木曜時代劇
「風の峠~銀漢の賦(ぎんかんのふ)~」

初回放送

2015年1月15日から放送[連続6回]
午後8時 総合

ストーリー

人生の峠を越した男がふたり、命を賭けて峠を越える。
ひとりは不器用に亡き友との義に生きてきた男。
ひとりは大義のために友を斬り、敢えて出世に生きた男。
義の置き処を違えた二人が老境を迎えたとき、暗殺者と逆臣として相見えることになった…!

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各回のあらすじ

第1回「仇討(あだう)ち」
月ヶ瀬藩の郡方見まわり役・日下部源五(中村雅俊)の元を娘婿の津田伊織(池田鉄洋)が訪れ、源五が家老の松浦将監(柴田恭兵)と幼なじみというのは本当か探りを入れる。四十年前、まだ元服前に知り合った二人は将監の親のあだ討ちを共に挑んだほど固い友情で結ばれていたが、日下部家で下働きをする蕗(桜庭ななみ)の父十蔵(高橋和也)を巡って対立し、今では絶交状態となっていた。そんな源五に伊織は将監暗殺を持ちかける。

第2回「天狗」
藩主が幕閣になれるよう奔走する側用人の山崎多聞(中村獅童)は、そのための施策をことごとく覆す家老・松浦将監(柴田恭兵)を亡き者にしようと日下部源五(中村雅俊)に目をつける。かつて親友だった源五と将監は、二十年前に共通の友で百姓の十蔵(高橋和也)が起こした一揆に対する考えの違いから絶交していた。暗殺命令を受けた源五に早速家老の郷中見回りの案内役が回って来る。将監を斬る機会をうかがう源五だが…。

第3回「友の死」
二十年前、源五(中村雅俊)は十蔵(高橋和也)が起こした一揆の討伐隊に借り出され、鉄砲衆の仲間を失う経験をした。一方、ちっ居を命じられた郡奉行の将監(柴田恭兵)は藩主の本家筋に家臣を送り、「一揆を収めるためには藩の体制を変える必要がある」と説いていた。その工作が実を結び、一転将監は新たな家老として迎えられ、呼応して十蔵たちは一揆を収める。しかし、将監は十蔵の処刑を命じた。将監に命乞いをする源五だが…

第4回「懸命」
源五(中村雅俊)と将監(柴田恭兵)が斬り合う寸前、みつ(麻生祐未)が機転をきかして二人の刀を収めさせる。藩主に嫌われた理由を問う源五に将監は国替えを阻止するためと答える。側用人の多聞(中村獅童)にそそのかされ、藩主は幕閣になるのと引き替えに月ヶ瀬の土地を差しだそうとしていると言うのだ。一揆を収めた後、源五が農民と共に作ったせきによって豊かな実りをあげる故郷がなくなるかも知れない。源五の心が揺れる…

第5回「脱藩」
源五(中村雅俊)は国替え阻止のため、将監(柴田恭兵)の脱藩を手伝うことにする。それは主命に背き、たつ(吉田羊)に迷惑をかけることを意味していた。苦い決断を聞いた蕗(桜庭ななみ)も一緒についていくと譲らず、源五は押し切られる。一方、家老暗殺の報を待っていた多聞(中村獅童)は源五が将監を湯治場に連れ出した先で斬ると聞き胸をなで下ろしていた。が、書院番の鷲巣(平岳大)は源五に疑惑の目を向け始めていた…。

第6回[終] 「決戦」
国境を目指す将監(柴田恭兵)一行だったが、追っ手をかわせないと判断した源五(中村雅俊)は時間稼ぎをすると鉄砲を取り出す。蕗(桜庭ななみ)も共に残ると一行を説き伏せ将監たちを送り出す。一方、鷲巣(平岳大)は父親のかたきを討とうと弓隊を引き連れ馬を走らせていた。戦の準備を整えた源五と蕗が死後の再会を約束していると将監が単身峠を引き返してくる。「二度も友を裏切らせないでくれ」と。そして追っ手が現れた…!

キャスト

日下部源五(中村雅俊)
松浦将監(柴田恭兵)
蕗(桜庭ななみ)
鷲巣角兵衛・清右衛門(平岳大・二役)
津田伊織(池田鉄洋)
たつ(吉田羊)
山崎多聞(中村獅童)
十蔵(高橋和也)
みつ(麻生祐未)

脚本・主題歌など

【原作】
葉室麟 「銀漢の賦」
【脚本】
森下直、西井史子
【音楽】
小六禮次郎
【主題歌】
泉谷しげる「漢(オトコ)ありて」

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