ドラマ10
「第二楽章」

初回放送

2013年4月16日(火)から放送[連続9回]
毎週火曜午後10時 総合

ストーリー

彼女たちはかつて親友でした。あるオーケストラのバイオリニストとして、一緒に夢を追い、そして争っていました。
やがて、一人は妊娠により戦線離脱。もう一人は花形ポジションを勝ち取り、今もオーケストラのコンサートマスターとして輝いています。
その時二人は音信不通に。
でも、16年の歳月を経て再会。そして気づいてしまうのです。

「彼女の夫となった人」をどんなに深く思っていたか。
「彼女の成功と栄光」がどんなにうらやましかったか。

二人の女性が紆余曲折を経て、あの友情は絆だったと気づく時、優しい第二楽章が人生を彩ります。
時に辛辣に、時に温かく、愛あるドラマ。

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各回のあらすじ

第1回「予感~フォルテ(強く)」
茉莉(羽田美智子)が一時帰国すると知った奈津美(板谷由夏)に、16年前の記憶がよみがえる。2人は、かつて同じオーケストラでソロの座を争った。親友だったのに、あの日から会っていない。奈津美は妊娠とともにバイオリンを捨てた。夫・一登(谷原章介)もそのとき、オーケストラを辞めた。今は幸せなのに、親友を失ったあの日の記憶に心が揺れる。そして思い出の曲とともに訪れた再会は、2人を再び親友に戻す。しかし…。

第2回「後悔~メゾピアノ(やや弱く)」
奈津美(板谷由夏)は、茉莉(羽田美智子)を家に招く。茉莉は、ふと二人きりになった一登(谷原章介)に、電話したことを明るくわびる。一度だけ、茉莉と一登はシカゴで会っていた。戸惑いながらも揺れる一登。茉莉は17年前、初めて会ったあの雨の日のことが忘れられない。たったひとつの後悔は、一登に自分の気持ちを伝えられなかったことだ。一登は、シカゴに戻る茉莉に思わず会いに行く。一登の口から出た言葉に、茉莉は…。

第3回「秘密~メゾフォルテ(やや強く)」
茉莉(羽田美智子)へ心を動かす一登(谷原章介)に娘・鈴奈(門脇麦)が気づく。心配な鈴奈は、どうしても奈津美(板谷由夏)と茉莉を比べる。鈴奈にとって茉莉は憧れの人物なのだ。そして、妻として母として、当たり前の生活の中にいる奈津美。一方の茉莉は、母・歌子(森山良子)が倒れて運ばれた病院で、駆けつけた一登の胸に飛び込む。同じころ、鈴奈の問いかけに奈津美は思いを告げ始める。それは…。

第4回「約束~ピアニッシモ(さらに弱く)」
奈津美(板谷由夏)は、自分の知らない間に茉莉(羽田美智子)と一登(谷原章介)が会っていたことを知る。そんな中、鈴奈(門脇麦)のバイオリンコンクール挑戦をめぐり、茉莉と奈津美は静かな口論となる。奈津美は複雑な思いをため込み、そんな不安は鈴奈に伝染する。そして、鈴奈は茉莉のところへ家出してしまう。守るもののため、一登と茉莉がそれぞれに決心をする一方で、奈津美は…。

第5回「記憶~クレッシェンド(だんだん強く)」
奈津美(板谷由夏)が、茉莉(羽田美智子)にだけ告げて家を出た。しかし、2人で旅行というウソはすぐにばれ、一登(谷原章介)らの知るところに。奈津美のいる場所に思い当たった茉莉は、会いに行く。湖畔で、もう一登のことが好きでなくなったという奈津美。2人は、16年間の思いをぶちまけ始める。
第6回「岐路~フェローチェ(荒々しく)」
茉莉(羽田美智子)は、妊娠していた。シカゴで別れた恋人には、そのことを告げるつもりはないと言う。そして「産まない」と奈津美(板谷由夏)に宣言する。最後のチャンスかもしれない、もうひとつの人生の選択肢を捨てようとする茉莉の漏らした心の内に、奈津美は、かける言葉を飲み込む。しかし茉莉はそんな奈津美の姿を、あるとき思い出して…。

第7回「告白~アダージョ(ゆるやかに)」
妊娠中の診察で、茉莉(羽田美智子)の胃に異常が発見された。奈津美(板谷由夏)に自分が胃がんであることを告げた茉莉は、一方で、落ち込みやすい奈津美を心配する。やはり、自分のことのようにショックを受けた奈津美は、妊娠もしている茉莉の世話にかかりっきりになる。しかし…。 

第8回「決心~フォルテピアノ(強くすぐに弱く)」
茉莉(羽田美智子)は、胃がんの手術を終え、出産準備に入った。奈津美(板谷由夏)をはじめ、周囲は茉莉の体をいたわり、気遣う。茉莉は感謝しながらも、いらだちを隠せない。バイオリンと生きていくと決めたはずが、違う道に進もうとしている自分に戸惑い、焦るあまり、奈津美の「その気持ちよくわかる」という言葉に、思わず声を荒げてしまう。なにかと世話を焼く雅也(田中圭)も、茉莉を放っておけず…。

最終回「誕生~カンタービレ(歌うように)」
シカゴへ旅立った茉莉(羽田美智子)が、再び奈津美(板谷由夏)の元へ帰ってきた。冬、茉莉のお腹がいよいよ大きくなり始めたころ、肝臓へのがんの転移が発見される。手術も難しく、抗がん剤治療で出産に備えることを奈津美と一登(谷原章介)は告げる。そして迎えた鈴奈(門脇麦)のコンクール当日、客席には鈴奈を見守る奈津美と一登の姿が。一方、茉莉は急な陣痛で病院へ向かい、そのまま帝王切開手術に臨む。そして…。

キャスト

白瀬茉莉(羽田美智子)
遠藤奈津美(板谷由夏)
遠藤一登(谷原章介)
遠藤鈴奈(門脇麦)
富永雅也(田中圭)

脚本・主題歌など

【作】
金子ありさ
【主題歌】
山下達郎
【音楽】
渡辺俊幸

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