時代劇シリーズ
「転がしお銀」

初回放送

2003年10月10日(金)から放送[連続9回]
毎週金曜午後9時15分  総合

ストーリー

時代は文政10年(1827)の頃。奥州・高代藩(架空)の元家老・山岡網右衛門(伊東四朗)は、家督を嫡男・孝左衛門に譲り楽隠居のはずだった。しかし江戸詰の孝左衛門が、部下の不始末の責任を取らされ切腹、家は断絶、住むところも無く毎日悲嘆に暮れていた。

毎日、イジイジと暮らす父の姿を見て娘の菊(田中美里)は、「人生前向きに転がっていないとお終いだよ」と兄の切腹の原因となった武士を捜し、仇を討つために父と江戸へ出ることを決意。菊もまた兄のことが原因で嫁ぎ先から離縁されていたのだった。

町人に姿を変え、名前も八十吉、銀と変えた二人が住み着いたのは江戸・深川の妖怪が出ると噂の長屋。お銀は、長屋に住む美貌の青年・宗太郎(武田真治)に一目惚れ。しかし、この宗太郎、病弱な母・房(結城美栄子)を抱えている割には優雅に生活、何やら得たいが知れない。同じ長屋の辰巳芸者・梅弥(風吹ジュン)といい仲であるが、周りには知られていない。また、長屋の大家の一人息子・初市郎(小泉孝太郎)が、これまたお銀に一目惚れ。自慢の息子をたぶらかされたと思った長屋の大家で油問屋の女将・安(池内淳子)は、お銀を目の敵にする。そして、八十吉は、江戸の町で仇の情報収集をするため、廻り髪結いの勘助(伊東貴明)に弟子入りする。
お銀と八十吉の生活が始まった。普通の暮らしの裏で二人は必死に仇を追い求める。

ある日、長屋で事件が起こる。“豆腐小僧”という名の妖怪が現れ、長屋の住人が襲われたのだ。この事件で宗太郎が大活躍するのだが、それには裏があった。
そして、この事件をきっかけに、お銀と八十吉が追い求める男の正体が次第に明らかになっていく―。

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各回のあらすじ

第1回「転がる人生苔(こけ)生えぬ」
元奥州高代藩家老・山岡網右衛門(伊東四朗)の息子・孝左右衛門は、部下の不始末の責任を取り切腹させられ、お家も断絶となってしまう。網右衛門と娘のお菊(田中美里)親娘(おやこ)は「お銀・八十吉」と名を変え、町人になり兄の仇を討つべく江戸へと出る。二人が落ち着いた先は深川の蛤町、妖怪が出るという伝兵衛長屋。大家の油屋伝兵衛、女将のお安をはじめ、長屋の住人達は愛すべき人たちだった。そしてお銀は長屋に住む浪人・宗太郎に一目惚れしてしまう。

第2回「恋仇(がたき)は辰巳の芸者」
お銀(田中美里)が惚れた宗太郎は、同じ長屋に住む辰巳芸者の梅弥(風吹ジュン)と良い仲であった。一方、伝兵衛とお安の一人息子・初市郎(小泉孝太郎)は、お銀をひと目見て好きになってしまう。伝兵衛が密かに思いを寄せている梅弥、そして息子が惚れるお銀。二人はお安の目の敵になってしまう。八十吉は梅弥の弟・廻り髪結いの勘助(伊東貴明)の弟子になり、仇の情報を集めようとする。そんな折、花売りの留造(山本晋也)と鬼拳の力(井岡弘樹)が妖怪・豆腐小僧に襲われた。

第3回「地蔵の辻で お雪が消えた」
宗太郎は病弱な母・房の我が儘に、かなり苦労している様子。そんな宗太郎が気がかりなお銀。そんな中、天狗が大工一平の女房・お花を襲い大騒ぎ。そして元相撲取り・恐山霊五郎の一人娘・雪が消える。もしや神隠しと長屋中が騒然となる…。

第4回「宗太郎の正体 梅弥の本性」
宗太郎が妖怪騒ぎを起こしたのは、母の介護のストレスを晴らすためだった。自然と気持ちが接近するお銀と宗太郎。宗太郎の告白を盗み聞きし、二人の間を嫉妬した梅弥は、妖怪騒ぎの証拠を長屋の住人に暴露する。宗太郎は窮地に立つ…。

第5回「宗太郎に狐がついた!」
梅弥の策謀で「妖怪騒ぎは宗太郎の仕業だ」と噂が立ち、宗太郎は窮地に追い込まれる。お銀と八十吉は、宗太郎に狐がついたことにして、彼を助けようとする。また、八十吉とお銀は広之進の情報を得るため高代藩江戸屋敷を探ろうとするが、逆に屋敷の工藤に疑惑を持たれる…。
第6回「もてない男のたくらみ」
高代藩の侍がお銀と八十吉を訪ね、過去の事件を蒸し返すなと申し入れる。二人はますます事件には裏があったのだと確信を深める。そして、広之進が惚れた女郎の名前が「おゆう」であると分かる。一方、お銀に惚れた初市郎のため、父の伝兵衛はお銀をカッパに襲わせ、それを初市郎が助けるという企みを思いつく…。

第7回「見つけたり!隠し妻」
母親・房が亡くなり茫然自失の宗太郎。長屋は総出で葬式の準備。こんな状況でも、お銀と梅弥は女の戦い。そんなおり、恐山が「怪しい侍二人が長屋のことを聞き出そうとしていた」と知らせる。それを聞いた宗太郎は、通夜の席から忽然と姿を消す…。

第8回「女郎はすべてを知っていた」
八十吉とお銀はおゆうの家で宗太郎を発見、自分たちの正体を明かす。八十吉は宗太郎の胸元に剣を突きつけるが、宗太郎は「母を墓に納めたら、斬られるからそれまで待ってくれ」と頼む。一方、高代藩江戸屋敷は、お銀と八十吉を斬るため、さらに強力な刺客を送り込む…。

第9回「転がり続けりゃ苔生えぬ」
宗太郎が仇敵・小林広之進だと知ったとき、お銀の恋は終わった。そして息子・孝左衛門が真犯人だと判った八十吉の落胆も大きかった。高代藩江戸屋敷の刺客が三人に向けられる。長屋が力を合わせ、妖怪作戦で刺客を撃退しようとする…。

キャスト

お銀(田中美里)
井上宗太郎(武田真治)
土佐屋伝兵衛(三遊亭金馬)
初市郎(小泉孝太郎)
勘助(伊東貴明)
お房(結城美栄子)
一平(石倉三郎)
お花(片桐はいり)
留造(山本晋也)
鬼拳の力(井岡弘樹)
恐山霊五郎(舞の海)
お雪(梶原ひかり)
梅弥(風吹ジュン)
お安(池内淳子)
八十吉(伊東四朗)

脚本・主題歌など

【作】
内館牧子
【主題歌】
「忍冬(すいかずら)」 
唄:坂本冬美 作詞:内館牧子 作曲:平尾昌晃 編曲:若草恵
【演出】
富沢正幸

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