これまでの放送

「知られざる場面緘黙(かんもく)の世界」

放送日

10月15日(日)夜7:00

再放送10月20日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

ルー大柴ほか

「知られざる場面緘黙(かんもく)の世界」
話したいのに話せない・・・学校など特定の場面や状況で話せなくなる「場面緘黙(かんもく)」。不安障害の一つとされ、500人に1人ほどいると言われている。しかし、ただの“人見知り”と思われがちで、困っている事を伝えるのも困難なことから、周囲の理解を得られずに孤立している人も少なくない。番組にもたくさんの悩みの声が寄せられている。当事者はどんな生きづらさに直面しているのか、あるあるエピソードやコミュニケーションの工夫などを紹介。また、シチュエーションクイズをとおして、周りはどんな風にサポートすればよいのか、考えていく。

内容

出演者

  • ルー大柴さん  (タレント)
  • 加藤諄也さん  (場面緘黙症)
  • 遠藤さん(仮名)(場面緘黙症)
  • 田中佑里恵さん (場面緘黙症)
  • ほのっぴさん  (場面緘黙症)
  • 高木潤野さん  (専門家・長野大学准教授)

知っていますか? 場面緘黙

バリバラ場面緘黙症写真1

「場面緘黙って知っていますか?」街ゆくひとに聞いてみると、ほとんどのひとが「知らない」と回答。場面緘黙=本来は話せるけれど、特定の場面や状況で話せなくなってしまう、というのはどういうことなのか?「多くの人に場面緘黙のことを知ってほしい」と勇気を出して取材に応じてくれた加藤諄也さん。番組スタッフの質問に対しては、かすかにうなずく「はい」と首をわずかに横に振る「いいえ」で意思表示する。イエス・ノーで答えられない問いには筆談で応じてくれた。加藤さんの場合、母親と2人きりになると話せる。しかし第三者が入ると、とたんに緘黙の症状が出てしまう。本人によると「のどがまひする感じ」で、話したくても話せないのだ。

理解者がいれば・・・

バリバラ場面緘黙症写真2

小学校低学年までは、学校や外出先でも話せたという加藤さんだが、徐々に母親と祖母としか話せなくなったという。学校に行っても、不安と緊張で席に座るとそのまま。トイレにも行けず、給食も食べられない。周りの理解も得られずつらい時期が長く続いた。3年前から始めた新聞配達の仕事でも、話すことはできない。でも、所長さんが加藤さんのことを理解し、微妙な表情を丁寧に読み取ってくれるので、コミュニケーションはとれる。所長さんは加藤さんを「大事な戦力」と評価している。

話したいのに話せない

バリバラ場面緘黙症写真3

スタジオには、加藤さんを含め4人の当事者が登場。学校など家の外ではほとんど話せない、あるいはかつて話せなかった、という人たちだ。スタジオでも、沈黙ののち、言葉を絞り出すように話してくれた。加藤さんはタブレットの音声アプリを使って答えるというスタイル。長年、臨床発達心理士として場面緘黙のある人たちに接してきた高木さんによると、幼稚園や保育園への入園、また小学校への入学というタイミングで、話せない状態になることが多いそう。もともと不安を感じやすく、人との関わりが苦手で、環境の変化によってそれが表出したと捉えられている。

ひとりでショッピングにチャレンジ

バリバラ場面緘黙症写真4

場面緘黙の人は、不安を感じることを回避するため、本来できることもできなくなってしまう事もある。持っている力を引き出す作業は大事。そこで今回、ひとりでショッピングをしてみたいと思う場面緘黙の当事者・遠藤さん(仮名)のチャレンジに密着した。臨床心理士のサポートで、まずは、洋服を買う時の行動を不安レベル別に書き出す。

バリバラ場面緘黙症写真4

そして、当日。店員とのやりとりや試着はうまくいくのか?「店に入る」「店員に笑顔で対応」は難なくクリア。すべり出し順調、と思いきや、30分たっても、まだウロウロ。実は、服を決める行為が一番緊張することだったのだ。ここはお母さんのヘルプを得て、次の関門へ。「店員に試着を頼む」。緊張しながらも無事にクリア、最後は店員の質問に「大丈夫です」と笑顔で返せた遠藤さん。小さな一歩を確実に踏み出させたチャレンジだった。

場面緘黙シチュエーションクイズ

バリバラ場面緘黙症写真6

最後は、スタジオでシチュエーションクイズに挑戦。
「音読の授業で、場面緘黙の生徒が声を出せず固まってしまった。あなたが先生ならどうする?」「場面緘黙のある客が筆談で話しているが、時間がかかり長い“間(ま)”が。そんなときあなたは店員としてどうする?」

バリバラ場面緘黙症写真4

みんなの回答に対して、当事者がジャッジ。シュウさん曰く「じゃあ今日の僕の対応はちょっとズレてたんじゃない?」と、思わぬ気づきも。
最後に、みなさんに、伝えたいことを聞いた。
「色々話しかけてもらったのに、答えられなくて申し訳なかった。『話したい気持ちはあった』って言えたらよかった、って思います」
「家で普通に喋るので、外で黙ってしまうのがすごく悔しい」
「ほんとは話したくてがんばってるので、もっとたくさん話しかけてほしい」
「理解が広まってほしい」

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「知らなかったからいい、というのは違う」

今回、場面緘黙の4人が出演してくれたけど、ほんまに言いたいことがいっぱいあるんやな、と思った。それぞれ思いがあるから、カメラが何台もある状況に出てくれた。まず、そこを考えないといけない。加藤くんが、ほんとは喋ってるところを見せたくなかったと言ってたけど、(放送を)許可してくれたのも最後の「理解していただきたい」という言葉に尽きると思う。彼らの苦しさを伝えきれてない状況とか大人はなにやってるねん? それを思うとキツかった。これは場面緘黙だけじゃないけど、今の世の中、「知らなかったからいい、流す」というのは、違う。ちょっと立ち止まって考えてみる。バリバラはそこを目指してやってるから。