これまでの放送

HEY 重度 意思決定 全力サポート!【前編】

放送日

5月20日(日)夜7:00

再放送5月25日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

横田美紀ほか

HEY 重度 意思決定 全力サポート!【前編】
重い障害があって意思表示が難しい人たちとのコミュニケーションについて考える2回シリーズの前編。重度障害者が利用する通所施設を舞台に、かつて「バリバラドラマ」で多くの障害者たちと心を通わせた俳優・横田美紀が、見習い支援員として特別プログラムに挑戦する。利用者の多くは、言葉での意思表示が難しい若者たち。1人1人のしぐさや表情から、いかに意思を読み取っていくのか。その奮闘ぶりに密着する。

内容

出演者

  • 横田美紀さん (俳優/バリバラドラマ出演)
  • 北野誠一さん (東洋大学教授/おおさか地域生活支援ネットワーク)

きっかけは1通のお便りから…

HEY 重度(前編)写真1

番組のきっかけは、20代の女性から番組に寄せられたこんなお便りだった。「バリバラに出ている人たちは、話せる。だから自分の言葉で考えを表に出すことができます。でも、重度障害がある人たちも、表情の変化や少しの身体の動きで、自分の気持ちを伝えようとしています」―――重度障害者との意志疎通、この難しいテーマに、満を持してバリバラが送り込んだのはこの人!2016年に放送したバリバラドラマ「アタシ・イン・ワンダーランド」で主演をつとめた俳優の横田美紀さん。重度障害者が利用する通所施設で、5日間の特別プログラムに挑戦してもらうことに。

意思疎通はできる? 5日間の見習い支援員・横田美紀

HEY 重度(前編)写真2

やってきたのは、岐阜県にある重度障害者が通う施設。平均年齢は、横田と同じ28歳。利用者の多くは言葉での意志疎通が難しい。ここで彼らと心を通わせるのが、彼女のミッションだ。まずは食事の介助。スプーンを口に運ぶ際、思わず「あーん」と言ってしまった。すかさず、支援員から「大人の方なので、口を開いてくださいと伝えてください」と、注意を受ける。言葉としての返答がないぶん、どうしたら良いか戸惑い気味。その後も、体操で利用者の体をほぐすが、「分からないことが多すぎて難しい」と、初めての体験に不安を隠せない。

スタジオには、重度障害者の意思決定支援に詳しい、北野誠一さんが登場。奮闘する横田のVTRを見て、「上から目線じゃないのが良かった」とコメント。果たして、2日目以降はどうなるのか?

HEY 重度(前編)写真3

利用者の意思を読み取ることが難しかった初日。2日目に向け、施設から3つの心得が与えられた。 1.何も分からない、出来ないと決めつけない 2.本人のタイミングを待つ 3.意思が垣間見えたら、言葉で確認する─── この日は、散歩をするグループと、カラオケに行くグループの2組に分かれて活動。そこで、さっそく教えられた心得を実践してみる機会が! 利用者の萌さんと有里奈さんの、首をかしげる、右手で叩くなどの行動から意思を感じ取り、言葉で確認してみる。萌さんは、自分の考えが通じた時は、明るい声を出してくれることが多く、有里奈さんは、右手で叩いたり、笑顔を見せるときは同意の意思であることが分かってきた。少しだけ、相手の気持ちに近づけた横田。

HEY 重度(前編)写真4

続く、「ホットケーキ作り」では、利用者の望むトッピングを判断できるかがポイント。特に意思が読み取りにくい佑夏さんには、トッピングの味見をしてもらい、気に入ったかどうか聞いてみるが…。反応を感じ取ったからといって、それが本当に本人の意思かどうか判断することは難しいと、頭を悩ませる。思い切って、支援員たちに「施設を利用されている方と、意思疎通が取れていると思いますか?」率直な質問をぶつる横田。やはりベテラン支援員でも、本当に良かったのかと悩むことがあるという。

100%理解することはできないけれど…

HEY 重度(前編)写真5

「ひとりひとりに意思があって、その時その時の気持ちを確認し続けることが大切」と玉木さん。夜になるとまばたきでしかコミュニケーションをとれなくなることもあるというグレースは、「意思の表示が難しくなった時に、読み取る人があきらめる時が一番怖い」と語る。100%相手の気持ちを理解することはできなくても、その意思を周りが受け止め、一緒に確認していくということが大切なことかもしれない。
チャレンジ3日目は、さらなる難題が! 本人の願いを聞き出して、個別外出の計画を立てる。果たして、実現させることは出来るのか…。後編をお楽しみに!

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「意思は必ずある。丁寧に確かめないといけない」

バリバラには重度のひとは出演していないというイメージはあるかもしれない。けど、これまでも、意思表示が難しいひとはさまざまなテーマでいっぱい出てきている。それと今回押さえときたいのは、(施設等では)障害者の意思を汲み取ることを丁寧にしてこなかったところがある。意思は必ずある。けどその汲み取りを効率化してきたことで、しわ寄せが家族の方に行っていた。実はそれが今回の大きなテーマやったと思う。感情はそれぞれ違って当たり前やし、ほんとは(重度障害者は)意思を殺してるかもしれないし、支援者に合わせてくれてるのかもしれん。だから、ほんまにこれでいいの?って丁寧に確かめていかないといけない。