お栄 (葛飾応為)役 宮﨑あおいさん

特集ドラマ「眩(くらら)~北斎の娘~」

天才画家・北斎を陰で支えつつ、自らも絵師として傑作を残した北斎の娘・お栄。彼女の半生を描くドラマが、9月18日(月・祝)夜7:30から総合テレビで放送されます。

お栄を演じるのは、宮﨑あおいさん。役柄や共演者について、絵師として練習したことについても伺いました!

――“お栄”について教えてください!

言葉遣いが、粋な “べらんめえ口調” なんです。これまで私は、はかなかったり芯はあっても物静かな女性を演じることが多かったのですが、お栄は、あぐらをかいたり足癖が悪かったり。でもそこが不思議としっくりくるというか、演じていてとても楽しかったです。


――「感情が揺さぶられた役」だったそうですが、具体的にどのシーンでそうなったのですか?

北斎(長塚京三)の最後の絵が出来上がったシーンは、素直に感情があふれました。このシーンは台本に泣くとも書かれていなかったですし、私自身も泣くと思っていなかったのですが、長塚さんの表情を見ていたら涙があふれてしまいました。

しかもドラマの撮影って、いろいろな角度から撮影するため何回か同じシーンを演じなければならないのですが、何度やっても同じところで涙があふれるんです。そんな、“やろうと思ってもみなかったこと”がたくさん生まれる役でした。



――そんな北斎役の長塚さん、そしてお栄が密かに思いを寄せる絵師・渓斎英泉(けいさい えいせん)役の松田龍平さんとは何度も共演していますよね。

長塚さんは、大河ドラマ「篤姫」(2008年)で親子役を演じさせていただきました。そのときから“大切な父上様”だったので、すんなりと役に思いが乗りました。違うことといえば、「篤姫」のときはチャーミングで優しい“父上”でしたが、北斎はお栄にとってはとても大きな“親父殿”。長塚さんとは、今回また違ったカタチの親子役を演じることで、これまでよりもっと絆が深まったと思っています。

龍平くんもこれまでたくさんご一緒する機会がありましたが、いまだにつかみどころがない不思議な方だなと感じます(笑)。いつも“ゆる~っと”されていて余裕を感じる人なので、私も変な気負いもなくなりますし余裕が生まれる感じがするので、一緒にお芝居をしていてもおもしろいなあと感じます。



――絵師を演じるうえで筆絵の指導を受けたとお聞きしました。

絵を描くことはもともと好きで、細いペンで細かい絵を描いていたんです。でも筆で描いた経験はなかったので、持ち方から教えていただきました。いざやってみるとすごく楽しくて、没頭しましたね。最初は竹の節の描き方を教わって家に帰っても描いてみたり。撮影中も筆と紙を置いてくださっていたので、自由に描くことができました。

それから、お栄は“色と影”を大事にしていたので、色をぼかす技術も教えていただきました。そして絹に描く作品も多く、絹に描く練習もしました。



――やはり筆で描くのは難しいものですか?

子どものころは習字の授業も苦手な方でしたし、筆って線が太くなったり細くなったり自分の思うようにできないんですよね(笑)。撮影では細い筆を使うことが多かったのですが、腕も固定できないし、不安定なまま線を引くというだけでも難しかったです。

撮影に入る前に、北斎やお栄の絵を見させていただく機会がありました。筆絵の勉強していたからこそ、そのすごさを身をもって感じることができましたし、とても貴重な体験をさせていただいたと思っています。


――約1か月間の撮影の様子はいかがでしたか?

絵を描く練習をしているときに、私がお栄さんならこうするだろうと、わざとあぐらをかいたり、立膝をしたりして絵を描いていたんです。それを見たスタッフさんが、「その座り方をするならパッチ(足首まであるももひきのようなもの)を履かせないと」と考えてくださって、“さらしを巻いてパッチを履いた”お栄の衣装が決まっていったそうです。それを聞いたときは、改めてみんなで作っているんだなという気持ちになりました。

それから、監督ともお栄について話し合うことも多く、監督のぽろっと発した一言に、新たな人物像が発見できたり、感情が動かされることがあったりしたので、とても楽しかったです。何度もご一緒させていただいていたスタッフさんが多い現場だったので、撮影が終わってからも離れたくない気持ちは強かったです。



――最後に見どころを教えてください!

江戸時代は、女性が前へ出るのが難しい時代だったと思うんです。「あさが来た」(2015年)で演じさせていただいた“はつ”のように耐えて受け入れる生き方もすてきでしたが、お栄のように時代を切り開いていく生き方もすてきだと思います。演じてみて、私自身お栄が大好きになりました。そんな、今とは全く違う女性の生き方も見ていただけるとうれしいです。

プロフィール

宮﨑あおい(みやざき・あおい)
宮﨑あおい(みやざき・あおい)
1985年生まれ。東京都出身。デビュー以来、ドラマ、映画、アニメ、舞台などさまざまな分野で活躍中。NHKでは、連続テレビ小説「純情きらり」「あさが来た」、大河ドラマ「篤姫」などに出演。ことし11月3日公開予定の映画『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』にも出演が決まっている。

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