話題の気象予報士が真実を語る!?
気象キャスター・斉田季実治さん

気象予報士として活躍するほか、気象に関する本を出版するなど幅広く活躍中の気象キャスター・斉田季実治さん。ハロウィーンにカボチャの被り物をしたり、写真集オファーのうわさがあったりなどとなにかと話題の斉田さんに、その真相やお仕事の裏側を聞いちゃいました!

―まずは、3月28日(月)から「ニュースウオッチ9」の気象情報を担当していますが、改めて意気込みをお聞かせください。

 通常の気象情報は2分〜2分半くらいですが、「ニュースウオッチ9」は4分半もあります。それだけ詳しい気象情報や役立つ防災情報をお伝えすることができますが、飽きさせないための工夫が必要だと思っています。ツイッターも活用し、視聴者の皆さんのご意見もいただきながら進化し続ける気象情報にしていきますので、ぜひご覧ください。


―お天気お兄さんを目指したきっかけはなんですか?

 父親の転勤で、子どものころから一都一道二府四県と全国あちこちに住んでいたのですが、降雪量の多い場所もあれば台風がひどい場所もありと、地域によって天候がまったく違ったんです。それで気象というものに興味を持ちました。大学を出てからは報道記者として働いていたのですが、体感したのはやはりどこの現場でも天気は密接に関わっているということ。大学在学中に気象予報士の資格は取得していたので、思い切って気象一本で行ってみよう!と実家のある福岡の気象会社へ入ることに決めたんです。


―1日のスケジュールを教えてください。

 午後3時に出社し、3時半からは気象キャスターみんなで資料を元に解析した資料をプレゼンします。時間帯や曜日によりますが、参加するキャスターは一番多いと8人くらいで、私はそのまとめ役みたいなことをしています。これが終わって、放送の構成を考えるのが午後4時くらいです。それからは夜の8時まで天気予報の原稿を書いたりメイクをしたりしますが、その間にも実況を確認して予測とのズレを修正します。気象庁の発表は、午前5時と午前11時と午後5時の3回。夜は基本的に発表がないため、遅い時間を担当すればするほど、刻々と変わる状況を自分で把握する必要があるんですね。だから実際にはテレビに出ているときより、資料解析などの下準備、原稿執筆、修正のズレなど、裏側の仕事が忙しいです。ニュースウオッチ9では取材で外に出かけたり、屋外から中継で気象情報をお伝えすることも考えています。


―ハロウィーンのときのカボチャなど、小道具はいつ作っているんですか?

 小道具は裏側の仕事の合間に作っています。電車で考えて、通勤途中に100円ショップなどに寄って材料を仕入れて自作するんですが、スタッフの方にお願いすることもあります。ハロウィーンのときのカボチャのかぶり物は、段ボールを切り抜いたり色紙を貼ったりして作ってもらったので、制作費用はほぼ0円です。恵方巻きのときは節分の前日だったためお店に切っていない太巻きがなくて……特注で作ってくださいとお店の方にお願いしました。へんなやつだと思われたでしょうね(笑)。


―これまでのむちゃぶりで記憶に残っているものはありますか?

 はじまりは、たしかカレーの日なんですね。その日突然「斉田さんはカレー好きですか」と振られ、とっさに「月曜日に食べました」と答えて気象情報をスタートしたんです。そのあと「カレーが好きかっていう質問に答えてない、いいんだろうか」と考えながら番組を進めていたことを覚えています。それと、放送中はツイッターを見ながら話しているのですが、そこに「大雪VS松岡修造」というのが来たときには吹き出しそうになりました。修造さんが勝ってるイメージが出てきちゃって(笑)。

―ところで写真集のオファーがあるとお聞きしましたが、出版のご予定は?

 マツコ・デラックスさんが「写真集を」とおっしゃってくださる前からオファーはあったんですが、40歳のおっさんなので無理です、と逃げています(笑)。写真とテレビはやっぱりちょっと違いますよ。テレビでは画面を見て伝えたいことを話していますが、写真は撮られるのも慣れていませんし……「笑って」と言われても、うまくできないんですよね。

―これまでのキャリアの中で一番印象に残っているのは?

 やはり東日本大震災です。あの日は電車が止まって来られなくなったキャスターなどもいましたので、その日の夜から次の日の昼前まで、ずっと臨時の放送を担当していました。その日は雪も降っていて、雪や気温など現地の状況を心配しながら、1時間ごとにスタジオに行っていましたね。

―今後の目標や夢などはありますか?

 東日本大震災での経験を通して思ったことは、地震や津波、火山など、防災全体を伝えられるような人材が実はいないのでは、ということでした。天気に関しては、気象を研究する学者とは別に天気を予想して伝える気象予報士がいますが、地震や火山に関しては伝えるプロフェッショナルがいない。だからこそ、私がそうなりたいと思いました。そしてなにより、災害を未然に防ぐために役立つ気象情報や防災情報は、毎日習慣的に見ていただくことが大切です。そのためにも、より多くの方の目に止まりやすいよう、小道具や小ネタなどのエンターテインメントを積極的に取り入れていきたいと考えています。

―最後に、「ニュースウオッチ9」で、春ちゃんとの“ハルハルコンビ”として、どのように絡んでいこうと思いますか?

 先輩の言うことは絶対だと思いますので、春ちゃんの希望はすべてかなえるつもりです。“ハルハルコンビ”でお伝えする新コーナー「教えて!斉田さん」では気象に関する質問にお答えします。#haruharu_tenki をつけてツイートでお寄せ下さい。

プロフィール

斉田季実治(さいた・きみはる)
斉田季実治(さいた・きみはる)
1975年10月3日生まれ、熊本県出身。報道記者として、悲惨な自然災害の現場を数多く取材。北海道から九州にかけて一都一道二府四県に住んだ経験を活かし、気象情報を解説。著書に『いのちを守る気象情報』『知識ゼロからの異常気象入門』など。平成18年からNHK気象キャスターに。

みんなからの質問!

♥ メガネをかけるとき、かけていないとき。使い分けの基準は?
もともとコンタクトでしたが、深夜放送のときにメガネで出演。ツイッターなどで反響があったので、最近はメガネのほうが多いくらい。「受信寮の人々」でメガネだということもありますし。
♥ 晴れの日と雨の日、どちらが好き?
晴れの日。一つ前の駅で降りて、歩いて出社することも。
♥ 元ラガーマンということですが、今は何かスポーツはしていますか
「ジャケットのボタンが飛びそう」などのご指摘もありますので、新年度はジョギングと水泳で体を絞ります。
♥ 春ちゃんの仲間たち。一番好みなのは誰?
ここは春ちゃんと答えるべきですよね。乾燥さんに似ていると言われて、愛着があります。
♥ お酒は飲みますか?好きなお酒の種類は?
お酒は飲みます。なんでも飲みます。
♥ 必須の持ち物は?
折り畳み傘。常にカバンに入っています。
♥ NHKの食堂で一番お気に入りのメニューは?
カレーいろいろ。チキン南蛮もよく食べます。

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