ストーリー
専業主婦の有元光(内山理名)は、夫・大(永井大)と息子の3人暮らし。
ある日、過労で倒れた父・泰造(舘ひろし)の様子を見にいくと、医師からガンで余命4日と告げられる。
幼くして亡くなった兄の代わりに光を社長にしようと育ててきた泰造に反発、専業主婦となった光。病床の父を前にしても、自分の気持ちを素直に伝えられない。
しかし光は、町工場を守ろうとする父の思いを知り、ついに社長を継ぐと決意。その言葉を聞いて、泰造は息絶える。
社長になると宣言した光に次々試練がやってくる。
頼るつもりでいた夫は単身赴任で渡米。
光をお飾り社長として見る幹部社員の勝俣(竹中直人)や純三(柳沢慎吾)たちは、光がやることに猛反発。
取引先の銀行からは、女性と軽くあしらわれ、別の工場との合併を迫られる。
光にとって、町工場を守ることは、亡くなった父・泰造と交わした約束。
果たして、光は、町工場を立て直すことができるのか?
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各回のあらすじ
第1回「大嫌いなお父さん」
2004年、32才の専業主婦の有元光(内山理名)は自動車部品メーカーに勤める夫・大(永井大)と息子・航太の3人で名古屋郊外に暮らしていた。ある日、光の父で町工場の社長の泰造(舘ひろし)が突然倒れる。余命数日のガンだった。ショックを受ける母・百合子(市毛良枝)や職人の勝俣(竹中直人)・純三(柳沢慎吾)。光は会社存続のため重要書類や印鑑を探すが、光に社長を継がせる気がない泰造は、教えようとしない。
第2回「もみくちゃ主婦社長」
光(内山理名)は父・泰造(舘ひろし)が残した町工場を継ぐべきか迷っていた。会社は倒産寸前、一刻の猶予もないと経理担当の打越(忍成修吾)は結論を迫る。つきあいのある銀行員・長谷川(村上淳)や母・百合子(市毛良枝)は、夫の大(永井大)の社長就任を期待するが、大にアメリカへの異動の話が。必死で再建策を探す光。しかしリストラしか方法が見つからない。そんな中、職人の勝俣(竹中直人)と純三は、ある行動に出る。
第3回「昨日の友は今日の敵」
光(内山理名)が、ベテラン運転手・三枝(苅谷俊介)を含む5人をリストラしたことで会社は大騒ぎに。職人の勝俣(竹中直人)や純三(柳沢慎吾)は光のやり方に猛反発する。光は若い社員の一ノ瀬(吉村界人)たちのアイデアを元に、社内の改善を図ろうとするが、それが新たなアツレキを生む。アメリカへの異動が決まった夫・大(永井大)ともすれ違いが。そんな折、若手の川口(渡辺佑太朗)のミスで大量の不良品を作ってしまう。
第4回「折れない心」
光(内山理名)は銀行員の長谷川(村上淳)に会社の再建計画を伝え、その実現を約束する。しかし、頼りとする職人の勝俣(竹中直人)は、前社長の泰造(舘ひろし)を失った責任から退職を申し出る。勝俣の説得を試みる光だが、勝俣はかたくなに拒否する。一方母・百合子(市毛良枝)が体調を崩し、夫・大(永井大)のアメリカ赴任の日が迫ってくる。そんなある日、光は、泰造が生前やっていた中学校でのものづくり教室を頼まれて…
第5回「不都合なウワサ」
光(内山理名)が社長となって3年。大(永井大)がアメリカから帰ってきた。勝俣(竹中直人)や純三(柳沢慎吾)たちベテラン職人と若手の間にも連帯感が生まれ、会社は順調だ。光は設備の刷新を決意。銀行員の長谷川(村上淳)に4千万円の借り入れを相談するが拒否される。その後、経理の打越(忍成修吾)からダリア精機の可能性を知らされた長谷川は、光の相談にのるようになる。しかし、それが周囲の誤解を生むことになり…。
第6回「さよならダリア精機」
リーマンショックの波が瞬く間に押し寄せ、ダリア精機の受注は大幅に減る。大口客の名古屋オートモーティブから発注も断られ、ついに仕事が無くなる。社員に給与を払うため、光(内山理名)は、空き倉庫を貸し出すレンタル業を始めるが焼け石に水だった。融資を進めた長谷川(村上淳)の立場も銀行内で悪化し、異動させられてしまう。大(永井大)との別居も続いていた。そして追い込まれた光は、究極の選択を迫られる。
第7回[終] 「新しい明日」
ダリア精機を存続させるために起死回生の策をとった光(内山理名)。しかし、会社倒産の危機は刻々と迫っていた。望みを捨てず、奇跡を信じて行動するしかない状況の中、いよいよ最終的な決断を下す時がやってくる。果たして、光と仲間たちの運命は?亡くなる直前の父・泰造(舘ひろし)に約束した会社を続けるという光の決意は守られるのか?