ストーリー
昭和37年。
瀬戸内海に面した広島県備後市。
運送会社で働くヤスは、待望の長男アキラが誕生し、人生最高の喜びに浸っていた。
しかし、その幸せは、妻、美佐子の事故死という突然の悲劇によって打ち砕かれてしまう。
ヤスは、残された自慢の息子アキラを、ゲンコツと涙で、不器用ながらもまっすぐに育てていく。
それは、幼くして父親に捨てられた哀しみと美佐子を亡くした後悔を乗り越えていく闘いでもあった。
「親は子を育て、子は親を育てる」、お互いを思いやる確かな絆―――。
2012年、新しき年の始まりに、日本人の原点をもう一度確かめる作品。
直木賞作家・重松清氏の、感動のシングルファーザー物語です。
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各回のあらすじ
前編昭和37年の広島。トラック運転手・ヤス(堤真一)は、妻・美佐子(西田尚美)との間に待望の息子が誕生し幸せの絶頂にいた。息子はアキラと名付けられ、ヤスの幼馴染のたえ子(小泉今日子)や照雲(古田新太)たちからもかわいがられていた。しかし不運な事故で美佐子が急逝。ヤスは、幼いアキラを男手一つで育てていく過酷な運命を背負うことになる。原作は「流星ワゴン」「ビタミンF」などの重松清。前後編各73分の2本立。
後編重松清原作ドラマの後編。妻を不慮の事故で失ったトラック運転手のヤス(堤真一)は、男手一つで息子・アキラ(池松壮亮)を育ててきた。しかし高校3年生になったアキラは、広島を離れ、東京の大学に進学したいと言いだす。ずっと一緒に暮らしたかったヤスは猛反対。2人のことを案じた、たえ子(小泉今日子)たちは、アキラをいったん照雲(古田新太)の寺へ預けることにする。荒れたヤスは酒浸りになり、職場で倒れてしまう。