土曜ドラマ
「フルスイング」

初回放送

2008年1月19日(土)から放送[連続6回]
毎週土曜午後9時 総合

ストーリー

「教える」ことに人生の全てを捧げた一人の男がいました。打撃コーチ高畠導宏さん。七つのプロ球団を渡り歩き、落合、イチロー、小久保、田口を始め、30人以上のタイトルホルダーを育てた名伯楽は、還暦間近で福岡の高校の教師になりました。

高畠さんは30年のコーチ人生で培った優れたコーチング力で、悩める思春期の子どもたちと現場の教師たちを大きく変えていきます。

自ら、悩み、迷い、葛藤する姿をさらけ出す素敵さ。高みから何かを教えるのではなく、「生きる力」を伝えようとする熱意。「俺だけの先生」「私だけの先生」と子どもたちに思わせる「好きにならずにいられない」教師の姿がそこにありました。

わずか1年でがんに倒れ、志半ばで逝去した新米教師「高さん」と、彼の思いを受け止め、成長していく子どもたちと教師たちの感動の実話をドラマ化します。

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各回のあらすじ

第1回「再びの、夢」
プロ野球の名打撃コーチ・高林導宏(高橋克実)は、福岡の高校で教育実習を受ける。58歳の新人に指導教諭の天童(里見浩太朗)や時任あや(吹石一恵)たちの反応は冷ややか。実習は上手くいかず、立ち往生の高林。しかし全く言葉を発しない生徒・森(久野雅弘)が心に残り、翌日から森に声をかけ始める。教育実習最後の日、黒板に「夢」と大きく書く高林。「夢」を持ち続ける事の大切さを熱く語る。その時、教室に奇跡のような瞬間が訪れる。

第2回「逃げない」
四月、59歳の新人教師・高林導宏(高橋克実)が誕生した。しかし、高林に授業という大きな壁が立ちふさがる。妻の路子(伊藤蘭)にもつい教師の難しさを愚痴ってしまう。あや(吹石一恵)が顧問を務める女子剣道部のエース田辺(徳永えり)が、練習中の怪我を隠して稽古を続け、大きな怪我になる。自分の不注意で、田辺を「壊してしまった」事に責任を感じ、子供を指導する自信を失ったあやに、高林は剣道の稽古を申し込む。

第3回「本気になる」
夏、高林(高橋克実)に野球部の監督話が急浮上し、鮫島教頭(本田博太郎)は現監督の阿部一球(萩原聖人)に、「この大会で結果が出なければ、退任」を言い渡す。高林と阿部の間に激しい衝突が起こる。「本気」で応援団を組織し、野球部の第二グランド用の土地探しに駆け回る高林。桜台高校は初の甲子園出場なるか?自分のために阿部を傷つけ悩む高林だったが、頑張る生徒たちの姿に、再び野球と向き合う「覚悟」を決める。
第4回「キャッチ」
九月、高林(高橋克実)とあや(吹石一恵)のクラスで、いじめ発生。なんと子供同士ではなく、英語の太田先生(塚本晋也)がターゲットだった。ベテラン教師天童(里見浩太朗)は太田の只ならぬ気配を見抜き、いち早く警告を発するが、結局太田は登校拒否になってしまう。そんな太田に高林は徹底的に寄り添い、立ち直らせる。いじめの中心にいた一人の帰国子女水沢(落合恭子)の心の悩みをキャッチした太田先生は、不思議な授業を思いつく。

第5回「先生のセンセイ」
十一月、サッカー進学で学校推薦が決まっていた佐伯(佐野和真)が部の後輩に暴力を振るう事件が起こる。殴った理由を語ろうとしない佐伯。進路指導担当の天童先生(里見浩太朗)は、無期停学の厳しい処分を下し、学校推薦は取り消しになる。天童を逆恨みした佐伯は荒れ狂い、彼の親は天童辞任を要求する運動を始める。天童の厳しい処分の裏にある、深い考えに気づいた高林(高橋克実)は、姿を見せない佐伯を探し、学校に連れ出す。

第6回「最後の授業」
卒業式も近い二月、初めて受け持った生徒たちを送り出す喜びと寂しさを噛み締めていた高林(高橋克実)に、運命のガン宣告が下る。妻の路子(伊藤蘭)らは、一刻も早い帰京と治療を薦めるが、高林には笑顔で卒業式に出席するという、生徒たちとの約束があった。病気を知り福岡までやって来た息子の公平(川口翔平)や、あや(吹石一恵)たちの励ましを受け、高林は闘病生活への決意を新たにする。高林の卒業生への贈り物、それは氣力をふりしぼった「最後の授業」だった。

キャスト

高林導宏(高橋克実)
高林路子(伊藤 蘭)
高林公平(川口翔平)
新垣一馬(小林克也)
鮫島あきら(本田博太郎)
天童誠一郎(里見浩太朗)
時任あや(吹石一恵)
太田三郎(塚本晋也)
阿部一球(萩原聖人)
若松 裕(斎藤 工)
徳田マキエ(大島蓉子)

脚本・主題歌など

【脚本】
森下 直
関えり香
さわだみきお
【原案】
門田隆将「甲子園への遺言~高畠導宏の生涯」
【主題歌】
夏川りみ「あの花のように」
【音楽】
おかもとだいすけ
【演出】
海辺潔
大橋守

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