時代劇シリーズ
「次郎長 背負い富士」

初回放送

2006年6月1日(木)から放送[連続10回]
毎週木曜午後8時 総合

ストーリー

強きをくじき弱きをたすける、男の中の男、庶民のヒーロー。ご存知清水の次郎長の、胸のすくような半生記。

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各回のあらすじ

第1回 「春の嵐」
清水の薪炭屋の次男坊として生まれた長五郎(子役・小清水一輝)は、幼いときに米屋を営む叔父夫婦のもとに養子に出される。しかし、血の気の多い長五郎は米屋になじまない。養母・ふな(烏丸せつこ)は長五郎(青年役・忍成修吾)をかわいがるあまり、関係が怪しくなる。18歳になった長五郎は、嫁・きわ(松尾れい子)を迎えて身を固めようとするが、養父が病死し、ふなは嫁に嫉妬(しっと)して家の中がますます険悪になる。

第2回 「涙の別れ」
次郎長(中村雅俊)は、イカサマ博打(ばくち)で親友の音吉(菊池均也)から大金を巻上げた平吉(肥後克広)の賭場に乗り込んでヤクザと乱闘になり、2人の男を殺してしまう。人殺しとなれば清水にはいられない。泣く泣く女房のきわ(松尾れい子)を離縁して、無宿人となる。次郎長は吉良の武一(有川博)の子分になり、3年間渡世人の修業を積むが、自分がてっきり殺したと思い込んでいた2人の男が生きていたことを知る。

第3回 「次郎長一家旗揚げ」
次郎長(中村雅俊)は、武一(有川博)から清水で一家を構えるよう勧められる。故郷に戻った次郎長は、離縁したきわ(松尾れい子)が再婚したと知り、堅気の生活への未練を捨てる。そして大親分同士のけんかの仲裁をして名を上げる。次郎長一家の旗揚げが行われ、次郎長は熊五郎(信太昌之)の妹・お蝶(田中美里)をめとる。政五郎(草刈正雄)が軍師役として加わり、ずっと次郎長を慕っていた石松(山本太郎)が子分になる。

第4回 「心意気」
実母のとよ(伊藤栄子)がひそかに次郎長(中村雅俊)に会い、一家のやりくりが大変だろうと、へそくり五十両を渡す。しばらく経ち、とよは亡くなるが、父・三右衛門(小林稔侍)は次郎長が葬儀に出ることを許さない。安政2年、関東で大地震が起き、江戸は大きな被害をこうむる。次郎長は家を総動員して清水の町人から米二百俵を集め、江戸に向かう。

第5回 「浮世双六」
次郎長(中村雅俊)は年老いた父の三右衛門(小林稔侍)としゅん巡の末に面会する。心の中ではいつも息子のことを案じていた親心を知り、三右衛門と和解する。江尻の熊五郎(信太昌之)の子分が祐典一家に殺され、次郎長は子分を引き連れて甲州に乗り込む。次郎長は穏便に話し合いで決着をつけようとするが、祐典一家の発砲から斬(き)り合いになり、祐典一家の3人が死ぬ。
第6回 「蝶に雪」
お尋ね者となった次郎長(中村雅俊)の一家は、名古屋の保下田の久六(天田益男)を頼るが、門前払いをくらう。しかたなく長兵衛(隈部洋平)の家に身を寄せる。お蝶(田中美里)は長旅で体調を壊し、次郎長の懸命の看病もむなしく、帰らぬ人となる。久六の密告で、長兵衛の家を捕手が包囲し、次郎長たちはかろうじて逃げるが、長兵衛が身代わりに捕らえられ、拷問のすえに殺される…。

第7回 「石松代参」
次郎長(中村雅俊)は2年ぶりに清水に戻って一家を再興し、金比羅さんに願いがかなったお礼参りを石松(山本太郎)に託す。石松は酒の上での失敗が多いので、道中での飲酒を次郎長は禁じる。お参りを無事に済ませ、遠州を通ったとき、都鳥兄弟(吉見一豊・関貴昭)が石松に強引に酒を飲ませ、石松が預かっていたお蝶(田中美里)の香典をだまし取る。取り返そうとした石松は一人で都鳥一家に立ち向かうが…。

第8回 「撃て、都鳥」
一家がフグ中毒になったことを次郎長(中村雅俊)は大げさに言いふらし、都鳥一家をおびき寄せて討ち果たす。お尋ね者となった次郎長たちは吉良に逃げ仁吉(安田顕)の家にかくまわれるが、奉行所の役人に捕縛される。次郎長は「勤王侍の逮捕に協力するなら釈放する」と言われ、これも方便と役人に従うふりをしてろうを出る。そして1年あまり関西を転々として駿河に戻る。次郎長はお蝶に生き写しの芸者・はな(田中美里)に会う。

第9回 「義理と人情」
次郎長(中村雅俊)一家と黒駒の勝蔵(大河内浩)とのいざこざが続いていた。折から、神戸の長吉(松井範雄)が安濃徳(岡田正典)に賭場を奪われ、吉良の仁吉(安田顕)を訪ねて、次郎長一家の加勢を頼む。安濃徳の背後には勝蔵がいる。安濃徳は、仁吉と所帯を持ったばかりの女房・きく(板谷由夏)の兄であり、仁吉は侠(きょう)客の義理と身内の人情との板挟みに悩んだ末、次郎長に助太刀を求める。

第10回 「荒神山の対決」<終>
次郎長(中村雅俊)一家は、伊勢の荒神山で安濃徳(岡田正典)の一家と全面対決し、仁吉(安田顕)をはじめ3人を失う。次郎長はこの戦果に激怒し、弔い合戦を各地の親分衆に呼びかける。次郎長は大勢の侠(きょう)客を引き連れて伊勢に乗り込み、安濃徳にわびを入れさせる。大政奉還後、次郎長は沿道警護役を引き受ける。黒駒の勝蔵(大河内浩)が官軍の一隊にまぎれて清水を通り過ぎようとし、次郎長一家に見つかる…。

キャスト

次郎長(中村雅俊)
お蝶/はな(田中美里)
大政(草刈正雄)
石松(山本太郎)
小政(水橋研二)
ふな(烏丸せつこ)
きわ(松尾れい子)
宏田和尚(神山 繁)
熊五郎(信太昌之)
三右衛門(小林稔侍)

脚本・主題歌など

【脚本】
ジェームス三木
【原作】
山本一力「背負い富士」
【主題歌】
華原朋美「あのさよならにさよならを」
【音楽】
桑原研郎
【演出】
富沢正幸

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