これまでの放送

「どきどきコテージ」後編 ~本当は伝えたいの巻~

放送日

1月28日(日)夜7:00

再放送2月2日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

桂文福 吉木りさほか

「どきどきコテージ」後編 ~本当は伝えたいの巻~
吃音や場面緘黙でコミュニケーションが苦手な男女8人が集う「どきどきコテージ」の後編。1泊2日の共同生活、2日目は水族館に出かけたりピザ作りに挑んだりするが、「前向きに人と関われるようになりたい」という一心で参加したものの、参加者たちは意外な壁に大苦戦。でも“流暢な言葉のやりとり”だけがコミュニケーションじゃない!果たしてどんな展開が待っているのか?

内容

出演者

  • 桂文福さん  (落語家/吃音)
  • 吉木りささん (タレント)

  • 【どきどきコテージ参加者】

  • トモヒロ / マサト / キョウヘイ / ヒロキ(吃音)
  • エリ / サナ / マイ / ユリエ(場面緘黙)

言葉を発しないエリの秘めたる思い

「どきどきコテージ」前編 ~ぎこちない出会いの巻~写真1

ぎこちない出会いに始まり、意表をつく「かぶりもの作戦」でみんなの距離が少し縮まった一日目の夜。ヒロキは、コテージにさりげなく置かれた本の存在に気付く。エリが自分自身について書いた本だ。ひとことも言葉を発しなかったエリを見て、「コミュニケーションをとりたくないのだ」と思っていたと言うヒロキ。しかし、その考えが間違っていたことに気づく。ヒロキは、エリの返事をゆっくりと待とうと決めた。

「どきどきコテージ」前編 ~ぎこちない出会いの巻~写真3

そして、二日目の朝、エリの側にも小さな変化が。趣味で撮り続けている写真をみんなが集まるテーブルに自ら持ってきたのだ。お気に入りの写真を指で差すエリ。今回初めて自分の意志を示した瞬間だった。他の参加者からの写真に関する質問についても、筆談で丁寧にこたえていく。一日目は数単語での返事がやっとだったが、二日目はスラスラと文章で言葉を綴るように。小さいけれど大きなステップアップだ。

輪から外れたままだったマイ、決意の提案

「どきどきコテージ」前編 ~ぎこちない出会いの巻~写真4

一日目の夜、ほかのみんながトランプを楽しむ中、ひとり部屋にこもって出てこなかったマイにも、変化が。水族館に行くことをみんなに提案したのだ。二組に分かれて水族館をまわることに。ツッコミがなくても、ひたすらボケ続けるトモヒロ。場は和み、輪に入れずにいたマイも、すっかりうちとけた様子でいつしか輪の中心にいた。

言葉を介しないコミュニケーション

「どきどきコテージ」前編 ~ぎこちない出会いの巻~写真3

もうひとつのグループでは、エリが指差しで意思疎通をしながら水族館をめぐっていた。言葉こそ発さないが、撮った写真を見せることで会話に参加。特に奇妙なタコの写真では「インスタ映え」「宇宙人みたい!」とメンバーたちの反応もよく、言葉を介しないコミュニケーションが生まれていた。
そんな和やかな空気の中、いつの間にかふたりきりになっているサナとキョウヘイ。この時の気持ちを、後日、サナに聞いてみた。「自分が行く前と何かが変わった気がしていて、これで終わりなのは寂しいという気持ちがありました」

「どきどきコテージ」前編 ~ぎこちない出会いの巻~写真4

水族館を出て昼休憩をとる8人。このとき、エリがひとつの殻を破った。これまで写真を趣味としながらも、家族以外の人間にレンズを向けることはほとんどできず、風景や動物ばかりとってきたエリ。ところが最後に、遠くからではあるけれど、弁当を食べている参加者たちにカメラを向けたのだ。これまでほとんど撮ることができなかった「ひと」に向き合えた瞬間だった。

最後の共同作業、ピザ作り

「どきどきコテージ」前編 ~ぎこちない出会いの巻~写真3

二日間の最後に、サナがみんなでピザを作ることを提案。どんな具材を入れようか?とみんなで盛り上がる。一番人気は、やっぱりチーズ。しかし、ひとり浮かない表情のマイ。実は、チーズが苦手なのだ。場面緘黙のため、これまで自分の思っていることをなかなか言えずにきたマイ。しかしこのときは違った。勇気を振りしぼって、声を上げた。「チーズ苦手なんですよ」。するとすぐにトモヒロが「チーズないバージョンも作ろう!」。結局、チーズ入りは1枚のみで、チーズ抜きを3種つくることで合意。

「どきどきコテージ」前編 ~ぎこちない出会いの巻~写真4

美味しいピザを笑顔で頬張る8人。「最初は不安だったけど、楽しかった」「帰りたいなと思っていたけど、来てよかった」――「コミュニケーションが苦手、でも人と関わりたい」という思いで「どきどきコテージ」に集った若者たちの二日間が幕を閉じた。

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「周りが受け止めてくれる安心感や寛容さがあれば」

まいちゃんが「水族館に行こう」って自分ひとりで言ったことは印象的やった。あそこで勇気を出せたのは、みんなとの関係性が2日目で出来ていたからやと思う。誰でも相手のことを考えれば考えるほど、自分の思いを伝えられなかったりすると思うけど、彼らの場合は多分それがもっと顕著で、体が固まったり言葉が出なかったりする。でもそこで周りが受け止めてくれるであろうという信頼や安心感があれば、思っていることが言えることもある。今の社会にはそんな安心感や寛容さがないから、余計になにも言えなくなっている。これは障害に関係なく、みんなが萎縮してしまう社会があると思う。