これまでの放送

テレビのバリアフリー①

放送日

4月15日(日)夜7:00

再放送4月20日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

鈴木奈々 桂福点 伊藤雄彦アナウンサー ほか

テレビのバリアフリー①
障害者の声からテレビに潜むバリアをあぶりだす企画。第1回は視覚障害編。この冬盛り上がった平昌五輪。しかし「実況を聞いてもすごさがわからない」、「フィギュアスケートは音楽がなっているだけ」など不満をもつ視覚障害者は多い。テレビを楽しめないことで世間から取り残されていると感じる人も…。そこで、人の顔や、絶景の映像に音声解説をつけ伝えることにNHKアナウンサーが挑戦!果たして、面白さは伝わるのか?

内容

出演者

  • 鈴木奈々さん     (タレント)
  • 桂福点さん      (落語家/視覚障害)
  • 伊藤雄彦アナウンサー
  • 竹内一さん      (視覚障害)
  • 上鍛冶公博さん    (視覚障害)
  • 岸本栄美さん     (視覚障害)

“バリアフリー”テレビも他人事じゃないぞ!

テレビのバリアフリー①写真1

「テレビのバリアフリー」について考える2週連続企画!「テロップにむずかしい漢字が多い」「早口で聞きとれない」など、障害のある人たちにとって、テレビはバリアが多いようだ…。そんな不満を聞いて、いつもより緊張気味のレギュラー陣。ゲストは、初登場の鈴木奈々さん。「共感できる!もっとテレビを分かりやすくしてほしい!」と、今回のテーマに興味津々だ。

テレビのバリアフリー①写真2

本来「テレビ」は、だれもが情報を受けとることができ、楽しめる存在であるはず!NHKでも、国が決めた放送のバリアフリーの目標にそって、「字幕放送」や「解説放送」といった“ユニバーサル放送”に取りくんでいる。この冬は、メダルラッシュに日本中がもりあがったピョンチャンオリンピックで、初めてユニバーサル放送を実施!視覚障害者むけの解説実況も取りいれた。その研修でアドバイザーをつとめたのは、バリバラでもおなじみ、全盲の落語家・桂 福点さん。見えない人にスポーツのもりあがりまで伝えるには、どんな工夫が必要なのだろうか?

視覚障害者が知りたい情報って?

テレビのバリアフリー①写真3

研修に参加したのはNHKのベテランアナウンサー。フィギュアスケートを、見えない福点さんにもわかるようにと実況をしてみると、ことばえらびがむずかしく、なかなか上手くいかない。生まれつき見えない人は、ユニフォームの色をそのまま言われてもわからず、また体のポーズなどを何かにたとえても、それ自体をイメージできないというのだ。また、解説が多すぎると、健常者から「うるさい」と言われてしまうこともあるらしい…。しかし、それはあくまでもテレビ局としての意見。

福点さんは、「もし自分が視覚障害者で、家族と一緒にテレビを楽しみたいと思ったら、どんな情報がほしい?」と、自分におきかえて考えることが大切だとアドバイスした。

テレビのバリアフリー①写真4

スタジオには、福点さんを含め4名の視覚障害者。ふだん、テレビのどんなことにバリアを感じているのか話してもらった。すると、「フィギュアスケートは、ただ音楽がなっているだけでつまらない」「トークやバラエティでは、どうしてみんなが笑っているのかわからない」という声が。共通していたのは、そのたびに、“自分はおいてけぼりだ”と感じているということ。視覚障害のある人に、テレビは十分な情報や楽しさを与えられていないのか…。

伊藤雄彦アナが挑戦! 今までにない音声解説をつくろう!

テレビのバリアフリー①写真5

そこで、「こんな解説が欲しい!」をかなえる、いままでにない音声解説に挑戦!チャレンジするのは、アナウンサー歴28年の伊藤雄彦。バラエティから報道まで、なんでもこなしてきたベテランだ。まずは、ゲストの鈴木奈々さんの顔を言葉だけで表現。ふつうテレビやラジオでは、くわしく解説されることのないものだ。骨格やヘアスタイル、表情、雰囲気まで、こまかく伝えてみたが、「肌の色は?」「アゴがとがっているってどういうこと?」と当事者からは疑問が…。

テレビのバリアフリー①写真6

つづいては、目で見なければ楽しむのがむずかしい“風景”の映像を言葉だけで伝える実験。題材は、世界遺産マチュピチュ。さらなる難題に、伊藤アナも苦戦。情報量が多すぎると、頭の中での処理が追いつかなくなるため逆効果。しかし、景色を想像するための言葉は欲しい!視覚障害者の意見を取り入れながら、伝わる表現を必死にさぐる伊藤アナ。その“心”はスタジオの視覚障害者たちにも伝わったようで、「今まであきらめてきたものに風穴をあけてくれた」「今日はおいてけぼり感がなかった」と語った。

これまでにない表現に挑戦した伊藤アナは、「これからは見えない人のこともちゃんと考えて、伝え方を考えていきたい」と抱負を語った。

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「まだまだ工夫できるところがあるはず」

収録ではふみこまなかったけど、VTRでNHKのベテランのアナウンサーが解説実況についてコメントしてたやん? その発言から、これまでどんな解説放送の作り方をしてきたのか、ということがよくわかった。同じNHKだけど、そういうところを放送するのはこのバリバラのいいところ! 解説放送がすぐに改善されるわけではないと思う。けど、「目の見えない人たちのことをちょっとでも想像できているか?」ということ。まだまだ工夫できるところがあるはず。でも考えたら、似たような番組が多い中、特に視覚障害者にフォーカスして内容を伝える、そんな番組があってもいいやん。それができるのもNHKやと思う。