土曜時代劇
「咲くやこの花」

初回放送

2010年1月9日(土)から放送[連続10回]
毎週土曜午後7時30分 総合

ストーリー

百人一首が大好きで、地味に目立たず生きようとしていたはずのヒロイン・こい(成海璃子)が「大江戸かるた腕競べ」で勝ち進み、江戸中の注目の的となっていき、さらには仇討ちを志す浪人・由良(平岡祐太)との初恋を経験する中で、人間として成長していく大江戸青春グラフィティー。愛、友情、親子愛、師弟愛、全ての泣き笑いをぎっしり盛り込んだ、感動の30分!成海さん、平岡さんとも時代劇初出演!

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各回のあらすじ

第1回「めぐりあひて」こい(成海璃子)は、深川の漬物屋の一人娘。自然と人目をひいてしまうのが悩みで、目立たず暮らそうと日々頑張っている。ある日、江戸じゅうの娘が競い合う「百人一首かるた腕くらべ」の開催が決定した。気乗りしないこいだが、百人一首にかける情熱を知る師匠・はな(松坂慶子)から参加を勧められる。そんなとき、初詣でで出会った浪人(平岡祐太)と再会し、「必死で何かを求めたことのない、志のない顔だ」と言われてしまう。
第2回「君がため」先日出会った浪人(平岡祐太)が裏長屋に住んでいることを知り、心穏やかでないこい(成海璃子)は、百人一首かるた腕競べへの参加を執ように勧める母・そめ(余貴美子)と言い争いになる。一方、はな先生(松坂慶子)は、門田伯耆守(寺田農)による大奥への推挙を断り、こいに学んだことを生かしてほしいと語る。その思いに応え、浪人・由良のためかるた腕競べへの参加を決めたこいは、由良と打ち解け、ほのかな恋心が芽生える。
第3回「嘆きつつ」百人一首腕競べ出場を決めたこい(成海璃子)に対し、闘志を燃やすしの(寺田有希)。しのに意地悪を言われ、くじけそうになるこいだったが、由良(平岡祐太)の励ましで大会予選で勝ち残る。由良への恋心を意識するこいだが、由良がこいを応援する本当の理由が、仇(あだ)討ちのためだと知り絶望する。そんなこいに、はな(松坂慶子)は「結ばれることだけが恋ではなく、自分自身と出会えたらそれも恋の実りだ」と諭す。
第4回「嵐吹く」迷いを捨てたこい(成海璃子)は、百人一首腕競べで勝ち続ける。大会はいよいよ、しの(寺田有希)と深川一を競うまでに進むが、思わぬ事件が。こいを百敷屋の跡取りの順軒(内田滋)が見初めたことで、玉のこしを喜ぶそめ(余貴美子)とこいが言い争いになった果てに、こいが家出してしまう。由良(平岡祐太)のもとに飛び込んだこいは、切ない恋心を打ち明ける。由良は一瞬、心が揺らぐが、「二度と来るな」とこいを突き放す。
第5回「来ぬ人を」失恋したこい(成海璃子)は、それでも由良(平岡祐太)への思いを捨てない。「武士と町人では生きる目的が違う」と諭すはな(松坂慶子)に「必死に戦う姿を見せ、由良に生き方を考え直してもらいたい」と語るこい。一方、信助(佐野史郎)は娘・しの(寺田有希)を思うあまり、こいに勝ちを譲るように頼む。しかし、こいはその話を断り、こいとしのの深川決勝戦は、こいが勝利する。そしてこいは、はなが深川を離れることを知る。

第6回「来ぬ人を」はな(松坂慶子)が深川を出るという。驚くこい(成海璃子)に、はなは若いころにあきらめた恋の話を語って聞かせる。必死に恋するこいを見て、自分の恋のゆくえを確かめたくなったと語るはな。一方、由良(平岡祐太)の存在を知った門田(寺田農)は、由良に刺客を放つが撃退されてしまう。由良が襲われたと知ってかけつけたこいに、ほほえむ由良。そしてはなが旅立つ日、こいははなに百人一首かるたの勝負を挑むのだが…。
第7回「みをつくしても」刺客のために長屋に戻れなくなった由良(平岡祐太)。こい(成海璃子)は由良を嵐雪堂にかくまう。我が身を恥じる由良に、こいは「側に居てくれるだけでいい」と強く言い切る。一方、初恋の人を訪ねたはな(松坂慶子)は、その人がすでに亡くなっていたことを知る。しかし、学問を通して生涯心が通じ合っていたことに気づき涙する。そして、こいは「むすめふさほせ」という、はなの残した謎の言葉の意味に気づく。
第8回「恋ぞつもりて」百人一首腕競べ本戦、こい(成海璃子)は圧倒的大差で勝利する。一方、そめ(余貴美子)と信助(佐野史郎)が過去の誤解から仲たがいしていたと知る。「思いはその時、すぐに伝えなければ」と感じたこいは、由良(平岡祐太)に「仇(あだ)討ちをやめ、ともに生きてほしい」と告げる。だが由良は、こいが幼き日に拾って大切にしていたかるたが、父のかたきが門田(寺田農)であることを示す証拠だと気づき、仇討ちの意志を固める。
第9回「今日を限りの」由良(平岡祐太)のかたきが門田(寺田農)だと知ったこい(成海璃子)は、あだ討ちして死ぬ気の由良を止めるため、御前試合に勝って将軍に門田を裁いてもらうと約束する。こいの気持ちを察したそめ(余貴美子)は、城に同行する後見人役を由良に譲る。御前試合に臨んだこいの前に現れたのは、はな(松坂慶子)だった。門田の推挙で大奥入りしたはなは、幅広い学問を大奥で教える代償として、御前試合に出ることになったのだ。
第10回<終>「今は春辺と」

キャスト

こい(成海璃子)
深堂由良(平岡祐太)
そめ(余貴美子)
しの(寺田有希)
順軒(内田 滋)
門田伯耆守稲葉(寺田 農)
百敷屋徳兵衛(大和田伸也)
信助(佐野史郎)
佐生はな(松坂慶子)

脚本・主題歌など

【脚本】
藤本有紀
【主題歌】
「また逢いたい」(作詞・作曲・唄 初音)
【音楽】
河野 伸
【演出】
佐藤峰世
富沢正幸
佐々木善春
【語り】
中村梅雀

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