これまでの放送

バリバラSHOW百科 前編

放送日

1月20日(日)夜7:00

再放送1月25日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

三倉茉奈 チキチキジョニー 松本ハウスほか

バリバラSHOW百科 前編
「暮らしの中の相談ごと、おまへんか?」2週にわたって、バリバラがNHKのご長寿番組「バラエティー生活笑百科」とコラボ!「入社時に障害のことを言う必要はある?」「“みんなのトイレ”で障害者は優先してもらえるの?」など障害者の暮らしの中の悩みを漫才やコントで紹介、法律の観点から解決のヒントを探る。法律でわり切れないところは相談室長・玉木さんの出番。障害のある人にも、ない人にも、楽しくてためになる法律相談の前編。

内容

出演者

  • 三倉茉奈さん      (俳優)
  • 青木志帆さん      (弁護士)
  • にしくん        (ムコ多糖症)

  • 【漫才】チキチキジョニー 松本ハウス
  • 【リポーター】万次郎(芸人・トランスジェンダー)
  • 【相談者】黒﨑将さん(脳性まひ)・愛さん
  •      市川晴美さん(双極性障害)
  •      さくらさん(母が車いすユーザー)

バリバラSHOW百科前編 写真1

スタジオセットがいつもと違う!? なんと、NHKのご長寿番組「バラエティー生活笑百科」のセットをまるごと拝借し、夢のコラボが実現!「バリバラSHOW百科」と題して、障害のある人たちのお悩みを、法律の観点から解決していくこの企画。ゲストは、笑百科でおなじみの三倉茉奈さん。みんなのお悩みに答えてくれる弁護士には、自身も難病の当事者である弁護士の青木志帆さん。

【相談①】「みんなのトイレ」で障害者は優先してもらえる?

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最初の相談は、チキチキジョニーの漫才で紹介。母親が車いすユーザーというさくらさんが、親子で京都旅行に出かけた時の出来事。多目的トイレに向かうと、スーツケースを持った人たちの長い列が。お母さんは障害のため尿意をコントロールすることが難しく、順番を代わってもらおうと声をかけたが、「みんなのトイレ」と書いてあったため「誰が使っても良いはず」と言われ、断られてしまった。結果、待つこと15分。お母さんは膀胱炎になり、体調を崩してしまったそう。

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「障害者は『みんなのトイレ』を優先的に使わせてもらえないの?」というさくらさんからの相談に、相談員のにしくんは「車いすの人はこのトイレしか使えないわけだから、優先してもらえる」と回答。一方、大西瞳相談員は「『みんなの』と書かれている以上、優先してもらうのは難しいのでは?」と答えた。果たして法律的に正しいのはどっち?
青木弁護士の見解は「優先してもらえない」というもの。看板に「みんなのトイレ」と書いてある以上、やはり「障害者を優先して!」と主張するのは難しくなってくるとのこと。

しかし、障害者差別解消法では、「事業主は障害のある人たちが不利にならないよう環境整備に努めなければならない」となっているので、たとえば鉄道会社に対して「障害者を優先してほしい」とトイレの前に明記してもらう要望を出すなど、改善方法は見つかりそうだ。チキチキジョニーの2人は、「困っている人がいたら『代わってあげて!』と言えるおばちゃんになりたい」と、配慮し合う大切さについても語った。

【相談②】車いすで車道しか走れない場合、事故にあったら過失になる?

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続いては、脳性まひで車椅子ユーザーの黒崎将さんと、妹の愛さん兄妹のお悩み。車いすの将さんは、普段は法律に従い歩道を通っている。しかし自宅から駅に向かう際、歩道が狭い上に電柱が立ちふさがっていて、車道を通らざるを得ないことがあるという。交通量も多いため、愛さんは神経を使いながらお兄さんの車いすを押している。相談は、「車道しか走れない場合、事故にあったら、歩道を走っていなかったことが過失になるか?」というもの。この問いに対し青木弁護士は「過失にならない」と回答。歩道を走りたくても物理的に無理、という状況なので、そのこと自体は過失にならないというのが理由だ。

しかし、夜道など見通しが悪いところでは危険も多いため、反射板を取り付けるなどの工夫も必要だという。にしくんの「そもそも車いすで歩道を通れないのが問題。通れるよう、道を整備してもらいたい」との言葉に、スタジオ全員が大きくうなずいた。

【相談③】入社のとき、障害のこと隠していたらダメですか?

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最後の相談は、松本ハウスの漫才で紹介。双極性障害の市川晴美さんは、障害を内緒にして就職したのだが、1ヶ月を過ぎた頃から体調を崩し、早退が増えていった。そんな時、上司から「あなたはクビです」と、いきなりの解雇宣告。上司は、市川さんが過去に勤めていた会社に連絡をとり、精神疾患があることを調べ「それならもっと早く言ってくれないと」と言ってきたという。この出来事に大きなショックを受けた市川さん。「入社する時、精神疾患があることを言わないで就職するのは、法律的にダメなのか?」という相談だ。

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「病気のことを言わずに入社した、それだけでアウトとは言えない」としながらも、今回の場合、1ヶ月ほどで体調を崩していることから、「やはり障害について話しておく必要があった」というのが青木弁護士の見解。隠していたことが原因で、本来期待していた働きができなかったと判断される場合は、解雇されてしまう恐れも出てきてしまうという。しかし今回の場合のように、本人に無断で前の職場に病歴を聞くのは、完全に法律違反。

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「自分には障害があるが、これだけの配慮があれば働ける」と伝えておけば、雇用主は話しを受け止め配慮する義務が出てくる、という青木弁護士。しかし自身も統合失調症のハウス加賀谷さんは、「そうしたくても当事者からすれば、病気を明らかにすると面接にも落ちてしまうのではないかという不安はまだまだあるのが現実」と言う。これに対し、「就職先がすぐ決まらなかったとしても、話し合ってずっと付き合っていける会社を探す方が大切」と、にしくん。―――「これからは、積極的に自分の出来ることをアピールしていきたい」と、市川さんも前向きな気持ちに。
次回は、「バリバラSHOW百科」後編。みんなの身近なお悩みを“丸~く”おさめまっせ!

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「公衆トイレの構造から考え直すことも必要」

多目的トイレの問題は、そもそもそのトイレの数が少ないからトラブルになるわけで。それに、もしトイレ自体のスペースが広かったら問題にはならないはず。だから多目的トイレだけの問題ではなく、あらためて公衆トイレの構造や設計から考え直すことも必要。それと、収録では障害を黙って就職するかどうかが問題になった。例えば発達障害は見た目に分かりにくいと言われる。けど本質はそこじゃなくて、その「つらさ」までが見えるかどうか。例えば、仕事では誰にでも得手不得手がある。「その人は何がつらくて無理なのか?」を会社は掘り下げないといけないし、当事者も伝えていかないといけない。