これまでの放送

【バリバラジャーナル】外国人技能実習生はいま・・・

放送日

2月3日(日)夜7:00

再放送2月8日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

IVANほか

【バリバラジャーナル】外国人技能実習生はいま・・・
いま、外国人材の受け入れ拡大をめぐって注目を集めている外国人技能実習生。高度な技術や知識を伝える目的の制度で、中国やベトナムなどから日本にやってきた技能実習生の数は、およそ30万人。いまや日本の産業になくてはならない存在と言われている。一方で、長時間労働や賃金未払い、過労死など、その労働実態をめぐっては、さまざまな問題が指摘されてきた。SOSを出してきた実習生を取材、その実態に迫る。

内容

出演者

  • IVANさん (モデル・タレント)
  • 斉藤善久さん (神戸大学 准教授)

外国人技能実習生とは

外国人技能実習生はいま・・・ 写真1

「外国人技能実習制度」とは、人材育成を通じて国際貢献を果たす目的でつくられ、技能実習生は働きながら、技術や知識を身につけることができるという制度。実習生には日本の労働基準法が適用され、最低賃金の保障や休日が取得できるなど、その制度はしっかりしているように見える。しかし一方で、過酷な労働環境や賃金未払いなど深刻な労働実態も指摘されている。法改正でさらなる受け入れ拡大が見込まれる中、「ぜひ自分たちの働く実態を知ってほしい」と声を上げてくれた技能実習生たちがいた。

実習生たちのSOS

外国人技能実習生はいま・・・ 写真2

話を聞かせてくれることになったのは、「タオルを縫う仕事をしている」というベトナム出身の4名の女性たち。休みもほとんどなく、毎日長時間にわたって分厚いタオルを縫い続けるため、指が曲がってしまって「触るだけでも痛い」と、その過酷さを訴えた。厳しいノルマを設定され、残業時間に見合う賃金も支払われない。「強制帰国」をちらつかされて、待遇改善の要望にも応えてもらえないという。技能実習生になるために借りたお金を返済し、故郷で暮らす家族に仕送りをするため、どんなに過酷な状況でも「頑張るしかない」と涙ながらに話す。

外国人技能実習生はいま・・・ 写真3

2日後の深夜、事態が動いた。番組スタッフのもとに「強制帰国させられそう。助けて!!」というSOSが届いたのだ。番組スタッフは、支援者とともに再び彼女たちの元に向かった。支援者が社長と交渉、4人は会社を離れ、無事、支援者のもとで保護されることになった。

「日本でこんな暮らしを送ることになるなんて…」

外国人技能実習生はいま・・・ 写真4

会社を離れて、少しずつ笑顔が戻ってきたという彼女たち。話を聞いてみると、4人の中にはベトナムでは洋服を作る会社で管理職についていたが、婦人服や子ども服の技術を学ぶために来日した人もいるという。「日本に来たら、勉強も仕事も家族への援助もできて、人生がバラ色になると思っていた」と話す。しかし、現実はひたすらタオルを縫うだけの毎日。技能実習制度では、契約と違う仕事をさせるのは違法。会社側には「どんな仕事をしているかと聞かれたら、『婦人服や子ども服を作っている』と答えるように」と指導されてきたという。また毎日厳しいノルマが課され、休みは月に2日だけだったという。ほとんど自分の時間が持てず、洗濯物は常に生乾きで嫌な臭い…人間らしい生活すら出来なくなっていたと振り返る。

外国人技能実習生はいま・・・ 写真5

スタジオには4名が、「自分たちの話を聞いてほしい」と来てくれた。彼女たちの支援にあたった神戸大学准教授の斉藤善久さんは、「技能実習生の場合、在留資格が会社と紐付けられているため、勝手に辞めたり引っ越したりということができない」と、制度の問題点を指摘。さらに実習生たちが「どこに助けを求めたらいいのか分からなかった」と話すように、頼れる人を見つけにくいという面もあるという。玉木さんは、「人権の問題だ」と、早急に改善する必要があると訴えた。

彼女たちのその後

外国人技能実習生はいま・・・ 写真6

彼女たちは会社の労働環境を改善したいと、就業時間を記録する作業報告書を写真に撮りためていた。記録を見ると、1ヶ月の残業時間は少なくとも180時間と、過労死が認定される基準の倍近く。さらに、140時間の残業代が未払いになっている可能性があることがわかった。現在、彼女たちが働いていた会社には役所の調査が入り、調べが続いている。

外国人技能実習生はいま・・・ 写真7

支援者と出会うことで、新しい生活を始めた4人、「これから日本へやってくる実習生たちのためにも、労働環境を改善してほしい」と語った。「普段何気なく使っているものに関心を持つことで、その向こうで働く人たちのことを考えてほしい」とも語る。スタジオでは、近くでどんな人たちがどんな働き方をしているのか、気にしていくことも大切だ、と確認し合った。

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「“障害”は、生き辛さや暮らしにくさのこと」

これまで何回も言ってきたけど、バリバラは障害者番組ではなくて、ぼくらが言う“障害”は、生き辛さや暮らしにくさのこと。そのことが分かってます?ということが今回の支柱だったと思う。例えば、国際協力で日本からいろんな国に技術提供をしているけれど、現地で問題があるとかそんな話は聞かない。けど、逆に受け入れる日本では今回のような問題をよく耳にする。日本は自己矛盾を起こしていることに政治家は気付いているのか?と思う。外国人も一緒にみんなで働ける環境にしよう、となぜ言えないのか? それに、国会では“単純労働”って言葉を簡単に言うけど、そんな言葉を使ってしまうことを考えた方がいい。