ドラマスペシャル
「大阪ラブ&ソウル この国で生きること」

初回放送

2010年11月6日(土)放送
午後9時  総合

ストーリー

大阪・生野区生まれの在日コリアン三世の金田哲浩(永山絢斗)は大学の法学部4年生。父・暉雄(岸部一徳)は苦労の末、鶴橋で焼肉店を成功させているが、そんな父の期待に反発し、哲浩はバンドでブルースハープの演奏に明け暮れている。2010年5月、父の還暦祝いパーティー席上で、哲浩は突然「結婚する」と宣言する。寝耳に水の暉雄は激怒し大喧嘩が始まる。もめる父子に、祖母・順慈(新屋英子)が一族の秘密を明かす。実は、韓国・済州島でおきた歴史的事件「四・三事件」(1948年)を逃れて日本に来たために、金田家は一度も祖国に帰ることがなかったのだと。順慈は「結婚を決めるのはお前の勝手やけど、その前に一度祖国を見てきたらええ」と哲浩を諭す。
 哲浩の恋人ネイチーティン(ダバンサイヘイン)は、祖国ミャンマーで民主化運動に身を投じ、24歳のとき日本に逃亡。今は難民認定申請中の身だ。バイト先の居酒屋で会ってすぐに、哲浩は彼女の純粋な魂に魅かれたのだ。だが、「家族に祝ってもらえへん結婚は結婚とは言えへん」と、プロポーズ以来ネイチーの態度はどこかよそよそしい。難民認定がなかなか下りない状況の中で、日本を離れなければならない可能性もあって、ネイチーは結婚に踏み切れないでいたのだ。そんな彼女の苦しい気持ちをどうすることもできないまま、哲浩の渡韓の日は迫っていた。
済州島に渡った哲浩と暉雄は、親戚たちから大歓迎を受ける。しかし、酒席で酔った親戚に、「辛い時代に自分たちだけ日本に逃げた」と言われたことで、暉雄は激しく落ち込む。翌日、祖父母の故郷を訪れた二人に、一族の長老が、済州島が遭遇した悲惨な虐殺事件「四・三事件」について語る。自分の親たちが体験した凄惨な事実に大きな衝撃を受けた暉雄は、じっと海を見つめ泣き崩れる。その姿に哲浩は父の熱い""魂""を見るのだった。
哲浩と暉雄は、帰路をフェリーに変更する。それは、かつて一世たちや恋人のネイチーが「生きる場所」を求めて日本に渡ってきた航路だった。船上で暉雄は「好きな女といっしょになって、世界のどこにでも住めばええ」と、哲浩の結婚を許す。だがその直後、ショッキングな知らせが入る。ネイチーが入国管理局に収容されたというのだ。大阪港に着くと、哲浩はすぐにネイチーの元に走った。力の限り走った。“愛”と“魂”を込めて、再びプロポーズするために……もう哲浩に迷いはなかった。

キャスト

金田哲浩(永山絢斗)
ネイチーティン(ダバンサイヘイン)
金田暉雄(岸部一徳)
金田貞子(三林京子)
朴 順慈(新屋英子)
金田正夫(小市慢太郎)
金田宏美(吉井有子)
安田雅恵(南 果歩)
浜田嘉雄(石倉三郎)
北村 守(阿南健治)
金 承斗(ユ・スンチョル)
金 收鐘(ハ・ジェヨン)
金 秀蓮(ホン・アルム)
若き日の朴 順慈(笛木優子)
若き日の金 喜斗(チェ・ゼウ)

脚本・主題歌など

【作】
林 海象
【音楽】
村松崇継
【演出】
安達もじり

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