連続テレビ小説
「ひよっこ」

初回放送

2017年4月3日から放送[全156回]
毎週月曜~土曜 朝8時  総合

ストーリー

1964年(昭和39年)秋。東京オリンピックが目前に迫っていたが、谷田部みね子(17)は今ひとつ実感が湧かない。みね子は、茨城県の北西部にある山あいの村・奥茨城村(※)で育った。交通の便が悪いため、同じ関東なのに東京は遠い世界のように思える。みね子の家は6人家族。不作の年に作った借金を返すために、父は東京に出稼ぎに行っている。高校を卒業したら、農家の仕事を手伝って祖父と母に楽させてあげたい…。そう思っていたみね子の人生は、お正月に父が帰ってこなかったことで一変する。

「お父さんの分も働いて仕送りします。東京に行かせてください」東京に行けば、いつかきっと父に会える気がしたのだ。2人の幼なじみと一緒に集団就職で上京したみね子は、墨田区の工場で働き始める。初めて見る東京は、想像をはるかに超えた大都会で戸惑うことばかり。低賃金に慣れない仕事。“金の卵(※)”を待ち受けていた現実に時々くじけそうになるが、東北各地から上京してきた寮の仲間たちや舎監さんが心の支えとなっていく。しかし、オリンピック後の不況のあおりを受けて会社は倒産。工場は閉鎖されてしまう。

行くあてのないみね子を拾ってくれたのは、かつて帰省した父から「おいしい」と土産話を聞かされていた赤坂の洋食屋だった。店での給仕や出前、仕込みの手伝いがみね子の仕事になった。店主とその息子の料理長、そしてコックたちが家族のような存在になっていく。個性的な常連客や商店街の人々、友人や仲間たちとの泣き笑いの日々の中で、みね子はさまざまな出会いと別れを経験しながら試練を乗り越え、見知らぬ町だった東京にしっかりと根を張っていく。

※奥茨城村…ドラマ上の架空の村
※金の卵…地方からの若年労働者。60年代“金の卵”の主役は、中卒から高卒になった。64年の流行語

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各回のあらすじ

第1週 お父ちゃんが帰ってくる!
東京がオリンピック開催に向けてお祭りムードで湧く1964年秋。高校三年生の谷田部みね子(有村架純)は、茨城県の北西部にある山あいの村・奥茨城村でのびのびと朗らかに暮らしていた。父・実(みのる/沢村一樹)は不作の年に作った借金を返すため東京に出稼ぎに出ており、ふだんは、明るくおしゃべりな母・美代子(木村佳乃)、無口な祖父・茂(古谷一行)、そして妹と弟の家族5人で農業をして生活している。幼なじみの時子(佐久間由衣)は女優になるために、三男(みつお/泉澤祐希)は三男坊であるために、それぞれ卒業後は東京で働くことになっているが、みね子は父が出稼ぎを辞め帰ってくる日を願いながら、奥茨城で農業を手伝いずっと暮らしていこうと思っていた。一方、実は故郷の家族と田んぼに思いをはせつつ、ビルの工事現場で重労働に汗を流し、日銭を稼いでは送金する日々だった。年に一度の稲刈りのため奥茨城に帰る日、実は赤坂で鈴子(宮本信子)や省吾(佐々木蔵之介)らが営む洋食屋「すずふり亭」とめぐり会う。そして、故郷に帰った実は真っ先に畑の匂いと感触を確かめるのだった。翌朝、時子や三男、叔父の宗男(峯田和伸)も参加し、稲刈りが始まる。

第2週 泣くのはいやだ、笑っちゃおう
年に一度の稲刈りが終わり、実(みのる/沢村一樹)が東京に出稼ぎに戻る日が訪れた。次に帰ってくるのは正月、谷田部家は寂しさでどこか沈んだ雰囲気に。みね子(有村架純)は場を和ませようと明るく振る舞い、ちよ子(宮原 和)と進(髙橋 來)にも笑って送り出すよう言い聞かせる。実もまた名残惜しそうに、バス停までの道のりを美代子(木村佳乃)の手を握り歩くのだった。そのころ三男(みつお/泉澤祐希)は、一人思いつめていた。時子(佐久間由衣)はついに告白されるのかと構えるが、それは全くの見当違い。三男が考えていたのは、茨城の中心部を走る聖火リレーを、奥茨城村でも独自にできないかということだった。「東京に行く自分が奥茨城で生きていた証しを残したい」という三男の思いを受け止めたみね子と時子は協力することに。しかし、実現の鍵を握るのは青年団だと知って落胆。団長と副団長は、三男の保守的な兄と時子のケチな兄なのだ。幼なじみ3人は入念な計画を立てて青年団を説得しようと奔走する。一方、美代子の元には実に宛てた手紙が宛先不明で戻ってくる。不安のなか東京の宿舎へ電話をかけると、実は荷物もそのままで突然いなくなったと聞かされて…。

第3週 明日(あす)に向かって走れ!
東京から帰ってきた美代子(木村佳乃)は、実(沢村一樹)が行方不明であることをみね子(有村架純)に打ち明ける。大きなショックを受けるみね子。自分がもっと大人だったら美代子の力になれたのにと、たまらない気持ちになる。心配で落ち着かない2人だが、正月には帰ると言っていた実の言葉を信じて待とうと約束する。事情を知った時子(佐久間由衣)と三男(泉澤祐希)は聖火リレーをやめようかと気遣うが、みね子はこんなときだからこそ家族が明るくなることをしたいと伝える。3人は絶対成功させようと結束をより強める。いよいよ青年団会合が開かれる、決戦の日。団長の太郎(尾上寛之)や副団長の豊作(渋谷謙人)たちに、自分たちの計画を提案する三男。しかし、ばかばかしいと一蹴されてしまう。三男は「村にいる人間にも、村を出ていった人間にも、奥茨城村の存在が心に残ることをしたい」とめげずに熱意を伝えて、ついに聖火リレーの開催が決定する。リレー当日。アンカーとなったみね子は、行方のわからない父・実を思い、一生懸命に走る。そんな一大イベントも終わってしばらくした、東京オリンピック開会式の日。みね子はひとつの大きな決断をする。

第4週 旅立ちのとき
正月に実(沢村一樹)が帰ってこなかったら、東京に働きに出ると決意したみね子(有村架純)。年の瀬が迫り、茂(古谷一行)や美代子(木村佳乃)と冬支度をするが、実の送金が途絶え家計は苦しくなっていた。そんな美代子を見かねた君子(羽田美智子)は、お歳暮を持ってきて世話を焼く。そして迎えた大みそか。みね子は、ちよ子(宮原 和)、進(髙橋 來)とバス停で実の帰りを待ち続けるが、今年最後のバスにも実は乗っていなかった。正月、みね子は、東京に働きに行くことをちよ子たちにも伝える。ところが就職の季節はとっくに終わっていた。時子(佐久間由衣)と三男(泉澤祐希)から心配されたみね子は、担任の田神先生(津田寛治)に相談するが、募集は締め切られたと頭を抱えられる。どんな仕事でもいいと必死な様子に、必ずいい就職先を見つけると約束する田神。みね子を気づかう時子は、もしものときは自分の仕事を譲ると言う。そんなとき、就職先を探して奔走していた田神のもとへ、奇跡的に欠員が出たとの知らせが…。しかも、そこは時子と同じラジオ工場だった。卒業式を終えたみね子たちは、東京への旅立ちの日を迎える。

第5週 乙女たち、ご安全に!
上野駅に着いたみね子(有村架純)・時子(佐久間由衣)・澄子(松本穂香)は、同じ工場で働く豊子(藤野涼子)と出会う。青森出身の豊子はどこかつっけんどんで、たじろぐみね子。寮の舎監・愛子(和久井映見)に連れられ、一行は墨田区の向島電機へやってくる。工員たちが暮らす乙女寮で、寮長の幸子(小島藤子)と優子(八木優希)に部屋へと案内され、規則も教えてもらう。愛子から工場の制服を受け取り、気が引き締まるみね子たち。中学で成績優秀だった豊子は、仕事でも一番を目指すと言う。そして迎えた初出勤の日。みね子たちの仕事は、トランジスタラジオの基板に流れ作業で部品を挿していくこと。しかし、不器用なみね子は何度も失敗してベルトコンベヤーを止めてしまう。そのたびにライン長の松下(奥田洋平)や先輩たちに叱られるが、愛子は「そのうち出来るようになるから大丈夫」と励ます。自分のふがいなさもあって、その言葉を素直に受け取ることができない、みね子。その様子を見ていた時子は、わざと自分も失敗してベルトコンベヤーを止める。しかし、この時子の軽率な行動が、乙女たちに大波乱を巻き起こす。

第6週 響け若人のうた
みね子(有村架純)を訪ねて、警察官の綿引(竜星 涼)が突然乙女寮にやってくる。実(沢村一樹)に何かあったのかと不安になるが、上京したみね子に挨拶に来たのだと聞いて安心する。初対面の綿引に緊張しながらも喫茶店へ行き、初めて飲むクリームソーダに感動するみね子。綿引に頼んで実の住んでいた場所に連れていってもらうが、そこでの父の生活を想像してつらい気持ちになる。翌週、みね子たちは課外活動のコーラスに参加する。講師は、幸子(小島藤子)の婚約者でもある高島雄大(井之脇 海)だ。幸子から恋の話を聞いていたみね子たちは、お似合いの2人だと思う。歌い終わって談笑していると、そこに綿引が飛び込んでくる。実を見かけた人に会ったと言う綿引。それなら、なぜ実は連絡してこないのか? みね子は、かえって不安を募らせる。東京に来て1か月、初めての給料日がやってきた。給料をもらってすぐに家族への仕送りをするみね子。寮に来ていた訪問販売で、すてきなブラウスを見つける。ところが、手元に残ったお金では買えず、しょんぼりする。部屋へ戻ると、美代子(木村佳乃)から荷物が届いていた。早速開けてみたみね子は、その中身に驚く。

第7週 椰子(やし)の実たちの夢
みね子(有村架純)は綿引(竜星 涼)と、実(沢村一樹)が目撃されたという街に行く。実の写真を見せて道行く人に尋ねるが、手がかりは見つからない。そんなある日、優子(八木優希)が家から届いたつくだ煮をふるまうと、澄子(松本穂香)は自分の家からは何も送られてこないので恥ずかしいと言う。ここが楽しいからさみしくないと言う澄子だが、祖母だけは優しかったことを思い出して恋しくなる。仕事にも集中できなくなり、失敗を繰り返す澄子。ライン長の松下(奥田洋平)に「田舎に帰れ」と叱責されたあと、突然姿を消してしまう。心配したみね子たちは故郷に帰ったのではと、上野駅へ走るが…。一方、時子(佐久間由衣)は、オーディションに向けて練習に励んでいた。いざ本番となると緊張してしまう時子のために、みね子はテレビ局についていってやることに。しかし、会場の雰囲気に圧倒され極度に緊張してしまう時子。自分の力を全く発揮できないままオーディションは終わってしまう。愛子(和久井映見)や仲間たちに励まされるものの、なかなか元気が出ない。落ち込む時子を励ますために、みね子は米屋で働く三男(泉澤祐希)に手紙を送る。

第8週 夏の思い出はメロン色
みね子(有村架純)が上京して4か月。お盆休みが近づくが、部屋の仲間たちはみんな故郷に帰らないと言う。それなら海水浴に出かけないかという幸子(小島藤子)の提案に、一同乗り気になる。早速水着を買ってきてはしゃぐが、高い買い物をしてしまい家族に申し訳なく思うみね子。家族への手紙でも海水浴に行くことをわびる。そんな様子を心配した時子(佐久間由衣)は、自分の気持ちを正直にみね子に伝える。迎えた海水浴の日。外はどしゃぶりで、意気消沈する乙女たち。幸子がそのうち晴れるかもしれないと励まし、お弁当作りに取りかかる。そこへ雄大(井之脇 海)と綿引(竜星 涼)が迎えに来る。雨なら映画はどうかと優子(八木優希)が提案し、時子は「ウエストサイド物語」が見たいと言う。愛子(和久井映見)にもすすめられ、みんなで映画を見に出かける。一方、お盆休みに里帰りした三男(泉澤祐希)のもとを、美代子(木村佳乃)と君子(羽田美智子)が訪ねてきて…。そして季節は冬に。いつものように銭湯から帰ってきたみね子たちは、浮かない顔をしたライン長の松下(奥田洋平)に出会う。翌日、みね子たちは松下から思わぬことを告げられる。

第9週 小さな星の、小さな光
不況による業績不振で給料が減額になった、みね子(有村架純)たち。この先どうなるのか心配だが、頑張って働けばきっといいことがあると信じて仕事に打ち込む。一方、愛子(和久井映見)は向島電機の行く末を思って悩んでいた。そこへ本社に出かけていたライン長の松下(奥田洋平)が、すっかり気落ちした様子で帰ってくる。松下はみね子たち工員に向島電機の倒産と、工場の閉鎖を告げる。寮長の幸子(小島藤子)が手の打ちようはないのかと問いかけるが、松下はただ首を振るばかり。工員たちはやり場のない悔しさと不安な気持ちでいっぱいになる。そんな大変なときでも、いつも笑顔で乙女たちを励ます愛子。一番つらい思いをしているのは愛子だから、自分たちも笑っていようとみね子たちは約束する。閉鎖までの1か月、残った部品でラジオの生産を続けつつも、それぞれが転職活動を始める。みね子は、澄子(松本穂香)と同じせっけん工場を受けて結果を待っていた。ついに迎えた工場閉鎖の日、最後のラジオを作り終えたみね子たち。松下と愛子がこっそり用意したプレゼントを受け取り、感慨深い雰囲気のなか帰ろうとすると、豊子(藤野涼子)が突然思いもよらない行動に出る。

第10週 谷田部みね子ワン、入ります
工員たちが去った乙女寮でみね子(有村架純)は、澄子(松本穂香)と愛子(和久井映見)と年末を過ごしていた。そこへ突然、転職先であるせっけん工場の社長・原田(諏訪太朗)が訪ねてくる。会社の状況が変わって、どちらか1人しか雇えなくなったという。思わず澄子に仕事を譲ってしまうが、内心はこれからどうしたらいいのか途方に暮れるみね子。気晴らしに赤坂へ来てみるが、商店街で人にぶつかり財布の中身をばらまいてしまう。集めるのを手伝ってくれたのは、すてきな感じの大学生・島谷(竹内涼真)だった。せっかく訪ねたすずふり亭は、お昼の休憩中。開店を待つ間、裏の広場で秀俊(磯村勇斗)や元治(やついいちろう)と話していると、中華料理屋を営む五郎(光石 研)と安江(生田智子)夫婦や、和菓子屋の親子・柏木一郎(三宅裕司)とヤスハル(古舘佑太郎)ら商店街の人々がやってくる。初対面だが、みんなが自分のことを知っていて驚くみね子。鈴子(宮本信子)は、みね子が仕事を探していると知って「ウチで働く?」と言ってくれるが、そのためには高子(佐藤仁美)の最終面接があるという。しかも、高子の選考基準は、とんでもないものだった…。

第11週 あかね荘にようこそ!
あかね荘で、みね子(有村架純)の新しい生活が始まった。母が作ってくれたまんじゅうを手に、大家の富(白石加代子)や、ほかの部屋の住人にあいさつに回る。あかね荘の住人は、ちょっと変わった人ばかりだった。クールな雰囲気のオフィスレディー・早苗(シシド・カフカ)。漫画家志望の青年・啓輔(岡山天音)。さらに、みね子の隣の部屋には、あのすてきな感じの大学生・島谷(竹内涼真)が住んでいた。そして、すずふり亭での仕事が始まった。高子(佐藤仁美)からホールの仕事を一つ一つ教わっていたのに、あまりの忙しさに頭が真っ白になってしまうみね子。見かねた秀俊(磯村勇斗)が運ぶのを手伝ってくれるが、申し訳ない気持ちになってしまう。昼の営業が終わると、鈴子(宮本信子)は、みね子と高子、安江(生田智子)にも声をかけて柏木(三宅裕司)が切り盛りする和菓子屋へ。あんみつを食べながら女だけの新人歓迎会が開かれる。それから数日たっても仕事に慣れず落ち込んでしまうみね子。自分の言い方がみね子を怖がらせているのではないかと誤解した省吾(佐々木蔵之介)は、休憩時間にみんなを集め、鈴子も知らなかった若いころの自分の経験を語り始める。

第12週 内緒(ないしょ)話と、春の風
すずふり亭の仕事にも慣れてきたみね子(有村架純)。休みの日、炊事場に居合わせた早苗(シシド・カフカ)と島谷(竹内涼真)、啓輔(岡山天音)に「それぞれの食べ物を持ち寄って豪華な夕食にしないか」と提案する。啓輔の部屋で一緒に食べていると、音信不通だった相方の祐二(浅香航大)が突然富山から帰ってくる。みね子は「戻ってきてよかった」と言うが、早苗は「コンビがそろっても売れない状況は何も変わらない」と冷たく言い放つ。祐二が話す長い間帰ってこなかった理由に、心底がっかりするみね子。しかし「自分たちの漫画を読んでほしい」と2人に懇願され、ちっともおもしろくないのに、読みながらつい愛想笑いをしてしまう。それを「ウケた!」と勘違いされ、「みね子様!」とあがめられるように・・・。そんなとき、省吾(佐々木蔵之介)に「ないしょで届け物をしてほしい」と頼まれる。お金の入った封筒を持って喫茶店へ行くと、そこには省吾の娘・由香(島崎遥香)が待っていた。ズケズケと失礼なことを言う由香に腹を立てるみね子。その夜、省吾に連れられて邦子(白石美帆)が経営するバー「月時計」を訪れる。

第13週 ビートルズがやって来る
みね子(有村架純)のもとを、警察を辞めて茨城に帰っていた綿引(竜星 涼)が突然訪れる。実(沢村一樹)のことで何か分かったら教えてくれと同僚に頼んでおいたところ、新しい情報が入ったという。鈴子(宮本信子)らすずふり亭の仲間が見守るなか、実に起こった出来事を伝えられるが・・・。その夜、美代子(木村佳乃)と話す電話を聞かれ、島谷(竹内涼真)らあかね荘の住人にも父の行方不明を知られてしまう。早苗(シシド・カフカ)は今まで黙っていたことに怒り、みね子はなぜ打ち明けられなかったのか初めて本音を漏らす。一方、宗男(峯田和伸)はビートルズの来日公演が決まってウズウズしていた。日本中が盛り上がっている時に「自分は茨城にいていいのか?」と焦る。宗男の熱い気持ちを知るみね子はチケット獲得のために奔走することに。歯磨き粉のラベルで応募すると抽せんでチケットが当たると知り、何箱も買い込んで応募する。そして結果発表の日。仕事中も気になってソワソワするみね子は、鈴子に気遣われて少しの間お店を抜ける。アパートに郵便を見に行くと、島谷が郵便物を受け取ったところだった。「自分宛の郵便は来ていないか」と尋ねてみるが・・・。

第14週 俺は笑って生きてっとう!
ビートルズ来日で、みね子(有村架純)が働く赤坂も盛り上がっていた。急に柏木(三宅裕司)があんみつをふるまうので鈴子(宮本信子)が疑うと「弁当作りを安請け合いしてしまった」と白状する。なんと公演の警備員600人分を用意しなければならないのだという。公演前夜、あかね坂商店街総出の赤飯作りが始まる。柏木堂の親子と福翠楼(ふくすいろう)の夫婦、あかね荘の住人たち、さらには滞在中の宗男(峯田和伸)がすずふり亭に集まる。米が蒸し上がるのを待つ間、省吾(佐々木蔵之介)が宗男に「戦争中はどこにいたのか」と尋ねる。そこで語られた戦争体験は、ビートルズへの思いにつながるものだった。島谷(竹内涼真)は宗男の熱い気持ちを知ってある行動に出る。公演初日、宗男の妻・滋子(山崎静代)が突然すずふり亭に現れる。あわてて逃げようとする宗男に、滋子は意外なものを手渡す。お祭りのような日々が過ぎたある日、乙女寮の同窓会が開かれることに。省吾の心遣いで貸してもらったすずふり亭でみね子が待っていると、時子(佐久間由衣)と澄子(松本穂香)、豊子(藤野涼子)、幸子(小島藤子)、優子(八木優希)ら寮の仲間たちがやってくる。

第15週 恋、しちゃったのよ
みね子(有村架純)と一緒に向島電機で働いた乙女たちの同窓会が、すずふり亭で開かれた。そこに、女優の川本世津子が来店。時子(佐久間由衣)は思わず叫んでしまう。みね子と時子(佐久間由衣)のなまりが気になった世津子から話しかけられて緊張する2人。乙女たちは秀俊(磯村勇斗)と元治(やついいちろう)の特製料理を味わいながら近況報告をするが、優子(八木優希)の重大発表を聞いて大騒ぎになる。食事を終えてみんなが帰るとき、その様子を物陰から愛子(和久井映見)がじっと見つめていた。怪しい行動をとる愛子を見て不審に思う高子(佐藤仁美)。一方、みね子は時子から「しばらく泊まらせて」と頼み込まれる。どうやら住むところに困っているよう。話を聞いた早苗(シシド・カフカ)の提案で歓迎会を開くことになり、バー「月時計」に向かう住人たち。そこで島谷(竹内涼真)はビートルズのチケットを譲った少女に再会して礼を言われる。「あれだけチケットを求めていたのを知っていてなぜ?」と複雑な気持ちになるみね子。渡せなかった理由を説明する島谷を見て、2人がお互いに恋心を抱いていることにその場の全員が気づいてしまう。

第16週 アイアイ傘とノック
向島電機の元舎監・愛子(和久井映見)がみね子(有村架純)を訪ねてくる。そこで省吾(佐々木蔵之介)に出会い、クラッと倒れ込んでしまう愛子。「一目ぼれしちゃって」と本人の目の前で打ち明ける愛子に、すずふり亭の一同は驚く。一方、三男(泉澤祐希)が働く安部米店には、兄・太郎(尾上寛之)と時子の兄・豊作(渋谷謙人)が奥茨城からやってくる。3人はすずふり亭を訪れると、みね子に「恋人は出来たか?」と聞いて盛り上がる。そんなとき帰省していた島谷(竹内涼真)が佐賀から戻ってくる。みね子は裏の広場で久々に会うが、地面に描かれた自分と島谷との相合い傘を見つけて焦る。ついウキウキして描いてしまったものを消し忘れていたのだ。気づかれないよう必死で隠そうとするが…。卒業論文を書くためしばらく部屋に籠もるという島谷。隣どうしの2人は、壁をノックする回数で気持ちを伝える“秘密の合図”を決める。お互いにノックして一緒にランチをしたり炊事場で会ったりと、みね子は初めての恋を存分に楽しんでいた。しかし由香(島崎遥香)は、島谷が父・赳夫(北見敏之)と喫茶店にいるところに偶然居合わせ、深刻な話を聞いてしまう。

第17週 運命のひと
みね子(有村架純)が由香(島崎遥香)から「島谷(竹内涼真)は実家の経営難で縁談を勧められている」と聞いてから、月日が流れ、季節は冬になった。変わらず交際を続けていたが、ついに島谷から「話がある」と呼び出される。別れを覚悟して行くと「家族と縁を切るつもりだ」と切り出され驚くみね子。島谷の気持ちをうれしく思うが…。一方、すずふり亭では高子(佐藤仁美)が結婚報告をする。お相手はみね子もよく知っている、奥茨城村のあの人だった!鈴子(宮本信子)は長年働いてくれた高子に感謝し、店のみんなで祝福する。数か月後、あかね荘に向島電機の元舎監・愛子(和久井映見)が引っ越してくる。一番の目的は片思い中の省吾(佐々木蔵之介)だが、持ち前の明るさで住人たちともすぐに打ち解ける。すずふり亭には人気女優の世津子(菅野美穂)が来店。「おいしかった」と料理も店も褒められ、省吾をはじめみんなが誇らしい気持ちになる。そんなある日、みね子は常連客であるテレビ局のプロデューサーから懇願され、急きょコマーシャルに出演することに。テレビ局に行って説明を受けるが、用意されたセリフはみね子にはつらいもので…。

第18週 大丈夫、きっと
世津子(菅野美穂)のマンションを訪れたみね子(有村架純)は、行方不明になっていた父・実(沢村一樹)と再会する。しかし実は記憶を失っていて、みね子のことはおろか自分のことすら覚えていなかった。どんなに訴えかけても泣きすがっても、娘である自分がわからない実の姿に動揺し、「そんなのうそだ!」と部屋を飛び出すみね子。大雨のなか外で立ちつくしていると、追いかけてきた実が傘を差しだす。そしてなぜ世津子の家で暮らすようになったのか、記憶喪失になってからのいきさつを語り始める。すずふり亭の裏では、みね子の帰りを鈴子(宮本信子)と愛子(和久井映見)、時子(佐久間由衣)が待っていた。その顔を見て思わず泣きだしてしまうみね子。鈴子に「電話ではなく、手紙でお母さんに知らせなさい」と言われ、手紙をしたためる。知らせを受けた美代子(木村佳乃)は混乱するが、茂(古谷一行)にも手紙を見せると、1人東京へ向かう。待ち合わせていたみね子と一緒に、世津子の家を訪ねる美代子。しかし再会した実の顔を一目見て、妻である自分のことも家族のことも、実が何一つとして覚えていないことを痛感する。

第19週 ただいま。おかえり。
美代子(木村佳乃)から「私は奥茨城で待っています」と言われた実(沢村一樹)。あかね荘のみね子(有村架純)の部屋で、親子水入らずの生活を始める。実は富(白石加代子)に頼まれたペンキ塗りや修理などをして過ごし、みね子はそんな父の姿を近くで見守る。それから1週間、実は「奥茨城に帰ってみたい」とみね子に告げる。ちょうど田植えの時期というのもあり、みね子は一緒に帰ることに。人手不足のなか店を休むのは申し訳ないと思っていると、鈴子(宮本信子)も省吾(佐々木蔵之介)も「大切な仲間のためだから」と快く送り出してくれる。その日のうちに故郷へたつ2人。記憶をなくした実にとっては、次郎(松尾 諭)の乗るバスも、バス停からの道も、そして谷田部家もすべてが初めて見る景色だった。家に着くと、畑仕事をしていた美代子(木村佳乃)と茂(古谷一行)にあたたかく迎えられる。ちよ子(宮原 和)と進(髙橋 來)はとまどいながらも、父の帰りが実感できてうれしい。久々に家族全員で食卓を囲んだ翌日、君子(羽田美智子)と正二(遠山俊也)、きよ(柴田理恵)、征雄(朝倉伸二)、さらには宗男(峯田和伸)も駆けつけて谷田部家の大事な田植えが始まる。

第20週 さて、問題です
みね子(有村架純)の乙女寮時代の仲間・豊子(藤野涼子)の呼びかけで、乙女たちが「あかね荘」に集まることに。愛子(和久井映見)や時子(佐久間由衣)と待っていると、幸子(小島藤子)と澄子(松本穂香)、豊子が訪ねてくる。突然「テレビを借りてもいいですか」と愛子に頼む豊子。テレビをつけると、豊子がクイズ番組に出場していて、みね子たちは驚く。秋田にいる優子(八木優希)も画面を見守るなか、豊子は順調に勝ち進んでいって…。数日後、いつものように仕事を終えたみね子を、由香(島崎遥香)が待っていた。話があるらしく、バー「月時計」へ連れて行かれるみね子。そこに時子と早苗(シシド・カフカ)も合流し、気がつけばそれぞれが抱える問題を考える“月時計会議”が始まっていた。みね子は、恋人だった島谷(竹内涼真)との話を由香に蒸し返されて腹が立つが、なぜ島谷との別れを選んだのか、その理由を初めて打ち明ける。それから話題は「由香の生き方」に。なぜ鈴子(宮本信子)と省吾(佐々木蔵之介)に反抗するようになったのか、由香はみね子たちに本音を語り始める。

第21週 ミニスカートの風が吹く
富(白石加代子)と愛子(和久井映見)から、漫画家コンビ・祐二(浅香航大)と啓輔(岡山天音)が何日も帰っていないと聞かされたみね子(有村架純)たち。「夜逃げしたのでは?」と心配し、みね子も早苗(シシド・カフカ)も、自分たちの接し方がひどかったかなと反省する。しかし、部屋で自分がモデルになった漫画を見つけたみね子は、一転して腹が立ってくる。さらには、何も知らずにのんきな様子で帰ってきた2人から「おもしろいけれど主人公が地味だ」と編集者に言われたと聞き、落ち込んでしまう。見かねた秀俊(磯村勇斗)は、みね子の働きぶりが好きだと懸命に励ます。そして鈴子(宮本信子)に休みをもらうと、ある決意を持ってどこかへ出かけていく。一方、谷田部家では「みね子を仕送りから解放しよう」と緊急会議が開かれていた。実(沢村一樹)は宗男(峯田和伸)と滋子(山崎静代)に、みね子に頼らずに暮らしていくにはどうすればよいか、これからの谷田部家の生計について相談する。一方、テレビ局へ出前に来たみね子と秀俊は、偶然、世津子(菅野美穂)を見かける。実を連れ出してからは一度も会っていなかった世津子のことが、みね子は気になってしまう。

第22週 ツイッギーを探せ!
ミニスカート旋風が起こっていた1967年・夏。時子(佐久間由衣)は、ミニスカートが似合う女性を選ぶ「ツイッギーそっくりコンテスト」へ出場することに。三男(泉澤祐希)のためにも、早く結果を出したい時子。「絶対優勝する」という決意を伝えようと、みね子(有村架純)と一緒に、三男が働く米屋を訪れる。そこで初めてさおり(伊藤沙莉)と対面した時子は、さおりが「時子のファン」だとうそをついていたことを知る。三男をめぐって“三角関係”の時子とさおり。一歩も譲らない2人の大げんかが始まり、みね子もとばっちりを受けることに…。一方、由香(島崎遥香)は柏木堂で働き始める。鈴子(宮本信子)と省吾(佐々木蔵之介)に見つけてほしいようだが、柏木(三宅裕司)親子には「自分がいることは秘密」と念を押す。ある夜、久々にバー「月時計」に集まった、みね子、時子、早苗、由香。4人で積もる話をしていると、早苗(シシド・カフカ)が店外に見えた人影を追って、突然飛び出していってしまう。そのころ、あかね荘では、富(白石加代子)に異変が起きていた。電気もつけずに部屋にいた富に、愛子(和久井映見)が声をかけると、「胸騒ぎがする」と言う。

第23週 乙女たちに花束を
昔の恋人が亡くなったと知った富(白石加代子)は、1人で別れを告げに行こうとする。心配した鈴子(宮本信子)は、付き添ってやりたいと思うが、昼間に店を抜けるわけにもいかず迷っていた。そこへみね子(有村架純)が、ピンチヒッターとして由香(島崎遥香)を連れてくる。突然の再会に、どうしていいかわからない鈴子と省吾(佐々木蔵之介)。気を利かせたみね子がテキパキと指示を出し、由香と一緒にランチタイムのホールを回すことに。そのころ、世津子(菅野美穂)はスキャンダルが原因で窮地に立たされていた。自宅を記者に囲まれ、身動きが取れない世津子。何とか助けてあげたいみね子は、秀俊(磯村勇斗)に相談する。どうやって記者の目をそらし、こっそり連れ出そうかーー。考えた末に、とっておきの“秘策”を思いついた2人。ヤスハル(古舘佑太郎)も巻き込んで、“世津子救出大作戦”を決行する。作戦は無事に成功し、すずふり亭裏の広場に世津子を連れ帰ったみね子たち。店や商店街の人たちにどう切り出そうかと話し合っていると、突然辺り一帯が停電してしまう。真っ暗闇の中、世津子のことを何も知らない近所の人たちが、みんな広場に集まってくる。

第24週 真っ赤なハートを君に
世津子(菅野美穂)が、あかね荘の新しい住人になった。プロレス好きの愛子(和久井映見)と意気投合し、2人の笑い声がアパート中に響き渡るほど仲良くなる。ツイッギーコンテストの準備を進める時子(佐久間由衣)は、自分をどうアピールしたらよいか、悩んでいた。世津子のアドバイスは、男の人ではなく、「女の人が選ぶスター」が求められているというもの。みね子(有村架純)も、「時子らしく堂々として」とエールを送る。コンテスト前日、商店街や乙女寮の仲間、さらには由香(島崎遥香)やさおり(伊藤沙莉)も駆けつけて、「女性たちだけのリハーサル」が行われることに。ミニスカート姿の時子が、ステージに颯爽(さっそう)と現れると、集まった女性たちは大興奮!「時子はきっと優勝する!」とみんなが確信する。迎えた本番、三男(泉澤祐希)は会場で、時子の晴れ姿をじっと見つめていた…。数日後、みね子は鈴子(宮本信子)に任された“新しい制服”のデザインを探そうと、店で本を広げていた。そこに、同じく“新しいメニュー”を考えるため、秀俊(磯村勇斗)が顔を出す。それぞれの「宿題」にアイデアを求め合い、2人きりの時間を過ごすが…。

第25週 大好き
早苗(シシド・カフカ)に連れられ、バー「月時計」にやって来たみね子(有村架純)たち。「同じ部屋に住んで、本音で話したほうがいい」と、みね子と世津子(菅野美穂)に提案した早苗は、さらに「もうひとつ話がある」と切り出す。それは、早苗が“永遠の25歳”にこだわるきっかけとなった、秘密の恋の話だった。部屋に戻った世津子は、実(沢村一樹)と一緒に暮らしていた時間は、自分の中だけにしまっておきたいと、みね子に正直な思いを伝える。あかね坂では、休日の朝を裏天広場でくつろぐのが、すっかりブームとなっていた。秀俊(磯村勇斗)とランチに行くためオシャレして出てきたみね子は、世津子から「今日はヒデちゃんとデートだよね」と話を振られ、うろたえてしまう。早苗や愛子(和久井映見)にも「好きなんだね」と冷やかされ、鈴子(宮本信子)からも「そうなの?」と質問攻めにあう始末。そのとき秀俊は、みね子を迎えに裏天広場へ近づいて来ていて!? 一方、愛子は、“シェフ様への片思い”から一歩踏み出そうとしていた。2人きりのすずふり亭で、省吾(佐々木蔵之介)に、戦争で亡くした“今でもずっと好きな人”のことを話し始める。

最終週 グッバイ、ナミダクン
すずふり亭では、秀俊(磯村勇斗)と元治(やついいちろう)が考えた“新メニュー”の試食会が開かれる。みね子(有村架純)は一口食べて「これはいける!」と思ったが、合否を決めるのは料理長の省吾(佐々木蔵之介)。神妙な面持ちで試食する省吾の様子を、一同はかたずを飲んで見守る。そのころ三男(泉澤祐希)は、さおり(伊藤沙莉)から告白の返事を催促され、自分の気持ちをはっきり告げようとしていた。世津子(菅野美穂)が来てから半年がたったあかね荘では、お茶パーティーが開かれる。世津子は、みんなに話があると言い、仲良くしてくれたことへの感謝を伝える。別れの時が近づいているのを感じ、寂しくなるみね子。そんなとき、実(沢村一樹)から「見せたいものがある」とはがきが届く。秀俊にも相談し、急いで奥茨城に帰ることに。バス停まで迎えに来ていたちよ子(宮原 和)と進(髙橋 來)に、何が待っているのか尋ねるが、「ないしょ」だと言って教えてくれない。家に着くと、とびきりすてきな光景がみね子を待っていた!その夜、角谷家の高子(佐藤仁美)や助川家の人々が、谷田部家を訪ねてくる

キャスト

谷田部 みね子(有村架純)
谷田部 実  (沢村一樹)
谷田部 美代子(木村佳乃)
助川 君子  (羽田美智子)
角谷 きよ  (柴田理恵)
小祝 宗男  (峯田和伸)
助川 時子  (佐久間由衣)
角谷 三男  (泉澤祐希)
前田 秀俊  (磯村勇斗)
島谷 純一郎 (竹内涼真)
川本 世津子 (菅野美穂)
永井 愛子  (和久井映見)
牧野 省吾  (佐々木蔵之介)
柏木 一郎  (三宅裕司)
立花 富   (白石加代子)
谷田部 茂  (古谷一行)
牧野 鈴子  (宮本信子)

脚本・主題歌など

【作】岡田惠和
【音楽】宮川彬良
【主題歌】桑田佳祐「若い広場」
【語り】増田明美

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