木曜時代劇
「かぶき者 慶次」

初回放送

2015年4月9日から[連続11回]
毎週木曜 夜8時 総合

ストーリー

時は慶長13年(1608)、徳川家康が関ヶ原の戦いで勝利したころ。上杉家は会津120万石から出羽米沢30万石に大減封されることになった。組外衆の多くは将来に見切りをつけ、米沢を去って行く。そんな中、前田慶次はこの地にとどまり続け、困難に立ち向かう人々と生きる道を選ぶ。
60歳を超える慶次は米沢の地の粗末な庵に細々と暮らし、「潮時」を考えていた。
一方で息子の新九郎は、風流三昧で、酒好きのオヤジ、さっぱり世に名高い猛将らしくない慶次に反発を覚える。
だが、ここぞという時で「かぶく」慶次。引退を考えながらも、上杉家を守るためなら命を投げ出すことも厭わない。次第に新九郎は本当に人間を知っている者のみが持つ度量の大きさ、彼の生きざまに魅せられていく...。

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各回のあらすじ

第1回 「石田三成の子」
関ヶ原の戦いの後、徳川の天下に変わっていく中、戦国一のかぶき者と恐れられた前田慶次(藤竜也)は石田三成の遺児・新九郎(中村蒼)を息子と偽り米沢の地でひっそりと暮らしていた。慶次を実の父親と信じる新九郎は、徳川が上杉家の取り潰しを画策しているといううわさもあるというのに、風流三昧で、酒好きのオヤジ、慶次に反発を覚える。そんな中、慶次の命を狙い伊達藩の牢人・北川次右衛門(角田信朗)が戦いを挑んでくる。

第2回 「新九郎の秘密」
慶次(藤竜也)が息子・新九郎(中村蒼)と暮らす米沢の地に、実の娘・佐乃(西内まりや)が父親である慶次を金沢に連れ戻すためやってきて、慶次と母違いの兄妹の不思議な同居生活が始まる。上杉藩は、与板組と馬廻組と二つの勢力が反目していた。徳川の無理難題のため金の工面をする上杉藩。その中で、馬廻組の勘定頭・安田継之丞(神尾佑)は、徳川から上杉潰しのために送り込まれた天徳和尚(伊武雅刀)に唆され謀反を企てる。

第3回 「殿への直訴」
慶次(藤竜也)から、まだ一人前でないと城への出仕を許されず悶々とした日々を送る新九郎(中村蒼)は徳川からの無理難題を受け入れる上杉藩の弱腰に反発し、自らの命を引き換えに強い上杉を望む若手リーダー・安田勝之進(工藤阿須加)に誘われ直訴計画に加わる。同時に、天徳和尚の命を受け・雫(壇蜜)が慶次の下男・又吉(火野正平)の前に現れる。新九郎たちが直訴を決行する当日の夜、彼らの前に慶次が立ちふさがる。

第4回 「かぶき者の妻」
米沢の慶次(藤竜也)のもとに、金沢から妻である美津(江波杏子)が上の娘の華(青山倫子)と供にやってくる。下の娘の佐乃(西内まりや)から連絡がなかったからだ。下女・竹(田畑智子)は戦々恐々としている。竹は、美津から慶次の世話をするために送りつけられていたのに、新九郎(中村蒼)の存在を八年間伝えていなかったのだ。大騒ぎの前田家。慶次は、酒亭・雪夜の女将(笛木優子)のもとに逃げ込む。そこに、美津が…。

第5回 「噂(うわさ)からでた真」
米沢の慶次(藤竜也)の元に、金沢から妻の美津(江波杏子)と上の娘の華(青山倫子)がやってくる。居心地の悪い新九郎(中村蒼)と下女の竹(田畑智子)。そんな中、石田三成の子が隠れ住むという噂が流れる。慶次が噂の元をたどっていくと噂を流したのは天徳和尚(伊武雅刀)と言うことが分かる。一方、その秘密を探るべく江戸から送り込まれた間者の雫(壇蜜)が又吉(火野正平)に近づく。

第6回 「家族の絆」
石田三成の子が米沢の地にいるとのうわさに上杉家中は大騒ぎとなる。慶次(藤竜也)は、怪しむ妻の美津(江波杏子)に息子の新九郎(中村蒼)が石田三成の子である事実を告げる。一方、新九郎の方は、親友の安田勝之進(工藤阿須加)が、妹の佐乃に好意を持っていることを知り二人を結び付けようとする。そんな中、慶次と新九郎に危険が迫っていることを察知した美津は、慶次を信じ娘の華(青山倫子)と金沢に帰る。

第7回 「迫りくる危機」
米沢の地に石田三成の子がいるといううわさが流れてから半年うわさも下火になってきた頃、慶次(藤竜也)の家に天徳和尚(伊武雅刀)の命を受けた雫(壇蜜)の一味が、三成の子である証しの「守り刀」を奪おうと忍び込む。その騒ぎの中、佐乃(西内まりあ)が人質に、彼女を助けようとして新九郎(中村蒼)が怪我をする。新九郎の怪我に動転した竹(田畑智子)が、思わず皆の前で新九郎が三成の子であると言う秘密を明かしてしまう

第8回 「瀬戸際の攻防」
慶次(藤竜也)から、改めて出生の秘密を明かされその重みを受け止めきれず一人悩む新九郎(中村蒼)を下女の竹(田畑智子)が励ます。一方、天徳和尚(伊武雅刀)は、雫(壇蜜)を使い、佐乃(西内まりや)を人質にして新九郎と「守り刀」を慶次に要求してくる。佐乃を取り戻すため、一人寺に乗り込む慶次。そして、佐乃を心配し新九郎も寺にやって来る。勝ち誇る和尚に対し、絶体絶命の慶次が反撃に出る。

第9回 「俺は三成の子」
慶次(藤竜也)の活躍によって徳川の間者・天徳和尚(伊武雅刀)のわなから上杉家は難を逃れる。そんな上杉家の中で、その企てに加担した安田継之丞(神尾佑)は悩む。慶次に励まされるが、上杉の侍として息子の勝之進(工藤阿須加)の行く末を慶次に託し自らは死を選ぶ。一方、前田家でも、新九郎(中村蒼)が石田三成の遺児で慶次の実の子でないことが分かり、妹の佐乃(西内まりや)との関係にも微妙な変化がおこる。

第10回 「新九郎の決意」
馬廻組のリーダー格の安田継之丞(神尾佑)の死をめぐり、馬廻組の勢力をそぎたいお年寄衆の荒木康綱(大出俊)は、慶次(藤竜也)に馬廻組が蓄えた金子と武具を差し出させる事で安田家の家督を勝之進(工藤阿須加)に相続させる事を約束する。一方、新九郎(中村蒼)と佐乃(西内まりや)の互いの気持ちに気づいた勝之進は、竹(田畑智子)と組んで二人を結びつけようと企てる。そんな中、慶次を狙い徳川の刺客の鉄砲が火を噴く。

第11回 「大ふへん者」<終>
徳川の刺客に狙われた慶次(藤竜也)は、新九郎(中村蒼)、そして上杉家を守るため家康(綿引勝彦)に会うべく「大ふへんもの」ののぼり旗を立て駿府に向かう。そして、慶次は家康の前で「一世一代のかぶき」を披露し、石田三成の子である新九郎の命を狙わせないことを誓わせる。一方、上杉家中では、新九郎の正体を知った荒木康綱(大出俊)が、新九郎を捕縛するため無苦庵に来る。

キャスト

前田慶次(藤竜也)
前田新九郎(中村蒼)
前田佐乃(西内まりや)
安田勝之進(工藤阿須加)

【前田家の人々】
竹(田畑智子)
又吉(火野正平)
ヨネ(古澤華)
前田華(青山倫子)
前田美津(江波杏子

【慶次をとりまく人々】
石田三成(眞島秀和)
雪夜(笛木優子)
北川次右衛門(角田信朗)
安部一左衛門(斉藤暁)
安田継之丞(神尾佑)
雫(壇蜜)
天徳和尚(伊武雅刀)

【徳川方の人々】
久保田備前守忠常(山崎一)
和泉局(前田美波里)

脚本・主題歌など

【作】
小松江里子
【原案】
火坂雅志
【脚本】
山上ちはる(8回のみ)
【音楽】
渡辺俊幸

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