これまでの放送

家族になろうよ ~知的障害者の子育て~

放送日

12月23日(日)夜7:00

再放送12月28日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

鈴木奈々ほか

家族になろうよ ~知的障害者の子育て~
「知的障害者の子育て」第2弾!結婚・子育てをしている知的障害者はまだまだ少ないのが現状。そんななか、神奈川県にあるグループホームは6組の夫婦の出産・子育てを支援してきた。番組では8か月の男の子を育てる新米パパとママの生活を密着取材。出産を決める意志決定や金銭管理、食事作りなど、どんなサポートがあれば「家族になりたい」という夢をかなえられるのかを考える。

内容

出演者

  • 鈴木奈々さん  (タレント)
  • 小林 守さん・聡恵さとえさん夫婦
  • 佐藤祐太さん・真夕美さん夫婦
  • 牧野賢一さん  (グループホーム「UCHI」(うち)理事長)
  • 東 佳実さん (障害者自立生活センタースタッフ)
“ふりがな”つきのサマリーはこちらから

まだまだ少ない!子育てしている知的障害者

“家族になろうよ ~知的障害者の子育て~ 写真1

「知的障害者の子育て」をテーマにお送りする今回のバリバラ。65歳未満の知的障害のある人のうち、夫婦で一緒に暮らしている割合は、わずか4.3%という調査結果が。しかも5年前の5.1%よりさらに下がっているという!
そんな厳しい現実の中、神奈川県にあるグループホーム「UCHI(うち)」では、これまで知的障害のある夫婦6組が、出産・子育てしてきた。スタジオには、今まさに子育て中の小林さんと佐藤さんの2家族が登場!まずは小林さん家族のグループホームでの子育てを取材した。

密着!グループホームでの子育て

“家族になろうよ ~知的障害者の子育て~ 写真2

生後8ヶ月のはるひくんを育てる小林守さんと聡恵さんには軽度の知的障害があり、見通しを立てて物事を考えるのが苦手だ。そんな2人が暮らすグループホーム「UCHI」では、夕食は30人ほどの入居者が集まって一緒に食べる。食事の間、はるひくんを抱っこしてもらったり、先輩ママから情報を得たり、小林さん夫婦にとっては貴重な時間だ。また小林さんの部屋のすぐ下に事務所があり、困ったことがあればいつでも職員に相談できる。苦手な書類やお金の管理、暮らしの相談まで細かくサポートしてくれる。

出産・子育てをサポート!一丸となった支援プロジェクト

“家族になろうよ ~知的障害者の子育て~ 写真3

小林さん夫婦が結婚・出産にいたるまでには、グループホームが一丸となった支援プロジェクトの存在があった。同じグループホームに入ったことをきっかけにつきあい始め「幸せな家庭を作りたい」と思うようになった2人。その思いを職員に伝えたところ、支援にかかわる職員たちが集まりプロジェクトチームが結成された!まずは「お試し同棲」で、一緒に暮らしていけるか確認することに。所長の川瀬さんは、計画的に結婚・出産ができるよう避妊方法を伝えた。しかし…同棲から一ヶ月半、聡恵さんの妊娠が発覚。

“家族になろうよ ~知的障害者の子育て~ 写真4

職員たちは2人を呼び、緊急会議を開いた。「2人で話しあってちゃんと考えた?」「産みたい」「産むって簡単にいうけど何が必要か考えた?必要なことを自分たちで書き出してみて」――あえて厳しく問いかけ、出産への意思を確認した。守さんは「何でこんなことまで?って逃げたかったけど、子どものために向き合うことにした」と振り返る。2人は職員たちのサポートを受けながら綿密な出産計画をつくりあげ、無事に出産。出産後もグループホームのサポートを受けながら、はるひくんの学費を貯めたり、将来、地域で暮らす際に身近に頼れる人を作るために近所の福祉サロンなどにも顔を出したりしている。

“家族になろうよ ~知的障害者の子育て~ 写真5

知的障害のある夫婦の出産・子育てを支援してきたグループホーム「UCHI」の理事長・牧野さんは、「知的障害のある人の場合、本音が上手く伝えられなかったり、男女の距離感がつかみにくかったりするので、丁寧に向き合っていくことが大切」と話す。大人になってから苦労することの多い今の状況に、玉木さんは「本来は学校教育の中で、恋愛やセックスについても教えていくべき」と指摘した。

地域でくらすコツ~佐藤家の育児術~

“家族になろうよ ~知的障害者の子育て~ 写真6

一方、グループホームを出て地域で暮らして5年になる佐藤さん家族。自分たちなりに工夫しながら、9歳と5歳の子どもを育てている。その極意とは・・・?まず食事面の工夫は、思いきって宅配弁当にしたこと。当初は自炊していたが毎日違う献立を考えることが苦手なため、おかずも偏りがちだった。宅配弁当に切り替えたことで気持ちの負担も減り、栄養バランスのとれた食事を子どもたちに食べさせられる。好き嫌いがなくなるという思いがけない効果もあった!

“家族になろうよ ~知的障害者の子育て~ 写真7

さらに、お金の管理はスマホの家計簿アプリを活用。金額は端数を切り捨ててざっくり計算することで、無理せず無駄遣いを防いでいる。また、子育てに関する相談は行政の窓口を活用し、市の家庭児童相談室の担当者に月に1度自宅に来てもらっている。2人の障害を分かったうえでアドバイスをくれるので、安心して相談ができる。佐藤さんは「何事もがんばりすぎない」のが、地域で子育てをしていくコツだという。

“家族になろうよ ~知的障害者の子育て~ 写真8

苦手なことは周囲の助けを借りながら、自分たちらしく子育てを楽しんでいる小林さんと佐藤さん家族。聡恵さんは「障害を理由に、結婚も子育ても無理だと周りが決めつけるのは差別だと思う」と話す。望む暮らしを、だれもが実現できる世の中にするために、みんなで支え合う大切さを再確認した。

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「暮らしの広がりを積み上げていくと生活していける」

収録では言えなかったけど、グループホームは一生、生活するところじゃなく独立するまでのステップ。暮らしの広がりを積み上げていくと(家族で独立し)生活していける、ということが今回は伝えられたと思う。だから「障害があるから無理」ということはない。それと、行政のなかで子育て支援をする部署が関わらないといけないことだとしても、障害の方が目立っていたら、その支援で終わってしまうケースがけっこうあると思う。子育てはまた別の部署、と。だからVTRに登場した(家庭児童相談室の)長谷川さんみたいに、家族に積極的に関わってくれる人の存在は大きいけど、どこにでもいるわけじゃないのが現状やと思う。