これまでの放送

幻聴さんと暮らす~“べてるの家“の奥深い世界~② アンコール

放送日

3月12日(日)夜7:00

再放送3月17日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

松本ハウス IVAN 斎藤 環ほか

幻聴さんと暮らす~“べてるの家“の奥深い世界~②
北海道にある精神障害者のコミュニティー「浦河べてるの家」の名物の1つが、「幻覚妄想大会」。医療の現場では抑え込もうとしがちな幻覚を、あえて発表し皆で笑い飛ばす。そこには、存在を否定され続けてきた当事者たちを「病気になってもいいんだ」と肯定するねらいがある。年に1度開催されるこの「幻覚妄想大会」を、今年は『べてる×バリバラ』のコラボ企画として、松本ハウスが共同司会を務めることに。過去の大会で発表された妄想も合わせて紹介し、統合失調症の人たちが持つ想像力の豊穣さを味わう。

内容

出演者

  • 松本ハウス (ハウス加賀谷・松本キック)
  • IVANさん (モデル/タレント)
  • 斎藤 環さん (精神科医)

幻覚や妄想を分かち合う、幻覚妄想大会

放送内容

前回の放送に引き続き、北海道にある「べてるの家」を特集!今回は、年に1度全国から大勢の人が集まる「幻覚妄想大会」に密着!この大会は、幻覚や妄想のエピソードを披露し、いかに周りの人と分かち合ったか、という点で評価される。今年は、なんとバリバラとのコラボが実現!松本ハウスが共同司会に。

幻覚・幻聴・妄想を解きほぐす

放送内容

まず登場したのは、今朝まで引きこもっていたという男性。自分が悪口を言われているという“悪口幻聴”に襲われていた男性は、地元の漁師さんに声を荒げてしまった。謝りに行き許してもらえたというが、今度は「とんでもないやつだ」と世界中に“悪いウワサ”が広がってしまったという妄想で、家から出られなくなっていた。しかし、「べてるの家」ではそれを否定することはしない。仲間とともに幻覚や妄想を共有することで、自分で折り合いを付けていく。

荒唐無稽から最先端へ

放送内容

幻覚や妄想を発表し、笑いに変えるこの大会。実は、この幻覚や妄想を聞くという行為は精神医学では長い間、タブーとされていた。幻覚や妄想が出たら薬で抑え込むべきだという考え方が主流だからだ。だが、「幻覚や妄想のような現実でないものを、本人が持っている潜在的な希望として捉える」べてるの家のやり方は、現在では「精神医学のあり方を逆転させる」画期的な手法であり、最先端だと評価する専門家も。

放送内容
シュウ
「仲間の前で話していっている間に、変わってくるっていうのが、これまたいいですよね」
斎藤環
「笑いって人をつなぐ力がありますよね。感情とその言葉を共有すると、すごく繋がった感じが沸き上がってくる。これは薬以上に効くと私は思っています」
シュウ
「人ってやっぱり愛の力で変わっていくのかな?」
玉木
「不安があっても、大丈夫やでって一言言ってもらえるだけで、少し楽になるんちゃうかな」

好奇心と興味を持つことが治療的に大事

放送内容

この大会、歴代の受賞者もなかなかのツワモノぞろい。UFOから女性の宇宙人が降りてくるのをはっきり見た人、想像妊娠した男性、光子ロケットの開発費が50万円足らずに断念した人、と面白すぎる妄想・幻聴のオンパレード。

加賀谷
「ディテールがいいこと言うんですよ。深く聞くとアレ?っていう」
シュウ
「こっちがいやらしい気持ちで聞くとダメなんですよね?」
斎藤環
「好奇心と興味を持って聞くというのが、大事なんですよ。『どうせ症状でしょ』と思うとダメ。興味と好奇心を持って聞くのが大事だと言われてます。治療的にも」

グランプリから妄想パレード

放送内容

そして、今年度のグランプリは、16歳以来、多様な幻覚妄想を体験しつつも、一貫して地域で仲間と過ごしてきた松原朝美さん!松原さんの今年の妄想は、妄想世界旅行。トイレの下水道を通って世界中を旅したという。アメリカでは有名ミュージシャンのライブを見て、フランスではお風呂に入り、楽しい一日を過ごしたのだとか。でも松原さんは妄想に苦しめられることもしばしば。松原さんは受賞の喜びをこう語った。「実は私は人助けが好きで、大声を上げているときや、バタバタとしてるときは仲間や地域の人を助けたくて大声を上げてることを正直に申し上げます」

取材中にも、実は町中で大声をあげていた松原さん。町を襲ってくる宇宙人から町の人やべてるの家の仲間を守ろうしていたのだ。そんな優しさと地域で暮らしていることが評価されてのグランプリ。

放送内容

閉会の挨拶は"ミスターべてる"こと、早坂潔さん。「幻覚妄想大会どうでしたか?僕らはこうして少しの病気と精神力と、薬を飲みながら、地域に迷惑をかけながらそれでも生きています!これからもよろしくお願いします!」

IVAN
「友達になりたい!だってハッピーだもん!」
加賀谷
「べてるの家の方がいわれていたんですけれども、当事者を怖いと思ってしまうのは、健常者の妄想ですよと」
シュウ
「どうすれば病院ではない、地域での暮らしがもっと普通にできるようになるんですか?」
斎藤環
「こういうことを知ることも意味があると思います。よく聞いてみると非常に筋が通っているし、なんといっても面白いし。そういうことがわかってくるだけでも非常に身近に感じられるし、いたずらに排除しようという発想は弱まってくるのではないでしょうか」
IVAN
「パレードとかやればいいのに。LGBTみたいに。お祭りとでパレードやって、みんなの妄想で作った何かを…妄想パレード!」
玉木
「バリバラパレードしよか!」


「べてるの家」特集ページはこちらから

玉木幸則のコレだけ言わせて

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伝えるべき浦河町の大会

翌日の新聞で、今年の「幻覚&妄想大会」のグランプリは…と記事になるくらい、あの地域では当たり前。VTRで町のひとも言ってたように浦河町に溶け込んでいるわけ。障害のないひとの声として、そんな意見はこれまでのバリバラでもなかったと思う。小馬鹿にして笑うのとは違う。ほんとにおもしろいから笑ってる、というのは伝わったやん? だって、あんなん(発表される幻覚と妄想の話は)作り話じゃできないやん(笑)。放送を見て、これ大丈夫か?って思うひともおると思うけど、ああいう大会がこの地域では行われている、ということはバリバラで伝えるべきやと思う。