これまでの放送

場面緘黙(かんもく)・加藤くんの大阪ひとり旅

放送日

9月9日(日)夜7:00

再放送9月14日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

高橋みなみほか

場面緘黙(かんもく)・加藤くんの大阪ひとり旅
特定の場面や状況で話せなくなる不安障害「場面緘黙(かんもく)」の青年、加藤諄也さんが、やってみたかった事にチャレンジする夏のひとり旅に出る!行き先は刺激あふれる街・大阪。通天閣の展望台から大阪を一望したい!メイドカフェでメイドさんと話してみたい!「音声アプリ」などコミュニケーションツールを使い、困ったときには「お助けアイテム」で人の力を借りながら、夢を実現していく。旅を通して、どうしたら周囲へうまくヘルプできるか、どんなサポートが必要か考える。

内容

出演者

  • 高橋みなみさん  (タレント)
  • 加藤諄也さん   (場面緘黙症)
  • 園山繁樹さん   (筑波大学教授)

場面緘黙の青年が人生初のひとり旅

場面緘黙大阪ひとり旅」 写真1

昨年10月放送「知られざる場面緘黙の世界」に出演した加藤諄也(しゅんや)さん(24歳)が、バリバラに再び登場! 加藤さんは、学校や職場など特定の場面や状況で話せなくなる「場面緘黙」の当事者だ。不安障害のひとつで、日本には500人に1人いると言われている。そんな彼が、今回“ひとり旅”に挑戦するという。理由を聞いてみると、タブレットの音声アプリを使って答えてくれた。そこには、「自立の一歩に、やったことのないことにチャレンジしたい」「人と交流したい」という強い思いが。

場面緘黙大阪ひとり旅」 写真2

加藤さんが立てた旅のプランは、「通天閣で大阪を一望したい!」「憧れのメイドカフェでメイドさんと筆談で話したい!」「特技のけん玉ショーを披露したい!」など、盛りだくさんの内容。しかも人がたくさんいる場所ばかりで、ゲストの高橋みなみさんも驚いた様子。長年、場面緘黙の当事者や家族、学校をサポートしてきた園山繁樹さんは、「まず、本人の意欲が一番大事。そして失敗した時にどうリカバリーするかも大事で、そのためのサポートも必要」と話す。

今回の旅では、番組が困った時に使える“ヘルプカード”を用意。休憩をしたいときは「いったん休憩カード」、誰かに相談したいときは「お助け万次郎カード」で、トランスジェンダーの芸人・万次郎に手助けしてもらえる。1泊2日の大阪ひとり旅、果たしてどうなるのか?!

ひとり旅、いよいよスタート!

場面緘黙大阪ひとり旅」 写真3

まずやってきたのは「通天閣」。展望台から大阪の景色を満喫したあと、通天閣をバックに写真撮影! ガイドブックを見て、通天閣と自分が一緒に入った構図で撮りたいと思っていたそう。しかし、そのためには誰かに撮影を頼まなければならない。加藤さんは当初、街の人に頼もうと考えていたが、見知らぬ人にお願いをした経験のない加藤さん、話しかけられない。そこで、早速ヘルプカードの出番。選んだのは「お助け万次郎カード」。万次郎の助けを借りながら、近くにいた人力車のお兄さんに自分で撮影をお願いし、撮ってもらうことに成功した。

お兄さんが、加藤さんの表情をよく見て対応してくれたことも、加藤さんにとってはうれしい事だった。

場面緘黙大阪ひとり旅」 写真4

次に訪れたのは、今回一番楽しみにしていた「メイドカフェ」。実は加藤さん、メイドさんには場面緘黙のことを知ってもらったうえで会話したいと、事前に自己紹介カードを作っていた。勇気を出してカードを差し出すが、タイミングが悪くカードに気付いてもらえない…。しかし加藤さんはあきらめることなく、勇気を出して再チャレンジ!無事カードを読んでもらい、筆談で会話を楽しむことができた。加藤さんが筆談をしている時、じっと見つめて待つのではなく、店のBGMを聞きながらゆっくり待ってくれたメイドさんの対応は、加藤さんの緊張をほぐす手助けとなった。

旅に出たからこそ出会えた様々な人たち

場面緘黙大阪ひとり旅」 写真5

1日目を終え、この日はゲストハウスに宿泊することに。宿泊者や近所の人たちが集う共有スペースで開催された「かき氷パーティー」に参加するが、周りにいるのは、見ず知らずの人たちばかり。緊張が高まる。自己紹介カードで場面緘黙のことを知ってもらった後、かき氷を作る係を任された加藤さん。相棒は、8歳の女の子、ここみちゃん。かき氷を一緒に作っていくうちにコンビネーションができあがっていく。ここみちゃんに加藤さんの印象を聞いてみた。「想像よりめちゃくちゃしゃべらんかった。(でも)めっちゃ(氷づくりは)できてた。」

場面緘黙大阪ひとり旅」 写真6

2日目。いよいよ加藤さんが一番やりたかったという「けん玉ショー」に挑戦!事前にショーの進行台本を作り、音声アプリに入れて準備万端。ところが、参加者を探しにいった万次郎が連れてきたのは、ちょっとインパクトのあるお兄さんたち。緊張マックスのなか、お兄さんたちにけん玉のコツをアドバイスする加藤さん。そして練習を重ねた大技「つるし一回転飛行機」が決まり拍手喝采!お兄さんたちは「伝われば、どんな方法でも問題ない」と共感してくれた。

場面緘黙大阪ひとり旅」 写真7

2日間の大阪ひとり旅を振り返った加藤さん。「旅に出たら、いろんな人と出会えて経験値があがった。これからも勇気をもって交流していきたい」と、自信がついた様子だった。

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「次のステップは地元の暮らしの中で」

今回はまず加藤くんが、自身の希望もあったにせよ、この企画によく乗ってくれたと思う。あらためて思ったのは、(場面緘黙という障害の)先入観を越えるために、「どんなことがしたい?」とか「どこ行きたい?」とか周りが積極的に提示して、本人の意志を確認していかなあかん、ということ。実際には、なにかに挑戦しても気持ちが折れてしまう人もいると思う。それをバックアップできる人がいるかどうかも大切。あと、今回は旅行ということで、「旅の恥はかき捨て」じゃないけど、思い切った行動に出られたのかもしれない。だから次のステップとしては、地元の暮らしの中でそんな行動やコミュニケーションができるかどうかやと思うな。