これまでの放送

HEY 重度 意思決定 全力サポート!【後編】

放送日

5月27日(日)夜7:00

再放送6月1日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

横田美紀ほか

HEY 重度 意思決定 全力サポート!【後編】
重い障害があって意思表示が難しい人たちとのコミュニケーションについて考える2回シリーズの後編。俳優・横田美紀に新たなミッションが課せられる。それは、言葉での意思疎通が難しい人たちの願いをくみとり、その人だけの外出プランを立てる、というもの。横田はミッションを果たすことができるのか? そして、取り組みをとおして見えてきたものとは?

内容

出演者

  • 横田美紀さん (俳優/バリバラドラマ出演)
  • 北野誠一さん (東洋大学教授/おおさか地域生活支援ネットワーク)

新たなミッション「本当にやりたいことを実現せよ!」

HEY 重度(後編)写真1

前回に続いて、俳優の横田美紀が、重度障害者が通う施設で5日間の特別プログラムに挑戦。前編では、言葉を発することができない人たちの意思を、ささいな仕草や表情から読み取り、コミュニケーションを取ろうと奮闘した。
見習い4日目。今度は、利用者の本当にやりたいことをくみ取り、その人だけの外出プランを立てて実現させよ、というミッションが!重度障害者の意思決定支援に詳しい北野誠一さんは、「これまで幅広い選択肢が提供されてこなかった重度障害者に、経験やチャンスを広げるプログラムをどう提供できるかが、重要なポイント」と言う。

何がしたい? 個別の外出プランを作成

HEY 重度(後編)写真2

横田が個別プランを考えることになったのは4名。早野友紘さん(26歳)は色素性乾皮症という難病。数年前までは歩いたり話したりできていたが、病気が進行し、今は寝たきりで話もできない。しかし横田は、じーっと見つめる彼のまなざしから、何か伝えたいことがあると感じていた。友紘さんがこれまでどのような生活を送ってきたのかを知りたいと、自宅を訪問した横田。子どもの頃のエピソードを家族から聞くうちに、体を動かすことや車が好きだったことを知る。

他の3人についても、家庭での様子などを聞きとり、それぞれの人柄や個性が見えてきた。それをもとにプランを考え抜いた結果、友紘さんには「カッコイイ車に乗ってドライブ」、動物好きな有里奈さんには「動物と触れ合えるカフェに行く」、揺れが好きな佑夏さんと、映像が好きな綾菜さんには、「体感型映館でドキドキする映画鑑賞」を提案してみることに。

しかし思わぬ壁が・・・

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横田は、1人1人、眉毛の動きや、手の動きなどで本人の意思を確認、さらに看護師や支援員の意見も参考にして、具体的にメニューを決定していく。友紘さんが選んだ車はポルシェ。有里奈さんが興味を示した動物は猫。しかし、思わぬトコロに壁が!猫カフェは「土足禁止だから、車いすはちょっと・・・」体験型の4D映画館は「自分で歩ける人でないと危ないので・・・」と次々と断られたのだ。「なんでですか!?」と憤る横田。グレースも「万が一のことがあったら…という理由で断られることは多い」と、普段から感じているバリアについてコメント。合理的配慮の問題も見えてきた。

横田の外出プランは本人たちの意思に沿うのか?!

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そんな中、100%とはいかないまでも、本人たちの希望に近い形で個別プランを実現してみることに。“タイヤを拭けばOK”の猫カフェが見つかり、有里奈さんを連れて行く。猫と上手く触れ合えるか、不安げな横田をよそに、猫に左手を添える有里奈さん。支援員の今村さんによると、好きな物や大事なものは左手で抱きしめるそう。この取材で初めて見た、左手を使う瞬間だった。

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4D映画館に行けなかった、佑夏さんと綾菜さんには、3Dテレビをレンタル。がっかり感が漂う中、横田は、机の下に身を潜め、なにやらたくらんでいる様子。映像に合わせて、霧吹きで水を吹きかけたり、うちわであおいで風を吹かせたり、なんと人力で4D映画システムを再現したのだ!蓮の池をゆく場面では、葉で頬をなでる演出まで登場し、2人とも楽しんでくれた様子。

HEY 重度(後編)写真4

最後、日没を待って友紘さんと一緒にスポーツカーでドライブ。友紘さんは助手席に。お兄さんに体を支えてもらい、家のまわりをゆっくりと駆け抜けた。短い時間だったが、大好きだった車でドライブを楽しんだ友紘さん。横田の手をぎゅっと握り返してくれた。
4人の感情に触れ、「人にはみんなちゃんと意思があって、それを決定する権利がある」と再確認した横田。コミュニケーションが難しい人の意思決定をどうサポートしていくのか。重い課題が私たちに突きつけられている。




玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「テレビの企画だから、ではなく…」

今回、見えた社会のバリア。これは漠然と“障害者”っていうことでバサっと拒絶されたりする。だからこのバリアは重度・軽度、関係なく考えないといけない。それと今回のポイントは(横田)美紀ちゃんが丁寧に計画を立てたけど、テレビの企画だから、ではなく本来は全国の施設なり支援者が普段からやるべきこと。それがなされていない現状がある。今回ポルシェに乗るというのがあったけど、番組が重度障害者の夢を叶えたっていう風に伝わると困る。ただ「何がやりたいか?」を探った結果なだけ。ふつうに猫カフェに行きたいっていうのと一緒で。そのためにどうお金を貯めるか?とか実現に向けて普段から考えるべきやと思う。