ストーリー
桐野夏生さん原作「魂萌え!」のドラマ化です。夫は外で働き、妻は家を守る。そんな生活をあたりまえとして生きてきた50代の専業主婦が、夫の急死をきっかけに世間にみちみちた矛盾にさらされ、それに立ち向かうすべを身につけていきます。
- もっと読む
-
各回のあらすじ
第1回 「混乱」
関口敏子(高畑淳子)は50代の専業主婦。夫・隆之(大和田伸也)が心臓麻痺で急死し、10年もアメリカで音信不通だった息子・彰之(山本太郎)が妻(猫背椿)や子供を連れて戻ってくる。初七日、隆之の携帯にかかった電話から、隆之には10年来の愛人・昭子(高橋惠子)がいたことが発覚。
敏子は昭子と直に会い対決する。
一方彰之は、これを機に日本に戻り敏子と同居したいと言い始め、娘・美保(酒井美紀)は遺産を兄に乗っ取られると言い合いを始める。
第2回 「水底の光」
家を出た敏子は女性専用のカプセルホテルに泊まることになる。そこの風呂場で宮里(麻生美代子)という老婆から彼女の壮絶な人生を聞かされ その代金として1万円を支払う。自宅に戻った敏子は息子・彰之や美保に遺産はわけず同居もしないと宣言する。今井に誘われ昭子の蕎麦屋を訪れた敏子は、隆之が500万円を昭子に贈与していたことを知り驚愕。慰めてくれた隆之の友人・塚本(村井国夫)と一夜を共にする。
第3回 「風よ、吹け!」<終>
敏子(高畑淳子)は亡夫のゴルフ会員権を取り戻しに昭子(高橋惠子)の店へ。一輪挿しを投げ割り感情を爆発させる。
彰之(山本太郎)の妻・由佳里(猫背椿)は秘かに敏子に100万円を借りアメリカへ。遺産分割に同意した彰之はそれを追う。美保(酒井美紀)もマモル(杉浦太陽)との結婚を決める。昭子から一輪挿しの請求書が届くが、昭子は取り戻しに関口家へ。敏子はお互いに死んだ隆之のことを違う形で恋していたのだと悟る。