BS時代劇
「大岡越前2」

初回放送

2014年10月3日から放送[連続10回]
毎週金曜 午後8時 BSプレミアム

ストーリー

名優・加藤剛が約30年の長きにわたって演じ続けた国民的ヒーロー・大岡越前守忠相を、今もっとも脂がのりきった俳優・東山紀之が引き継ぎ、去年テレビによみがえった「大岡越前」。今秋、待望の第2シリーズとして放送されるBS時代劇「大岡越前2」でも、時の将軍・徳川吉宗や蘭方医・榊原伊織などおなじみの面々が登場。また、今回新たに書き下ろされたエピソードを交えながら、忠相が江戸の庶民の幸せを守るため、懸命に働く姿を描いていく。

「正義」「人情」「涙」「アクション」、そして「笑い」――。この5つがバランスよく絡み、物語を小気味よく進めていくのが〈大岡越前〉の特徴。南町奉行所に持ち込まれる、さまざまな事件や難題に対し、忠相は悪にはめっぽう厳しく、しかし人には優しいまなざしを向けながら丁寧に吟味していく。時には人情の機微に心を傾け、事件の裏に隠された人生の悲しみや苦しみに寄り添いながら……。ラストに登場する、おなじみ!奉行所のお白洲での“大岡裁き”は、まさにカタルシス。見る者の心を明るく、清く、優しく癒やしてくれるはずだ。

日本が生んだ痛快娯楽時代劇の新作「大岡越前2」。“東山”忠相の凛々しい活躍を、ぜひご堪能あれ。

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各回のあらすじ

第1回「町火消し誕生」
木造家屋が密集する江戸の町では火事が大きな問題となっていた。大岡忠相(東山紀之)は将軍・吉宗(平岳大)に命じられて「町火消」の編成を模索する。それまでは旗本が管轄する「定火消」が火消しを受け持っていたが、旗本の威を借り傍若無人に振る舞う定火消は問題を抱えていた。それまで火消しの手伝いをしていたとび職人たちを中心に、より組織化され訓練された町火消を作り上げようとした忠相だったが定火消たちの妨害が入る。

第2回「狙われた越前」
このところ急に評判を上げた一膳飯屋「ふたば」は、実は「山背の伊佐治」(高知東生)率いる盗人集団の隠れ家だった。伊佐治の一味・お鈴(宮本真希)は、忠相(東山紀之)を敵と狙っていた。忠相が伊勢山田奉行だった頃、弟の太一を忠相に殺されたと伊佐治に聞かされていたのだ。「ふたば」を怪しいとにらんだ忠相は捜索に乗り出すが、途中、お鈴に斬りかかられる。…実は太一は伊佐治に殺されていて、お鈴はだまされていたのだ

第3回「父、白洲に座す」
大工の留吉(松崎悠希)が、忠高(津川雅彦)邸の屋根の修理にやってきた。が、屋根に穴を開けたまま2~3日たってもやってこない。忠高が留吉を訪ねると、留吉は家賃を滞納して大家(寺田農)に道具箱を取り上げられていた。忠高が立替えたが、800文足りないと、大家は道具箱を返さない。怒った忠高は大家を殴ってしまう。それが訴えられ、白洲に引きずり出される忠高。息子・忠相(東山紀之)の裁きを受けることになるが…。

第4回「しじみ売りの少年」
雪絵(国仲涼子)や三次(近藤芳正)も懇意にしているしじみ売りの八神郁太郎(鈴木福)。その父・直介(中村靖日)が人殺しの疑いで捕まった。父の無罪を信じ健気に待つ郁太郎は、やがて自分で父の潔白を証明しようと動き始める。その途中、この事件の黒幕で直介の友人・松田金吾(石橋保)に捕われてしまう。郁太郎を助け出し、真相に迫った忠相(東山紀之)は、お白洲で金吾を裁き、八神親子の絆を今一度確かめさせるのだった。

第5回「名裁き餅騒動」
江戸で評判の「幾代餅」。その販売権をめぐって、新規の椿屋と元祖の三好屋がしのぎを削っている。その争いは瓦版屋の扱うところとなり、江戸の風紀を乱すまでに発展してしまう。椿屋夫婦に幾代餅の販売を進めたのは、お忍びで町に出ていた吉宗(平岳大)であった。それも関係して、吉宗は忠相(東山紀之)に事態の収束を促す。自分が元祖と訴え出た三好屋と訴えられた椿屋。どちらも平等に裁くために忠相が考え出した秘策とは…

第6回「手鎖(てぐさり)御用旅」
若手同心・片瀬堅太郎(加藤頼)は、大岡忠相(東山紀之)の命を受け、甲州石和から江戸まで文吉という罪人を護送することになった。ある金貸しに傷を負わせ、金子十両を盗んだ罪であったが、この罪には裏があると忠相はにらんでいた。文吉は無宿者であったが、性根の悪い人間ではないことを道中に知ることとなる堅太郎。実は文吉は、昔世話になった奉公先のお嬢様が苦界に身をやつしているのを助けるために罪を犯したのだった。

第7回「つきまとい」
雪絵(国仲涼子)の独身時代の友人・香織(大路恵美)は、現在は商家に嫁いでいる。二人は久しぶりに再会するが、雪絵は香織の様子がおかしいことに気づく。実は、香織は昔一度だけ関係を持った男に付きまとわれていた。その男は大店の息子で、母親から極端に甘やかされて育っており、香織の弱みに付け込んで無理やり関係を持ったことで香織を苦しめていたのだ。雪絵は忠相(東山紀之)に相談できないまま、香織を救おうとするが。

第8回「雨の夜の辻斬(つじぎ)り」
南町奉行所の面々は、ここのところ連続して発生している辻斬りの下手人を追っていた。ある夜、同心たちは探索中に辻斬りに出くわすが、取り逃がしてしまう。そのときの目撃者、浪人の宮野辺誠四郎(野久保直樹)とともに、さらに見回りを続ける一同。やがて忠相(東山紀之)は、辻斬りが必ず雨の夜に起きていることに気づく。宮野辺との縁から忠高(津川雅彦)も辻斬りに巻き込まれそうになったとき…忠相の剣がうなる。

第9回「嘘つき婆さんの涙」
おはま(中村玉緒)は、ケチなスリで生計を立てているが、不思議と憎めない人物で、とりわけ養生所の医師・榊原伊織(勝村政信)は、何かと面倒を見ていた。ある日、遠い昔におはまが大阪に置いてきた息子(星田英利)が出世して、江戸にやってくるという。おはまは、息子への手紙で、自分は現在大店のご隠居となっていると嘘を言っていた。嘘を隠そうと焦るおはまは、期せずして悪党たちの片棒を担ぐことになってしまう。

第10回「天下の大喧嘩」
尾張の大名・徳川宗春(渡辺大)は、吉宗(平岳大)への対抗心から、江戸の町で狼藉を働いていた。そんな中、宗春は、大岡忠相(東山紀之)の失脚を狙って、父の忠高(津川雅彦)を挑発し、刀を抜かせようとするが、反対に自分の刀で自らを傷つけてしまう。そのことが江戸城内でも大問題となり、将軍家と尾張家は一触即発という事態にまで発展する。解決の為に、忠相は、命をかけて尾張家屋敷へと乗り込んでゆく。

キャスト

大岡忠相(東山紀之)
榊原伊織(勝村政信)
徳川吉宗(平岳大)
雪絵(国仲涼子)
妙(松原智恵子)
大岡忠高(津川雅彦)
猿の三次(近藤芳正)

脚本・主題歌など

【脚本】
大西信行
【音楽】
山下毅雄、小笠原肇

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