これまでの放送

バリバラ×やまなみ工房 ドラマ・アフタートーク アンコール

放送日

2月12日(日)夜7:00

再放送2月17日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

横田美紀 栗原 類 ほか

バリバラ×やまなみ工房 ドラマ・アフタートーク
バリバラドラマ第3弾「アタシ・イン・ワンダーランド」のメイキング映像を大公開!今回のドラマの最大の見どころは、主人公のアリサ以外は実際の施設の利用者やスタッフであるということ。撮影中、どんな化学変化が起きたのか?スタジオに、主人公を演じた横田美紀さん、「やまなみ工房」施設長の山下完和さんを迎え、ドラマの舞台裏に迫る。

内容

出演者

  • 横田美紀さん (「アタシ・イン・ワンダーランド」主演)
  • 栗原 類さん (モデル・俳優)
  • 山下完和さん (「やまなみ工房」施設長)
  • 福岡利武ディレクター (ドラマ演出)

支援員として施設へ入り、撮影がスタート

今回、ドラマ撮影が行われたのは、滋賀県にある障害者の福祉施設「やまなみ工房」。自閉症の人や知的障害のある人など約80名が通い、思い思いに創作活動をしながら過ごしている。自分の意思を言葉で伝えるのが難しい人たちも。プロの俳優は主人公のアリサを演じる横田美紀さん1人という状況の中で、撮影が始まった。

「やまなみ工房」のアーティストたちの自由で生き生きした姿をカメラの前でいかに引き出せるかが、今回のドラマの鍵となる。

そのために、ある作戦がとられた。なんと横田さん、“役”としてではなく、本物の支援員として紹介され、現場に入ったのだ。

放送内容
シュウ
「ぶっちゃけ、楽しめた現場なの?」
横田
「めっちゃ楽しかったです。(台本と)実際にここで起きていることが違ったりすると、そのギャップで、役と自分が葛藤するっていう瞬間は結構多くありました」
山下
「(施設長としては)不安なこともあったんですけど、わくわくした思いのほうが大きかった。みんなの新しい一面が見られるかもしれないとか、そういうことがたくさん起こるほどいいなと思っていました」

ドラマ成功のカギは、いかに関係を築くか

放送内容

「やまなみ工房」の人たちと距離を縮めるため、カメラが回っていない時も進んで話しかけ、コミュニケーションをとろうとする横田さん。自閉症の山際正己さんは、昼休みになるとアトリエにやってきて、「ようがんばったなぁー!」と自分を褒めながら、ひたすら「正己地蔵」を作り続ける。「コレ作っているの、何ですか?」「ようがんばったなぁー!」「・・・」困り顔の横田さん。でもめげずに話しかけ続ける。「小さいのも作れるんですね」すると、正己さん、下を向いたまま間髪入れず「作れるんです、はい!」返事をしてくれた。


シュウ
「施設に入った最初の印象はどうだった?」
横田
「最初はどうしようって思いましたね。でも、『この人はどういうことが好きなんだろうか?』っていう視線に変わりました。みなさんそれぞれの世界で楽しんでるだけなんだなというのがわかって、話しかけたいなって」
栗原
「(横田さんが)いろんな人たちと接して、ちゃんと相手に敬意を表しているから、相手も『この人は心を開けられる人なんだ』ってわかるのかなって思います」

こうして奇跡のシーンが生まれた

放送内容

20年以上前から、インスタントラーメンの袋を手放さず、じっと見つめているという酒井美穂子さん。撮影中ももちろん同じ。しかし今回、横田さんのまっすぐなコミュニケーションによって心に変化があったのか、撮影中にスタッフ一同びっくりの出来事が。酒井さんの食事介助をするアリサが「いい加減、置いて下さい!ラーメン」と言う場面。当然、そんなアリサの言葉を聞くはずがない・・・と思いきや、酒井さん、ごくあたりまえのようにラーメンをテーブルに置いたのだ。

さらに、監督から酒井さんのラーメンを取り替えるよう指示されたアリサが、カメラに向かって怒りをぶつけるという場面。感情が高ぶり、思わず台本にはないセリフを口にした横田さん。その言葉に、寝そべってラーメンを持っていた酒井さんが驚くべき行動に出た。横田さんに近づき、そっと腕をつかんだのだ。こうして、奇跡とも言えるシーンが生まれた。

放送内容
山下
「僕はあのとき反省しましたね。ラーメンを持ち続けたいっていうのは、彼女の意思表示であり表現だっていうことは思っていたんですけど、そこから先、彼女の感情とか思いに触れてこなかったんだろうな、って」
玉木
「今回ほんまに勉強になったなと思ったのは、人のつながりとか、コミュニケーションをとるということはどういうことなのか、っていうこと。もう一回考えてみたいなって思うし、そういうことを僕らはずっとやり続けなあかんのやなっていうのを感じさせてもらったな」

ゲストアフタートーク

横田美紀さん

放送内容

今回はゲストに、前回放送のバリバラドラマ「アタシ・イン・ワンダーランド」で主演をつとめた横田美紀さんが登場!


出演する俳優は横田さんのみ、という珍しいドラマでしたが、今回の収録で振り返っていかがでしたか?


「そうですね。純粋にあのときに感じたこと、思いを今回の収録で伝えることができたかなと思いますね。撮影のときの思いがスッと出て、誰かに伝えられたという嬉しさがありますね」


このドラマ撮影を経て、障害者に対しての考え方やイメージになにか変化はありました?

「やまなみ工房に行かせていただいて、変わりましたね。これまで(障害者に対して)自分は偏見とか差別は1ミリもない、同じ人間だし、と思って生きてきたつもりだったんです。でも撮影の前に、どういうふうに接したらいいのか? 言葉が通じなかったらどうしよう?とかいろいろ考え過ぎていて。でもそれがもしかしたら偏見なのかも、って」


放送内容

どういうことです?


「こっちが勝手に思っちゃうのは違う。困ってるんじゃないかな?とか勝手に考えて動くのは押し付けで。できないことに関しては手助けを求めてくれるし、自分でできることは自分でする、それが人間じゃないですか。この気づきはこの経験がないと分からなかったことですね」


あらためて、今作はドラマでもあり、「やまなみ工房」のドキュメンタリーのようでもあり。今どう考えますか?


「こんなドラマは他にないと思いますね。私は台本通りに動いてはいて、その点でいうとドラマです。でも、やまなみ(工房)のみなさんは台本があるわけじゃないし、そこはドラマじゃないです。撮影中もハラハラドキドキだったし、普通のドラマ以上のドラマ? なんて言ってていいのか(笑)。人間の力ってすごいんだなって思いましたね。こんな経験はなかなかできないですよね」