショッピングから見えてくる人生の物語▼話題のラッパー・あっこゴリラが自由すぎるコメント「みんなブレてこうぜ!」

内容

なんでコレ買ったの?専門店の客に聞いてみた結果…

なんでコレ買ったの?

今回のバリバラはちょっと変わった専門店に密着! 紹介するのは視覚障害者グッズ、ハラルフード、そしてウィッグの専門店。そこに買い物しに来るのはいったいどんな人たち? なんでコレ買ったの? その理由を探ってみる。この密着VTRを見るゲストは、あっこゴリラさん。男らしさ女らしさなど、世の中の“ふつう”に疑問を投げかける歌詞が話題のラッパーだ。


「見えない人に色を指摘するのは気の毒」と思われている

まずは視覚障害者グッズ専門店。ここには、文字が大きく見える拡大読書器や、硬貨を形で仕分けられる財布、石についた溝で白黒を判別できるオセロ盤など、視覚障害がある人が使うと便利なグッズが、揃っている。


まず話を聞いたのは、全盲の川上さん夫婦と、友人の久保田さん。買ったのは、色を読み取る機械。物に当てると、その色を判別し読み上げてくれる。川上さんに聞いてみる。「なんでコレ買ったの?」


なんでコレ買ったの?

「例えば、服を買いに行ったとき、ヘルパーさんに色を見てもらえるけど、自分でも確かめられるんじゃないかなって。色をコーディネート出来るんじゃないかなって。(コーディネートが)おかしいよってなかなか言ってくれる人がいないんですよ」。


なんでコレ買ったの?

「見えない人に色を指摘するのは気の毒、と思われている」と話すのは同じく全盲の久保田さん。以前、久保田さんはベージュや茶色など無難な色ばかりの服を着てきたそうだ。しかしある時、子供から「他のお母さんは赤とかピンクとかを着てるのにお母さんはなぜ茶色ばかり着てるの?」と言われ、自分がどう見られているのか?を意識しファッションを楽しむようになった。この日、久保田さんのファッションは黄色のコートに花の形のブローチ。黄色の服を着ると、明るい気持ちになるという。


生きていこう、という力があると使いこなせる

点字付きのIH調理器を買った対野さん。対野さんはもともと弱視だったが、40代で完全に視力を失ったという。「なんでコレ買ったの?」


なんでコレ買ったの?

「視覚障害者がガスを使うのは危ないと警戒される。高齢者になってきましたし、電磁IH調理器だったら危険が少ないので。やっぱり必死ですよね。必ずやらないと生きていけないし、料理にしても、パソコンを使うことにしても、杖を持って歩くことも。体の一番深いところに生きていこう、という力があると自然に使いこなせるようになるんです」。対野さん、現在は山登りなど見えていた頃にはやらなかったことにも挑戦しているそうだ。


なんでコレ買ったの?

“見えない人”じゃない

視覚障害者たちのグッズとその購入理由を知ったあっこゴリラさんは、こう話してくれた。「例えば、私たちは色鉛筆とかクレヨンとかで、赤はこの色! ピンクはこの色!って感じで色のイメージが刷り込まれているから、なかなかその枠から出ようにも出られない。そこを突破するって難しかったりするんだけど、もし見えない世界だったら、その色の概念から作ることができるっていうか。それってすごいこと。かっこいいことだなって思いますね」。


なんでコレ買ったの?

腹が減ったら私の部屋に食べに来てもいいよ

大阪にあるイスラム教の礼拝所に併設されたハラルフード専門店。礼拝を終えたイスラム教徒たちが次々訪れている。イスラム教では主に豚とアルコールを摂取するのは禁止されていて、ハラルフードはイスラム教徒が食べることができるのための食品のことだ。

この店に密着していると、食材を車に運んでいる人を見つけた。サウジアラビアから来日し現在、大学の医学部で学んでいるハイサムさん。聞けば、バスマティライスというインディカ米の一種を10Kg購入したという。「なんでコレ買ったの?」


なんでコレ買ったの?

「サウジアラビアの代表的な料理は米を使った料理。私の一番の得意料理はブカーリ。」ブカーリは、米と鶏肉などを香辛料で味付けして炒めたサウジアラビアの伝統的な家庭料理だ。「料理は大きい鍋でします。だいたい6?8人で食べるからです」。ハイサムさんは、さまざまな国からやってきた留学生とよく一緒に夕食を食べるという。「腹が減ったら私の部屋に食べに来てもいいよって」。それはみんなで食卓を囲む「サウジアラビアのスタイル」なのだそう。「大学の友達は私の家族です。日本でできた新しい家族です」。


なんでコレ買ったの?

やっぱり家族に幸せをあげたい

ハラルフード専門店でインスタント麺を20袋以上も購入している2人組がいた。インドネシアから日本にやってきた技能実習生のハンディーさんとマルピルさん。2人は建設会社で働きながら一緒に暮らしているそう。「なんでコレ買ったの? 」


なんでコレ買ったの?

仕事の後、インスタント麺を食べるというので彼らの家にその様子を見に行ってみる。


麺の具に、卵と小松菜とネギを入れ、インドネシアの焼きそば「ミーゴレン」と肉団子入りラーメンが完成。この日のごはん代は一人約250円。彼らが手頃な価格のインスタント麺を選ぶのは、その美味しさと少しでもお金を節約するためだそう。


「家族のためですね。両親とか兄弟とか。私のお父さんはもう歳だから、仕事は無理だと思いますから。毎月給料の50%から80%をインドネシアの家族に送っています。」(マルピル)

「日本の給料は多いですから。やっぱり家族に幸せをあげたい」(ハンディー)


なんでコレ買ったの?

ハラルフード専門店から見えてくるそれぞれのスタイル、あっこゴリラさんはこんな感想を話してくれた。「私の夫はフィリピンで、夫の家族はクリスチャンなんです。食事のとき、彼らはお祈りをする。私はお祈り文化じゃないけど、いただきます、ごちそうさまは言う。そんなふうに、みんなそれぞれ何かしらの神がいたりいなかったりするだけ。それで一緒にご飯が食べられたら最高ですよね。それぞれの祈り方して、さぁ食べよう!みたいな」


少しずつ女性に近づけたらいいな

大阪にあるウィッグ専門店には、100種類以上ものウィッグが並んでいる。美容師の資格を持つ店員がカットやカラーをする一点物が人気で、自分好みのスタイルをオーダーすることもできる。ここでウィッグを購入した、エリさんに話を聞いてみる。なんでコレ買ったの?


なんでコレ買ったの?

「男性でいるんじゃなくて、ずっと女性でいたいなって。少しずつ女性に近づけたらいいな、多分すべては女性になることはできないので、近づくっていう努力はしたいなと思って」


エリさんが女性として生きたいと思うようになったのは数年前。「実際もっと若い時に本当の自分に気づいてたら良かったんでしょうけど。今この年齢で、あれっと思って。そういう意味では遅れた分、今がんばって取り戻したい」


えりさんは最近、写真館に行くのが楽しみなのだそうだ。「人生の節目、成人式とか。いろんな時に男性の状態でしかしてない。だから女性の経験もしてみたいなって思って撮影させていただくようになった。女性としてやり直している…やり過ぎているのかもしれないですけどね」


このVTRを見て「遅咲きは楽しい!」と話す、あっこゴリラさん。自身のラップも遅咲きだったそうだ。「自分が人前に出て、自分の声で発して何かを表現してるなんて。そういう人間じゃないと思ってた。私は才能がないとか、こんな派手な色を着るなんておかしいとか、かわいくないのに人前ではっちゃけるなんて、そんなの恥ずかしい!とか。アホでしたね。ほんと一回きりの人生なんだからやりたいことやっちゃえばいいじゃん」。


さらけ出せるところが嬉しい

このウィッグ専門店では、新型コロナの影響で来店できないお客さんからは、電話などで相談を受けている。ロングのウィッグを購入した人に、リモートで話を聞いた。「なんでコレ買ったの?」


「脱毛症が始まったのは小学生の時。その時はまだ髪の毛で隠せる範囲だったんですが、徐々に前髪からつむじの後ろにかけて髪がなくなったので。今は一番大事なつむじの部分が全体的になくて隠せないんですね。なので、ウィッグをかぶらざるを得ない」


店員にウィッグの相談をする時間にも特別な意味があるのだそう。「ウィッグを取った状態を見せられる人っていうのがそんなにいないので、全部取ってさらけ出せるところが嬉しいです」


人が生きてるって最高だな

最後に、あっこゴリラさん、今回の専門店でのみんなのお買い物いかがでした? 「みんなかわいい!ふふふ。みんなかわいいし、人が生きてるって最高だなってシンプルに思っちゃいましたね。なんかキラキラしてるって思っちゃって。自分の命、謳歌って思っちゃいました。心の声爆音、矛盾上等、マジ余裕」。


※この記事は2021年2月18日放送「なんでコレ買ったの?」を元に作成しました。