土曜ドラマ
「再生の町」

初回放送

2009年8月29日(土)から放送[連続5回]
毎週土曜午後9時  総合

ストーリー

大学卒業以来勤めてきた横浜の老舗デパートが買収され、職を失った主人公・高岡駿馬、40歳。母の介護という事情もあって、故郷・大阪府なみはや市に妻・樹と共に戻り、亡き父が勤めていた市役所に再就職を果たす。平穏な第二の人生が送れると思っていた矢先の2007年3月。市の財政危機が発覚し、水元市長が急遽立ち上げた「財政再建プロジェクトチーム(PT)」の一員として、駿馬は召集される。民間企業での経験に白羽の矢が立ったのだ。

プロジェクトチームリーダーは定年間際の職員・間宮哲夫。かつて駿馬の父の部下だった男だ。メンバーは他に、財政課課長の桂木、保険収納課で現場一筋の女性職員・田村、エリート若手職員の橋本、そして民間経営コンサルタントの光野。わずか4か月という期間で“一律15%の予算削減”を目指す、PTメンバー6人の怒涛の日々が始まる。

削減対象は、市民の希望が託されているニュータウン計画などの都市計画事業、低所得層の生活を支援する市営住宅事業、さらには福祉、医療、教育といった「聖域」にまで及ぶ。市営住宅に住み貧困にあえぐ少女、仕事がなくて国民健康保険料が払えない一人親方、老老介護に苦しむ認知症老人などとの出会いを通じて、駿馬は切迫した現状と向き合い逡巡しながらも必死に「極限の削減案」を作成しようと奮闘していく。

財政再建案の作成に取り組む中で、駿馬は、10年前に父が町の財政状況の行く末を憂い、一度は再建案をまとめながら、“なみはやのドン”こと市議会議員・権藤と前市長の圧力で潰された事実を知る。父が平穏無事に仕事をしていただけでなく、死ぬ間際まで町のために闘っていたことに、駿馬は強い衝撃を受ける。一方、前市長の実子として「負の遺産」を一身に背負うことになった水元市長は、内心では改革の必要を感じつつも、父の代からの恩義もあって権藤の反発を止められず、苦悩の日々が続いていた。

1か月後、ついにPTによる財政再建に向けた試案が完成。間宮と駿馬は水元市長を説得し、その試案をもとにした公開部局折衝を実施し、民意を問う。町の長年の悲願であったニュータウン事業の全面凍結、市民病院の経営縮小など大幅な削減プランが世に公開され、市民の反発がPTに押し寄せる。ニュータウン事業絡みで利権を得ていた権藤からも痛烈な逆襲を食らう。

そんななか、リーダーの間宮が病に倒れ戦線離脱し、PTは一気に危機に陥る。PTメンバーに自分を選んだ間宮と亡き父の果たせなかった思いを背負い、駿馬は自らリーダーとしてPTを引っ張っていく決意を固める。果たして、「町の再生」に向けて一歩踏み出すことができるのか?駿馬たちPTメンバーは最終案をもって水元市長に決断を迫り、町の命運を賭けた最後の公開部局折衝に臨む…。

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各回のあらすじ

第1回「非情」
大学卒業以来勤め上げた横浜のしにせデパートが買収され、故郷の大阪府なみはや市に戻ってきた高岡駿馬(筒井道隆)。亡き父が勤めていた市役所に中途採用されるが、転職1か月にして市の財政破たんが発覚。水元市長(吉田栄作)は「財政再建プロジェクトチーム(PT)」の発足を宣言する。駿馬はリーダーの間宮哲夫(岸部一徳)ら5人のメンバーとPTに参加。4か月で“一律15%の予算削減”を目指す、究極の仕事が始まる。

第2回「敵」
財政削減を模索する高岡駿馬(筒井道隆)たちの仕事は、さまざまな方面からの抵抗を受けて困難を極める。駿馬は区画整理予定地を調査するなかで、新たにニュータウンを開発するより、市民の今の生活を守ることが重要ではないかと思いはじめる。だが、10年前に当時の財政課課長だった父が作った、ニュータウン計画凍結案は、推進派の前市長と市議会議長・権藤(近藤正臣)によってつぶされていた。

第3回「覚悟」
10年前に父の改革案をつぶしたのが今回のリーダー・間宮(岸部一徳)と知った高岡駿馬(筒井道隆)。間宮の真意を計りかねるが、駿馬は改革案提出に向けて福祉分野の削減検討に入る。田村(南果歩)から見せられたかつての改革案には、命がけで市民の生活を守る父の覚悟が記されていた。一方で、ニュータウン計画に疑問を感じ始めた水元市長(吉田栄作)は、議長・権藤(近藤正臣)から尊敬していた父の汚職を知らされ苦悩する。

第4回「責任」
間宮(岸部一徳)はニュータウン計画凍結を指示し、チームの財政改革案は完成した。だが公約破りの試案に水元市長(吉田栄作)が難色を示し、結論は公開部局折衝後へ持ち越される。各分野での折衝が困難を極める中、ニュータウン凍結を議論する日がやってくる。権藤(近藤正臣)ら推進派議員のどう喝に対し、反論に立ち上がった間宮だったが、突然倒れてしまう。高岡駿馬(筒井道隆)は後を引き受けリーダーになることを決意する。

第5回<終>「希望」
倒れた間宮(岸部一徳)の代わりにチームのリーダーを志願した高岡駿馬(筒井道隆)は、「縦割りと前例主義を廃し、市民に開かれた新しい行政への転換」を訴えるが、権藤(近藤正臣)は「ニュータウンこそが希望だ」と反論する。水元市長(吉田栄作)は市民の前で父親の汚職を告白、チームの試案支持を表明する。権藤は時代の移り変わりを悟って去り、ついに財政改革案が議会を通過し、成立する。

キャスト

高岡駿馬(筒井道隆)
間宮哲夫(岸部一徳)
桂木宏之(段田安則)
田村聡子(南果歩)
光野一志(矢島健一)
橋本健太(久保山知洋)
水元幸彦(吉田栄作)
権藤武雄(近藤正臣)
高岡樹(牧瀬里穂)
高岡さわこ(岩本多代)
森村孝明(桂 吉弥)
森村直美(小西美帆)
畑中正行(阿南健治)
永沢 真(山西 惇)
滝川真由美(水崎綾女)
高岡優馬(森川 航)
檜山治子(斉藤とも子)
長野裕泰(上杉祥三)
高岡春馬(中原丈雄)
水元幸太郎(佐川満男)
大川辰雄(石倉三郎)
高砂一郎(石田太郎)
三枝千津子(宮下順子)
江本志郎(長門裕之)

脚本・主題歌など

【作】
菱田信也
山本雄史(第4回 共同執筆)

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