時代劇シリーズ
「新 はんなり菊太郎」

初回放送

2007年1月11日(木)から放送[連続8回]
毎週木曜午後8時 総合

ストーリー

江戸時代の京都を舞台に、正妻の子である弟に家督を譲るため生家を出奔した主人公・田村菊太郎が、公事宿・鯉屋( こいや) に居候しながら、奉行所同心となった弟を助け、事件を解決して行く。

本シリーズは、平成14、15年度に各6回ずつ放送され好評を得た。パート2のラストで菊太郎は「すぐ戻る」といって江戸に旅立ったが、戻るのに3年かかってしまったわけである。心優しい継母・政江や、菊太郎を待ち続けてきたお信も、さすがに腹に据えかねていたところに、江戸から菊太郎を追ってきたという正体不明の娘・お凛まで現れて、というシチュエーションから今回のシリーズは始まることになる…

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各回のあらすじ

第1回 「三年ぶりの京」
はんなり菊太郎(内藤剛志)が3年ぶりに京に戻ってきた。さっそく愛するお信(南果歩)を訪ねるが、3年の消息不明の身勝手に怒ったお信は姿を隠す。一方、菊太郎は父・次右衛門(宍戸錠)に料理屋の女との浮気の疑いありと聞かされ、この騒動に巻き込まれる。やがてこの料理屋が貧乏な公家の娘を、金持ちの妾(めかけ)に売り飛ばす商売をしていたことがわかり、菊太郎はこの娘のために、ひと肌脱ぐことになる。

第2回 「濡(ぬ)れ足袋の女」
菊太郎(内藤剛志)を追って江戸からお凛(星野真里)という娘が現れ、京の女性陣は態度を硬化、政江(香川京子)はお信(南果歩)に、当分姿を現すなと助言する。菊太郎はお信の長屋で、お志乃(池上季実子)という女を雨宿りさせるが、翌日死体で見つかる。その無念を晴らそうとする菊太郎は、お志乃が母であることを隠したまま面倒をみていた娘がいることを知る。娘を訪ねると、母への激しい憎しみをぶつけてくるが…。

第3回 「凄(すご)い男」
公事宿・鯉屋を奈良の宮大工・四郎右衛門(伊吹吾郎)が訪れ、譜代大名の彦根井伊家が理由もなく京屋敷の普請を取り消してきたと訴える。義憤を感じた源十郎(渡辺徹)はこの依頼を受け、菊太郎(内藤剛志)は四郎右衛門の護衛役につく。菊太郎たちを狙う輩(やから)の不穏な影もちらつく中、源十郎らの働きで利権独占をたくらむ者たちがあぶり出される。かくて訴えは和解となるが、その落としどころで菊太郎の機転がさえる。

第4回 「黒猫の婆(ばば)」
黒猫を抱いた老婆・お里(淡路恵子)は古着商のご隠居で、菊太郎(内藤剛志)にごう慢な態度だが、娘夫婦からのいじめに耐え切れず家を飛び出した。公事にすべきと周囲は勧めるが、菊太郎は家族同士で公事争いをすることに懸念を持つ。娘との話し合いの場を持たせるが、完全な物別れ。どうやらお里の厳しいしつけにも問題があったらしい。古着屋に盗品故売の騒動が起きる中、菊太郎は親娘の心をなんとか解きほぐそうと奔走する。

第5回 「怪談・冬の蛍」
菊太郎(内藤剛志)がある幽霊騒ぎに巻き込まれる。料理屋の主人・清太郎(吹越満)が1年前に死んだ女房の幽霊に悩まされており、妻の死にかかわっている疑いがあるというのだ。調べてみると、悪いうわさは根も葉もないものだったが、おびえる清太郎の叫びを聞いた者がおり、その表情には暗い影もある。菊太郎は、この騒動が、清太郎をねたむ奉公人たちのたくらみであったことをつきとめると共に、おびえる清太郎の本心に迫る。

第6回 「秘密」
鯉屋に来て、やっかいごとを金で解決してほしい迫る豪商の娘・お琴(浅見れいな)には、誰にも言えぬ秘密があった。実はお琴は、貧しい竹かご売りで身重の娘・おまさと同日の出生で、産婆の悪意で取り違えて育てられ、それを材料に産婆からゆすられていたのだ。事情を知った菊太郎(内藤剛志)は、産婆の恐喝はやめさせるが、真実を明らかにするかどうかはお琴に託す。お琴がその決心をしたとき、菊太郎は奇策に出て…。

第7回 「大黒様飛んだ」
京に冬の嵐が吹き、お信(南果歩)の働く料理屋に黒い箱に入った大黒天の絵が飛び込む。それを聞いたお多佳(東ちづる)は、菊太郎(内藤剛志)に、絵の持ち主を探させようとする。持ち主は遊び人の米蔵(遠藤憲一)であることが判るが、絵はいらないと言う。しかし、狙いはこの件が吉兆としてうわさとなった後に、改めて多額の礼金をせしめることだった。それを見破った菊太郎は、その機知に感心しながらも、米蔵と対決する。

第8回 「おかえり菊さん」<終>
お凛(星野真里)が2人のならず者に連れ去られる。すご腕の浪人者・源内(福本清三)もついていて、お信(南果歩)まで捕らわれる。菊太郎(内藤剛志)たちの懸命の捜索が始まる。事件の背後には、お凛の実家と大阪の両替商との間の対立があり、2人の命が危ないことがわかる。間一髪のところで菊太郎たちが駆けつけ、2人を救出し、菊太郎と源内の息詰まる対決が始まる。

キャスト

田村菊太郎(内藤剛志)
お信(南 果歩)
鯉屋源十郎(渡辺 徹)
多佳(東ちづる)
田村銕蔵(石本興司)
奈々(星奈優里)
お凛(星野真里)
田村次右衛門(宍戸 錠)
政江(香川京子)

脚本・主題歌など

【脚本】
森脇京子
【原作】
澤田ふじ子
【音楽】
寺嶋民哉
【演出】
高橋練

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