ストーリー
今も世界各地で上演されているオペラの名作「蝶々夫人(マダムバタフライ)」。
土曜ドラマスペシャル『蝶々さん~最後の武士の娘~』では、世界で最も有名な日本人ヒロインとも言える、蝶々さんの人生を、新たによみがえらせます。明治初頭という時代に、「武士の娘」としての誇りを手放すことなく、人生を生きたひとりの女性・蝶々さん。新しい世の中を知ることの大切さを親から教わり、新世界・アメリカに夢を抱き、そして恋を知った蝶々さんの殉じた道とは・・・。昭和11年のオペラ「蝶々夫人」舞台の再現や、維新の長崎の色鮮やかな風情などを積極的に取り入れた壮大な歴史抒情詩のドラマを目指します。
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各回のあらすじ
前編明治初頭、蝶々(宮﨑あおい)は亡き父の遺志を受け継ぎ、祖母・みわ(藤村志保)と母・やえ(奥貫薫)の手で、新しい学問を学ぶとともに、武士の娘としての心構えも学んだ。しかし祖母と母はコレラで急死し、蝶々は長崎丸山の老舗「水月楼」の養子となる。幼なじみの伊作(伊藤淳史)とユリ(池脇千鶴)と再会を果たした。しかし女学校への進学を約束してくれた養母・マツ(戸田恵子)が急死し、蝶々は舞妓になる道を歩き始める。
後編舞妓となった蝶々(宮﨑あおい)はアメリカ海軍士官フランクリン(イーサン・ランドリー)と出会う。フランクリンの中に日本の武士に通じる心意気を感じた蝶々。2人は互いにひかれあい結婚するが、伊作(伊藤淳史)やお幸(余貴美子)の心配どおり、フランクリンにとってその結婚は滞在中だけ、かりそめの夫婦生活を過ごす「長崎式結婚」だった。しかし蝶々との暮らしの中でフランクリンは、蝶々に真実の愛を感じるようになる。