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BS1 10月1日(日) 午後6時00分~6時44分

将棋

大人から子供まで楽しむ「将棋」。藤井聡太四段が話題となった影響もあってか、プロ棋士が講師を務める将棋教室も大盛況。「取った駒をもう一度使え」、「礼に始まり礼に終わる」日本独特の文化にも海外の「チェス」との違いがある。文化として日本に根付いている将棋は、果たして外国人の目にどう映るのか?
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ご意見番:
勝又 清和 さん(プロ棋士)
出演外国人:
オマル・イスハグ(スーダン)、アンジェラ・シュナベル(アメリカ)
ニコラ・セラファン(フランス)、イリーナ・ババノヴァ(ブルガリア)
チェン・ボーウェン(中国)、ジニー・ション(オーストラリア)
ムリナル・シンハ(インド)、ユーリ・クンヤ・ファウルスティヒ(ブラジル)

◆ハンティング!
日本では将棋がどのように親しまれているのか、アメリカのアンジェラさんとブラジルのユーリさんが調査。将棋会館の販売部では、女流棋士や若きプロ棋士 藤井聡太四段のグッズを発見。新橋の駅前では、大盤将棋大会に子供から大人までが集まって対局する様子を目の当たりにした。埼玉の将棋教室では、大勢の子供たちが、将棋の戦法とともに「よろしくお願いします」「負けました」「ありがとうございます」と挨拶する将棋の「三つの礼」を教わっていた。
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出演:アンジェラ・シュナベル(アメリカ)/ユーリ・クンヤ・ファウルスティヒ(ブラジル)、取材先:将棋会館(日本将棋連盟)/新橋大盤将棋大会/志木こども将棋教室
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[感想トーク]
外国人達は子供から大人までが一緒に楽しむことができる点や、自分から負けを認めて宣言する「3つの礼」に将棋のクールを感じたとのこと。ゲームでも礼儀を重んじることは、日本人の謙虚さやマナーの良さと通じており、社会でも役に立つという意見が出た。一方で、礼儀正しすぎる、もっと興奮しても良いのでは、という意見も出た。
◆岩手高校将棋部
全国高等学校将棋選手権大会で名だたる名門校を破り3連覇を成し遂げたことがある岩手高校将棋部を外国人が訪問、岩手高校将棋部の強さの秘密を探る。部員達には学年の垣根がなく、決まったメニューもない。生徒自身の自主性に任せられているのだ。そして、部員達は個人戦より団体戦の方が、お互いをカバーし合えて、粘れるから好きだという。そこで、団体戦に同行した。大学院生も参加する「オール学生将棋選手権戦」。東大のチームに敗れ大会順位は11位だったものの、出場した高校の中では最上位という記録を残した。
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出演:ニコラ・セラファン(フランス)、取材先:岩手高校囲碁将棋部
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[感想トーク]
ニコラさんは、個人のゲームである将棋の団体戦があることに初めは驚いたが、取材を通し、互いの戦況が見えることで奮起する団体戦のクールを理解できたとのこと。スタジオの外国人達も将棋の団体戦に情熱を燃やす高校生達の中に、チームワークを重視しグループ行動を得意とする日本の国民性を感じていた。

*将棋のノットクール
「駒の形が全て同じでわかりにくい」「子供たちが将棋を楽しむのは良いが、将棋だけをしていては青春を失う」「プロの女性棋士がいない」などの意見が出た。


◆将棋盤職人
駒を打った時の音や感触、見た目において最高級とされる榧(かや)で作られた将棋盤は、どのように作られるのか?外国人が見に行きました。10年以上も寝かせた榧を削り、裏面に「ヘソ」と呼ばれるくぼみを掘り、クチナシに見立てた脚を付けていく職人の吉田寅義さん。中でも外国人が驚いたのは、刀を使って将棋盤にマス目を引く「太刀盛り」。刀の反りを利用し、漆が少し盛り上がった美しい線が描かれる。先代は「木には魂が宿る、木の本質を見極めて盤を作るには面倒でも手作業。いいものを作りたくて続けている」という。
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取材先:吉田将棋碁盤店
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[感想トーク]
外国人は、刀を武器ではない使い方をすることにも驚いたとのこと。外国のチェスには大理石やダイアモンドの盤や、キャラクターものの駒といった高級品が存在するが、将棋盤のように実用性を求めた高級品は珍しい。見せびらかさず、道具にこだわり、控えめな美しさを重視する日本らしさを感じたという意見が出た。しかし、将棋はルールが複雑で礼儀を重んじなければいけないなどの点で、外国で広まるのは難しいようだった。