ドラマDモードシリーズ
「喪服のランデヴー」

初回放送

2000年8月15日(火)から[連続5回]
毎週火曜午後11時  総合

ストーリー

結婚直前に恋人を殺された一人の若者が、恋人の命日に一人また一人と殺人を犯していく。彼を追う若き刑事は、警察という組織の中で自分の信念を失うことなく生きていくための闘いをくり広げる。
そして若者から恋人を奪った犯人たち。
かつて学生運動に身を投じた彼らも30年という歳月の中で体制側に立ち、自己の保身のための闘いをくり広げてきた。
その犯人たちに挑む二人の若者が見つけたものとは.....

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各回のあらすじ

第1回「凶手」
毎晩8時に宝良駅前のガス灯の下で待ち合わせ、幸せな時をすごしていた路木悟史(藤木直人)と飯田聖美(麻生久美子)。
しかし、結婚を目前にした5月31日、聖美は薬草を採りに山へ行った帰りに飲酒運転でハンドルを誤った車に轢かれてしまう。
車に乗っていたのはゼネコン社長・長谷部(塩見三省)、県会議員の尾花(岸部一徳)宝良署長の植村(寺田農)そして弁護士の季里子(吉田日出子)ら4人。
彼らはかつて、反体制を唱え、学内闘争に身を置いていたが、現在は逆に地位と名誉、愛する妻子を持っていた。
彼らは、自らの社会的地位を失う事を恐れてまだ命を救えることが出来たかもしれない聖美を山中に埋めてしまう。
月日が経ちガス灯の下から悟史の姿が消え、人々の記憶から聖美の轢き逃げ・死体遺棄事件が忘れ去られた頃、ゼネコン社長の長谷部の最愛の妻が風呂場で溺死しているのが発見される。
悲しみに明け暮れる長谷部。そしてあやしく響く悟史の心の声...
『どんな気持ちか、分かったろう...』

第2回「愛死」
長谷部の妻が謎の死を遂げてから1年後、県議会議員の尾花は三期連続の当選を果たしたが愛人で、彼の選挙活動を支えて来た秘書・千夏(山本未来)から
関係の解消を切り出された。
どうやら千夏に若い恋人ができたらしい。
尾花(岸部一徳)は今の地位を捨ててでも、と千夏のマンションに行くが千夏は何者かによって殺されていた。
千夏の死の、第一発見者である自分に容疑がかかるのを恐れ、尾花は妻(山口美也子)に助けを求める。
妻は何くわぬ顔で夫のアリバイを証明するが、尾花は千夏の男に脅され、妻にも最終的に裏切られて自殺してしまう。
尾花を巡る一連の女たちの裏には...
聖美の死、5月31日の偶然、そして署長を含む4人との関係に宝良署の若い刑事大柴総太(吉岡秀隆)は疑問を持ち始めていた。

第3回「闘争」
宝良署の刑事・大柴総太(吉岡秀隆)は飯田聖美(麻生久美子)の死亡事件を再び調べ始め、定年退職した先輩の刑事・挽地圭一郎(坂本長利)に聖美を殺したのが4人で恋人だった路木悟史(藤木直人)が、復讐で彼らの『愛する者』の命を奪っているという仮説を話す。
そして、次の標的は宝良署の署長である植村昇平(寺田農)の番になる。
警察署長の植村にとって『聖美殺し』は認めるわけにはいかない。
総太は植村を巧みに尋問し、家族とは別に盲目の一人娘(宮崎優子)がいることを知った。
総太は彼女の命が危険にさらされている事を知っている。
彼女を守ろうとするが、今度は総太が逆に植村に出し抜かれてしまう。
そして、植村の娘の命は..。

第4回「接近」
路木悟史(藤木直人)の恋人・飯田聖美(麻生久美子)を殺した四人の復讐相手のうちの残る一人、弁護士・辰岡季里子の一人娘・由海(麻生久美子・二役)は恋人の映一(長塚圭史)からプロポーズを受け、結婚に向けて幸せな毎日をすごしていた。
悟史(藤木直人)は「大城博司」と名乗り、由海のフィアンセ・映一に近づくことで由海と知り合い、映一を押しのけ、強引に由海に迫ってゆく...
一方、季里子は長谷部・尾花・植村ら仲間三人の『愛する者』が殺された経緯から、娘の由海に新たに近づく男がいないか執拗に探る。
ところが季里子の警告とは裏腹に、由海は本気で「大城博司」こと路木悟史に惹かれ始めていた。
宝良署の刑事・大柴総太(吉岡秀隆)は辰岡由海の身辺を探り、尾行して遂に悟史に遭遇、接触することに成功する。
が、悟史との接触の際、不覚にも総太は拳銃を悟史に奪われてしまう。
しかし、悟史は...
第5回「告別」
河原で季里子(吉田日出子)と長谷部(塩見三省)が会っている。
30年前の話しをしていた。長谷部は季里子にある小さな紙袋を渡す。
由海(麻生由美子)は総太(吉岡秀隆)たちから大城博司と名乗る男の本当の姿を知らされる。
その男の名は路木悟史(藤木直人)で季里子ら4人に恋人・飯田聖美を殺されて以来、復讐の鬼と化した男だということ。
そうと知りながらも由海は悟史に会いたいという気持ちを抑えきれない。
そして婚約者の映一(長塚圭史)から悟史の携帯電話の番号を聞きだし海岸で再会し、一夜を過ごす。
朝を迎え、枕元で少年のような表情で眠る悟史の口から「聖美....」という寝言を聞き、
悟史の心の中に死んだ恋人の 存在があることを知り、複雑な気持ちの中、由海は総太ら警察の「悟史を生かして逮捕する」ための計画に手を貸すことを決める。
5月31日、遂に最後の復讐の日を迎える。
雨の降る中、警察はガス灯近くの学習塾で悟史を逮捕するために待機していた。
総太はなんとしても路木悟史を生きることで罪を償わせたかった。
由海もまた、悟史に殺される危険を知りながらも彼を自首させたいと願っていた。
ガス灯の下で聖美に扮した由海が待つなか、約束の8時になり、電車から降りてきた人混みの中から悟史が現れる。
「待っててくれたんだね...」近づく悟史、が、そのとき悟史は異変に気づく。
「違う、聖美じゃない!」戸惑う悟史は、右ポケットを探る。
「確保!」待機していた刑事たちが飛び出す。総太も舌打ちをしながら、真っ先に飛び出していた。
そのとき、由海に向けられつつあった殺意が止まった。
「由海?」つぶやく悟史。
由海は喜びのあまり傘を手放し、悟史の胸に飛び込もうとしたそのとき、 一発の銃声が世界を凍らせた。
倒れる悟史の後ろから、拳銃を構えた季里子が現れる。
倒れている悟史に、季里子ははさらに銃弾を打ち込む。
由海に抱えられながら、もうろうとした悟史は由海に話しかける。
「ありがとう、待っててくれて」 「もう俺を待っちゃだめだよ」と言い残し、絶命した。
右手に握られていたのは由海の写真だった。 ほぼ同じ頃、病院では植村(寺田農)の心音が停止した。
「8時7分でした。」医師が臨終を告げる。
役目を全て終えたような面もちで、長谷部は廊下に出て、公衆電話をから電話をかける。
「もしもし、警察ですかお話ししたいことがあります。」
死んだ悟史の、壊れていた腕時計が動き始め、8時1分を指す。
数年後の5月31日、夜8時にガス灯の下で待つ女性を、総太は見ていた。
由海である。そこに「ママ!」の声が...。男の子の姿。「やっぱりここだった。」由海が言う。
「だってパパの命日だもん。パパとママが一年に一度、デートする日だもん」
「じゃあ、七夕様と一緒だね」笑いながら由海「ほんとね!」
保育園の先生に「さようなら」と挨拶をして、手をつないでガス灯の下を後にする二人。
総太は二人の背中を見送り、その場を去った..。
「雨の降る日も、雪の降る日も、月の照る夜も、照らぬ夜も...
その町のガス灯は、 闘いに疲れた人々を優しく見守っているという...」

キャスト

路木悟史(藤木直人)
大柴総太(吉岡秀隆)
飯田聖美/辰岡由海(麻生久美子)
辰岡季里子(吉田日出子)
植村昇平(寺田 農)
尾花初男(岸部一徳)
長谷部紀久(塩見三省)

脚本・主題歌など

【脚本】
野沢 尚
【原作】
コーネル・ウールリッチ
【音楽】
東儀秀樹
【演出】
渡邊孝好

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