ストーリー
曇りなき日が、世を正す。
BSプレミアムの目玉企画として、NHKが昭和の名作時代劇『大岡越前』を復活!
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各回のあらすじ
第1回「名奉行誕生」
伊勢山田奉行だった大岡忠相(東山紀之)は、村を悩ます紀伊藩の水盗人の代わりに、紀伊藩主、後の徳川吉宗(平岳大)を殺生禁断の法を破った罪で捕らえる。それまでの奉行は、吉宗の素行の悪さに目をつぶっていたが、忠相は友人のらん方医・榊原伊織(勝村政信)とともに吉宗を病人扱いとし、罪を認めさせながら放逐する策をとった。それから数年の歳月がたち、吉宗は将軍となる。江戸城へ呼び出された忠相の運命は?
第2回「叱られた将軍様」
将軍・徳川吉宗(平岳大)が城を抜け出し、江戸の町へ。捜索に乗り出す忠相(東山紀之)らを尻目に、鋳物職人・彦兵衛(左とん平)と懇意になり、そばがきを振る舞われる。そこへ借金取りが乗り込んでくるが、吉宗が追い払う。彦兵衛の窮状を知った吉宗は、そばがき代として十両を渡す。吉宗が城へ戻ったその夜、近くに住む大だなの主が殺され、十両が奪われる事件が起きる。下手人として捕らわれたのは、彦兵衛だった。
第3回「白洲に咲いた母子草」
ある大店の子息に婚礼の話が持ち上がった。嫁は貧乏長屋に住むおとみ(小芝風花)。その母・おしん(萬田久子)も大店への同居を勧められるが、それを拒否。仲人を頼まれた同心の村上源次郎(高橋長英)は、おしんを説得しようとするが、逆にある事実を打ち明けられる。実はおとみは実の子ではないというのだ。これを機に生みの親を探して欲しいと頼まれる源次郎。大岡忠相(東山紀之)らの助けもあり、実の親を探し出したが…。
第4回「さらわれた花嫁」
将軍・吉宗(平岳大)はたか狩りの帰りに、忠相(東山紀之)の許婚(いいなずけ)雪絵(国仲涼子)を見初め、大奥へと連れ去ってしまう。城へあがり、雪絵を取り戻そうとする忠相。一夜明け、吉宗と接見した忠相は、雪絵が自らの許婚であることを告げ、たとえ大奥で一夜を過ごしたとしても、自分は雪絵を信じると言い切る。雪絵は懐剣をしのばせ、自分の身を守っていた。絆の深さに感じ入った吉宗は今すぐ祝言を挙げろと言い出す。
第5回「お奉行様の荒療治」
新設された養生所に平吉(徳井優)という男が訪ねてくる。伊織(勝村政信)は、平吉が労がいであると見抜くがそれきり男は訪ねてこなくなる。伊織は忠相(東山紀之)に捜索を依頼する。実は、平吉は居酒屋たぬき・三次(近藤芳正)の幼なじみで、二人はひょんなことから再会、捜索も落着したかに思えた。平吉はお家断絶となった旗本の奥様・浪江(京野ことみ)の世話をして暮らしていたがこのお家騒動には大きな陰謀が隠されていた
第6回「名裁き三方一両損」
大工の佐吉(荒川良々)が三両の入った財布を拾い、落とし主の元次(岡田義徳)に届けたが、元次は一度落とした金は要らないという。江戸っ子同士の妙な意地の張り合いに、こちらも意地っ張りなけんかをしていた忠高(津川雅彦)と源次郎(高橋長英)も絡み、事態は混乱するばかり。挙句には忠高とその妻・妙(松原智恵子)との離縁の話にまでなり、困り果てた周りの人々は、お白洲で決着をつけようと忠相(東山紀之)に依頼する。
第7回「螢火の四千両」
大名旗本などから盗みを働く義賊・五郎蔵(西岡徳馬)が捕まった。忠相らは、盗まれた御用金の在処を追うが、五郎蔵は口を割らず、見つからない。ある長屋に住む少年・与吉は、そんな五郎蔵に憧れていた。五郎蔵が処刑される時、彼は誇り高く死んでゆくことを望んだ。しかし、忠相は五郎蔵に「無様に死んでくれ」と願い出る。与吉が自分の子だと知った五郎蔵は、忠相の願いを聞き入れ、盗んだ御用金の在処も示して処刑される。
第8回「噂の女」
南町奉行所に、忠相(東山紀之)の浮気の噂が立つ。真相を確かめる為に、忠相を尾行し、飲み屋の女中・おもん(井上和香)との密会の現場を見てしまう奉行所の面々。事態は母・妙(松原智恵子)や妻・雪絵(国仲涼子)も知るところとなる。しかし、忠相は、その飲み屋の二階で企てられていた盗人集団の会合の件を内偵していたのであった。忠相の疑いは晴れ、盗人たちも捕まったが、おもんは報われぬ恋に心を痛めていたのであった。
第9回「将軍を狙った男」
大工の伊平(田村亮)が、吉宗(平岳大)を殺害しようとする事件が起きた。伊平は、無礼打ちされた息子の敵を討とうとしたのだ。忠相(東山紀之)らが調べたところ、息子を斬ったのは豪華な身なりをした侍で、ある直参旗本の存在が浮上してきた。実は、酔った旗本が女性に絡んでいるところを助けようとして、無礼打ちになったということが判明した。しかし、旗本は奉行所の管轄外。手出し無用の権力に対し忠相の正義の剣がうなる。