これまでの放送

バリアフリーへの道

放送日

11月12日(日)夜7:00

再放送11月17日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

ルー大柴ほか

バリアフリーへの道
日常の思わぬところに存在するバリアを、ちょっとした配慮や工夫で解決していく「バリアフリーへの道」。1つめのテーマは、多くの視覚障害者が感じている外出時の恐怖。全盲の落語家・桂福点率いる「ミエンジャー」が商店街をパトロールし、改善に向けたアイデアを生み出す。後半では、身体の不自由な人の生活を支える「自助具」の世界を紹介。この道30年のプロフェッショナル集団が、番組MC・岡本真希さんのお悩みを解決するため、新たな自助具の開発に挑戦する。

内容

出演者

  • ルー大柴さん  (タレント)
  • 桂福点さん   (落語家/全盲)
  • 幸田麻由さん  (全盲)
  • 福角幸子さん  (脳性まひ)

ミエンジャー参上!商店街バリアフリー化計画

バリバラバリアフリーへの道写真1

視覚障害者のお悩みを解決するため、今回、2年ぶりに結成されたミエンジャー。彼ら自身、普段、白杖を使って生活しているが、白杖だけでは危険を察知しきれないバリアに悩まされているという。特に商店街はバリアだらけ。どうすれば安全に歩くことができるのか?
まず用意したのは、直径1メートルの“巨大帽子”。白杖ではわからない高さにある危険を察知するためだ。早速検証開始!結果、木の枝など頭の高さにあるものはクリアできたが、路上に止められた自転車など、1メートル前後の中途半端な高さのバリアには気付けなかった。

バリバラバリアフリーへの道写真2

そこで、ボディーを守るべく、浮き輪を上半身に装着。これで万全かと思いきや、さらに低い店先の看板にぶつかってしまった。持っていた白杖が、逆に看板の隙間に入り込んで気づかなかったのだ。

バリバラバリアフリーへの道写真3

最後に秘策として、隊長の桂福点さん自ら、ゴキブリをイメージした触覚をつけ、全方位の危険を感知する作戦を決行!自転車も看板もクリアし完璧!と思いきや、ミエンジャーの仲間からは「かっこわるい。人にもあたるし危ない」と大不評。
そこで、商店街の理事に相談してみることに。ミエンジャーの訴えを受けて、看板の隙間には、鈴をつけたひもを張り、花屋の前には、ゴムでつくった簡易的な誘導ブロックを配置。商店街全体に点字ブロックをつけるとなると大がかりになってしまうが、小さな工夫で意外とすんなり問題が解決することが分かった。

バリアフリーを実現するには?

バリバラバリアフリーへの道写真4

スタジオでは、発想を転換し、ぶつかっても痛くない看板、たとえば空気を入れて膨らませるバルーンのような看板にしてはどうか、という提案が。これは、視覚障害者にとってだけではなく、車いすユーザーにとってもありがたい配慮だという。ハード面のバリアフリーだけではなく、お互いに理解して工夫を積み重ねる合理的配慮が必要だと確認した。

生活を豊かにする道具を生み出せ!~障害者×自助具発明家~

バリバラバリアフリーへの道写真5

そして話は、生活のサポートをする「自助具」の世界へ。腕が震えてしまう人が料理をしやすいように作られた“包丁付きまな板”など、日常生活を支えてきた道具だ。
生まれつき腕と足が短い岡本真希さんには、密かな悩みがあった。それは、かゆいところを自分でかけないこと!市販の孫の手では、背中に届かないのだ。我慢できないときはヘルパーにお願いするが、イマイチ、ピンポイントで正しくは伝わらない。「今すぐかきたい!」とストレスばかりがたまって実は結構辛いのだという。

バリバラバリアフリーへの道写真6

そこで、大阪で30年にわたり、自助具を開発してきたプロフェッショナル集団に、相談してみることに。実は彼らは定年退職したものづくりのプロたち。今まで作り出してきた自助具の数は、なんと3000点以上。ひとりひとりの要望を聞き、その人にあったものを1点1点作り上げている。果たして岡本さんの悩みを解決できるのか?
まずは、岡本さんの可能な動作を細かく確認。足と手を使って動かせる“孫の手”を作ろうという案にまとまったところで、岡本さんから更なるリクエストが!それは、「可愛さ重視」「できたらヒョウ柄を入れてほしい」という見た目に関する要望だった。思わぬリクエストに、プロ集団も頭を悩ませる。

奥深い自助具の世界

バリバラバリアフリーへの道写真7

そしてオリジナルの孫の手が、ついに完成!スタジオで披露された。「可愛さ重視」という岡本さんの希望も叶えつつ、機能的にも様々な工夫がほどこされたもの。早速使ってみた岡本さん、まさに「かゆいところに手が届く」道具を手にして満足そう。これで「かゆ~い」ストレスから解放されそうだ。
さらにもう一つ、脳性まひで不随意運動があるという福角幸子さんの、ささやかな願い「味噌汁の具と汁を一緒に食べたい」を叶える自助具も披露。1人1人、体の状態も違えば、やりたいことも違う。ちょっとしたアイデアや工夫で生活が豊かになる自助具の世界は、奥が深い。

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「バリアフリーはハートの面も大事」

バリアフリーってまだまだハード面のことだけで終わってる。今日のポイントはハード面だけじゃなく、お互いのことを気にかけていく、コミュニケーションを取っていく、そんなハートの面も大事ということ。それが再確認できたと思う。あと自助具のボランティアのひとたちが出てくれたけど、全国にそういうひとたちがいるか?って言えば、いないわけで。それは意識的に考えられてこなかった、既存の仕組みで頑張るしかなかった、ということ。医療レベルで考えられてる工夫はあると思うけど、味噌汁を飲む道具とか、暮らしのレベルでの工夫、そこを考えることができるひとが今後増えてくれるといいと思う。